ベルリン在住のアーティスト2人が竹田市で展覧会 月の満ち欠けに合わせ動く木製時計、絵画
ドイツ・ベルリン在住のアーティスト2人が大分県竹田市米納のギャラリー「コネクトプラス」で展覧会を開いている。同市とベルリンの間で、アートを通じて交流を図るプロジェクトの一環。16日まで。観覧無料。 サウンドアーティストのマーティン・リッチズさん(82)=英国出身=は、月の満ち欠けに合わせて動く木製時計「ムーンクロック」を展示。市内に豊富な竹を振り子部分の素材として取り入れた。 過去に手がけた人間の発声を再現する機械作品の設計図や、歌唱する「シンギングマシーン」の映像も見ることができる。 「竹田は長い歴史のある町という印象だ。これまでの創作の歩みを見てもらえれば」。5月21日からの滞在を記録した映像も流す。
井本麻衣さん(37)=大阪市出身=は絵画約80点を並べた。「何げなく見ている周囲の世界から美を見つけること」を創作テーマにしており、今回もイチジクの葉、童話、カレンダーに描かれた絵といった身の回りのものを題材にした。 「普段は気にとめることのない風景の中に、何か気づきが生まれるきっかけになれば」と期待している。 開館は午前11時~午後6時。月、火曜休館。 井本さんは8日午後2時からワークショップを開く。木やプラスチック、ガラスなどで音が鳴るものを作り、あいさつを音で表現する。定員10人。参加無料(ドリンク1杯の注文が必要)。問い合わせと予約はコネクトプラス(080-6447-5550)。