来季につながる安定感「1.04」 ヤクルトの26歳“エース”候補が初の月間MVP受賞!来季へ「まだまだ成長しないといけない」
ヤクルトの吉村貢司郎が10月22日、セ・リーグの投手部門で9、10月度の月間MVP賞に輝いた。初の受賞となった26歳は、9月と10月は負けなしの4勝をマークし、防御率は「1.04」という好成績を収めた。 【動画】125球の熱投!吉村貢司郎が巨人戦でプロ初完封を無四球で飾る 「率直に選んでいただき、大変光栄に思いますし、嬉しかったです」と受賞の喜びを口にすると、「僕一人の結果じゃないと思っている。いろんな方々の支えがあっての受賞だと思う」と、周囲への感謝を述べた。 ヤクルト投手陣の今季のチーム防御率はリーグワーストの「3.64」で、先発に限っては「4.02」だったが、吉村は2年目の今季、23試合に登板して9勝8敗、防御率3.19の成績を収め、開幕からローテーションを守り抜いた。 「1試合1試合、どうやって勝てるかのというのを考えながら取り組んでいった結果が、後半うまくいったという形にはなっているかなと思います」と、9月4日の巨人戦(京セラ)では、125球の熱投でプロ初完封を無四球で飾るなど、「将来のエース」としての片りんを見せた。 右腕は「僕自身まだまだ成長しないといけないところがたくさんあると思うので、今シーズンの成績とか結果とかいろいろ見て、来年どう成長していくかというのを考えながら、来年に向けて取り組んでいきたい」と、来季さらなる成長へ向けて決意を示した。 来季は吉村が文字通りチームのエースとなり、投手陣を支える柱としての役割が期待される。シーズン終盤に見せた安定感は来季へとつながるはずだ。 [文:別府勉]