南野陽子「今のあなたに優しくしてあげて」 阪神淡路大震災から来年30年、復興フリーライブで伝えたい思い
兵庫県出身で、学生時代を神戸市で過ごした女優・南野陽子(57)が、阪神淡路大震災の発生からちょうど30年となる来年1月17日に、神戸市長田区の大正筋商店街で開催される復興フリーライブ「ONE HEART」に出演すること16日、分かった。 震災から20年目の2014年に行われた同イベントで、初めて震災復興関連のイベントに出演した南野。復興シンボル曲「しあわせ運べるように」を地元の小学生が歌う姿を見て、涙を流した。 それから10年を経て、震災から30年を迎えようとする神戸へ「自分の大切な人を亡くしたり、大切に作った家がなくなったり、仕事がなくなったり…。心の傷はもう計り知れずあると思うんで、時間がたったからと言ってもなかなか抜け出せない人もいらっしゃると思います」と変わらぬ心痛を口に。その上で「だけど、そこばかりではなく、雪解けの季節があるように『もう笑っていいんだよ』っていう思いがあっていいと思うんです」と前向きに語った。 当日はステージでの歌唱や、カレー300食の炊き出しにも参加する。「被災者の方には、震災のつらさを忘れるということではなく、ちょっと横に置いて『もう少し自分に優しく過ごしてください』って思います。本当に今のあなたが大事なんで。今のあなたに優しくしてあげて…という気持ちを伝えたいですね」と目を輝かせた。