■お父さん受難時代

お父さんは大変です。父の日だって、忘れられるのが普通。昔なら、お父さんは一家の大黒柱で、尊敬され、みんなはお父さんの指示に従い、お父さんだけおかずが一品多いことだってあったのに。今では、子ども中心。会社でも家庭でも、辛い毎日が続きます。大統領だって、苦労しているぐらいです。

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それでも、お父さんたちは、良いお父さんになろうと日々がんばっています。

■お父さんはがんばってはいるけれど

強いお父さんになろうとして、怖いだけのお父さんになっている人もいます。優しくなろうとして、頼りないだけのお父さんになる人もいます。どうして良いかわからずに、子どもと関われないお父さんもいます。そうなってしまうと、お父さんは、お金を持ってくるだけ、ただ「勉強しろ」と言うだけの、存在感のないお父さんになってしまいます。

■お父さんの役割

お母さんは、「つなぐ役割」。お父さんは「切る役割」。男女の役割を固定するつもりはありませんが、子どもには優しく包んでくれる存在と、厳しく鍛えてくれる存在が必要です。

たとえば、お父さんが強く叱り、お母さんが慰める。お母さんが甘えさせ、お父さんが鍛えます。心配性のお母さんが、いろいろ面倒を見ようとすると、大胆なお父さんが放っておけと言う。父母の役割が逆になることもありますが、お互いの信頼関係の中で、強さと優しさを子どもに与えます。

お母さんは、しばしばおしゃべりです。子どもに話しかけながら、子どもの面倒を見ます。お父さんは、ちょっと乱暴。子どもに体操させたり、ちょっと怖がっている子を海に入れたり、お化け屋敷に入れようとします。

子どもには、両方のアプローチが必要です。

■理想のお父さん

生物学的には、母親がいて家族が始まります。しかし心理学的、社会学的には、父親が「これが私の家族だ」と宣言することで、家族が始まります。

理想のお父さんは、「気は優しくて力持ち」。嵐が吹き荒れる中、家族の先頭に立って、風よけになり、「みんな、しっかりしろ、がんばれ」と叫びながら、一歩ずつ進んでいくイメージです。

「DJポリス」の警官も、強くて優しいお父さんのイメージですね。

■父親力を育てるために

母性も、父性も、生まれつきではありません。子ども夫婦の関わり合いの中で、育つものです。多くの母親は、子どもの頃からお人形さん遊びなどで、母親になる訓練をしていますが、父親は実際に子どもが生まれてから父親になる訓練を始めています。

母子家庭でも、もちろん子どもは立派に育ちますが、父親がいるのにいないような状態では、子どもの不満が高まります。父親(夫)を上手に子育てに参加させましょう。

お父さんとしても、ストレスがたまる生活の中で、幼い子どもとの関わりはストレス発散になります。

お風呂でお父さんと遊ぶ。おとうさんからお小遣いをもらたり、パパからおもちゃを買ってもらったり。そうすれば、子どもは父親を慕うようになり、そこでお父さんもお父さんらしくなります。

お母さんからすれば、子育ての「良いとこ取り」でずるいと感じるかもしれませんが、でもそうやって父性を育ててあげましょう。

出張帰りには、子どもにお土産を買って帰りましょう。「お父さん、おかえり!」と飛びついてくる子どもの笑顔が、お父さんをお父さんらしくします。

子どもが悪さをしたとき、大切な進路選択をするとき、お父さんの出番です。幼い頃から子育てに参加してきたお父さんなら、難しい時期でも、お父さんとしての責任を果たせるでしょう。

そうでないお父さんは、困ってしまうかもしれませんが、お母さんの助けを借りて、父としての責任を果たしましょう。その経験が、さらにお父さんをお父さんらしくしていきます。

お父さんの中には、子育てが上手なお父さんもいます。お母さんに文句を言いたくなるお父さんもいるかもしれません。けれども、お母さんを批判するだけの評論家になってはいけません。お母さんを支えるのが、お父さんの役割です。母性を育てるのは、子どもと、そしてお父さんの父性なのです。

父、母、子、その相互作用の中で、すてきなお父さん、お母さん、強くてやさしいお母さんが育つでしょう。

さらに

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