人は世界を見たいように見ている:意見を変えずデマを信じる「原因帰属理論」「認知的不協和理論」の心理学
碓井真史新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)、スクールカウンセラー

霊感が強いと思っている人は、よくお化けを見ます。UFOを信じていると、UFOが来てくれます。そして人は、「朝まで生テレビ」で徹夜で議論しても、意見を変えません。なぜでしょう。ではどうすれば良いでしょう。
人は世界を自分が見たいように見ています。思い込みで見ています。
DV男を嫌いになれない。結婚詐欺の犯人を憎めない。苦労して手に入れば物はすばらしいと感じる。カルト宗教の予言が外れても信者は残る。第一印象は強力。災害時には恐ろしいデマが広がる。朝まで生テレビで徹夜で議論しても意見は変わらない。原発反対でも賛成でも、そのそも人は意見を変えない。タバコを吸う人ほどタバコは害を小さく感じる。嘘でもデマでも信じ込む。
こんな人間の心理を解説し、ではどうすれば良いかをお伝えします。
■人は世界をどう見ているか
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新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)、スクールカウンセラー 1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。