本通り2丁目候補に 北上市立大構想 大学院設置も【岩手】
北上市立大学(仮称)基本構想策定委員会(委員長・藤代博之岩手大名誉教授)は23日、市役所で開かれ、市は市街地再開発が検討されている本通り2丁目エリアを大学設置場所の候補としていることを明らかにした。入学定員120人、収容定員480人の工学系大学とし、大学院設置も検討していく。 委員会は10月に続き2回目。大学教授ら有識者、商工、高校関係者らオンラインを含む委員10人全員が出席し、定員や場所などの基本構想などを協議した。 市はにぎわい創出のため、設置場所について「街なか」で検討。再開発と絡めれば国の補助金なども投入できることから、現在検討が進められている市街地再開発3カ所のうち、始動した諏訪町エリアを除く北上駅西口と本通り2丁目の両エリアを検討してきた。 本通り2丁目は北上駅から徒歩10分程度で、バス路線が乗り入れる「まちなかターミナル」にも近接。学生の通学に適していることや、ツインモールプラザや市役所、各商店街にも近く、学生らの活動がにぎわいをもたらすとした。 駅西口は利便性は高いものの、当該エリアに人がとどまる可能性があり、動きが広がる点で本通り2丁目の方が優位とされた。 本通り2丁目は商業地域で、旧かぎやデパートなど商店が立ち並ぶ。大学設置時は講義室や研究室、体育館など1ヘクタール余りが必要とされる。市は今後、地権者らの理解を得るため地元との協議をする方針。