松本パルコが連を結成 22年ぶりに「松本ぼんぼん」参加 長野県松本市
松本市中央1の松本パルコは8月3日、中心市街地で開かれる「松本ぼんぼん」に、22年ぶりに連を結成して参加する。来年2月に閉店を控え、「みんなの思い出に踊りたい」と店内で働く人から声が上がり実現した。同店に以前赴任していたパルコの社員や、今はないテナントの従業員など懐かしい人たちも集い、70人が「松本PARCO連」として笑顔で踊りを披露する。 参加を提案したのは、テナントのトミーヒルフィガー松本パルコ店の店長・伊藤季巳可さん(33)=安曇野市豊科=だ。昨年までは、店で働きながら踊りを眺めるだけだった。「最後に楽しく踊りたい」と松本パルコの斉藤博一店長に掛け合った。「本気で賞を狙う。気持ちはどこの連にも負けない」と気合が入る。 23日夕にパルコやテナントの社員ら15人が店舗屋上に集まり、踊りを初練習した。地元町会の連で踊るなど、松本ぼんぼんに詳しい北原嗣正さん(74)=大手4=を講師に、手足の動きなどを覚え、2時間の練習で汗びっしょりになった。北原さんからは「笑顔で踊るのが大切」とアドバイスも受けた。 本番はそろいの白いTシャツを着て踊る。Tシャツには「Dear MATSUMOTO(松本の皆さんへ) have a good one!(またね)」と緑の文字で印刷されている。斉藤店長は「松本の一員として名物の松本ぼんぼんで盛り上がりたい。40年間の感謝と『ありがとう』を伝えたい」と意気込む。 松本パルコ連は3日午後5時半、伊勢町通りの松本パルコ前から出発し、本町や大名町通りなどを踊る予定。最終の踊りは飛び入り参加も可能だ。
市民タイムス