「カスハラ」防止条例制定へ 東京都が全国初、24年度内にも
客が従業員らに理不尽な要求をする「カスタマーハラスメント」(カスハラ)の防止策として、東京都が条例を制定する方針を固めたことが20日、分かった。カスハラを巡る条例が制定されれば全国初。罰則のない「理念条例」とする方向で検討しており、2024年度内の都議会への条例案提出を目指す。 小池百合子知事は、20日開会した都議会定例会の施政方針演説で「カスハラが都内企業においても深刻化している。東京ならではのルール作りが強く求められている」と意義を述べた。 カスハラは顧客や取引先による従業員への暴言や脅迫、過剰な要求、商品やサービスへの不当な言いがかりといった迷惑行為。