ヤフーも崩壊したバルス祭り。ネットの一大イベントに
2013年8月2日、日本テレビ「金曜ロードSHOW」で「天空の城ラピュタ」が放送された。物語の終盤で唱えられる「滅びの呪文バルス」に合わせてネット上では「バルス!」と呟くのが今や定番となっている。
このユーザの書き込みによって2chやTwitter等の人気サービスはアクセスに耐え切れず「崩壊」するという事態が度々起きており、まさにネット事業者にとっては「滅びの呪文」として恐れられている。実際、2009年11月20日の放映時には、2ちゃんねるで実況用のサーバーを粉砕。2011年12月9日の放送ではTwitterで1秒間における世界中のツイート投稿数が2万5088に達し世界新記録として認定されたが、一瞬ではあるものの、Twitterの高負荷を示す「クジラ」が表示された。
今年の放送でもヤフーリアルタイム検索で64万1373件を計測するなど、相変わらずの人気を見せ付けた。2013年はアクセス負荷に耐えるだけでなく、このバルス人気を逆手にとってプロモーションに利用するネット企業が現れだした。
■Mixi
mixiはmixiTouchにて8月2日11:00〜26:00の期間限定で「ボイス装飾機能」を提供。これを利用するとカラフルな「バルス」を呟くことが出来るというもの。
■ニコニコ生放送 バルス祭り
2011年の放送時には「陥落」させられてしまったニコニコ生放送は、スタジオジブリプロデューサーの鈴木敏夫氏、見習いの川上量生氏、日本テレビ プロデューサーの奥田誠治氏といった豪華キャストを迎え実況中継を行った。
■ヤフー
ヤフーはポータルトップに「バルス」ボタンを設置。このバルスボタンを押すとヤフーの画面が崩壊を始める。筆者の周りで一番話題になっていたのはこれだった。技術的な側面というよりは、「バルス」のタイミングに合わせた「遊び心」を評価する声が高かった。
「バルス」を合言葉に地域や世代を超えて感じる「一体感」。バルスはネットと放送の壁を「崩壊」させたようだ。
なお、筆者は未だに「天空の城ラピュタ」を見たことが無い。
原文:ASSIOMA