人が読まずに理解できる文字数は?

道を歩いている、もしくは車を運転しているときに「止まれ」の標識を見たことがあるだろう。

さて、ここで注目したいのは、私たちは「止まれ」を見ているが、読んでいないこと。頭の中には確実に「止まれ」という情報が入っているが、その文字を読まずに一瞬で理解しているのだ。もちろん、知らない漢字などが含まれているケースは例外だ。

いったい、私たちは、何文字なら読まずに把握できるのだろうか? 

僕がこんなことを調べたくなったのは、必ず読まれるメールや企画書のタイトルの法則を探しているからだ。

読むか否かはタイトルで判断する

人がメールや企画書などの書類に目を通すかどうか、多くの場合にタイトルで判断している。当たり前の話なのだが、タイトルに魅力がなければ、内容がどれほどよくても読んですらもらえない可能性があるのだ。にもかかわらず、適当なタイトルのメールや企画書を提出している人が少なくない。営業など、提案する仕事では致命的だ。

たくさんある受信メールからあなたの1通を開いてもらうためには、まずタイトルが短くなければならない。長すぎるタイトルは、タイトル自体を読んでもらえないのである。もちろん、コンペなどでも同様。時間がないときに、大量の企画書が積み上げられたら、タイトルすら読まずにゴミ箱行き――といった可能性もあるのだ。

誰もが、「タイトルは短い方がよい」という。では、何文字までが“短い”のだろうか? その法則を探して行き着いたのが、冒頭で書いた「読まずに理解できる文字数」というわけだ。

短いタイトルは何文字だろう?

タイトルは短いほど頭に入りやすい。とはいえ、短すぎると言いたいことが伝わらない。ひと目見ただけで頭に入ってくる文字数は、16文字までがベストだ。この法則は、テレビ局で採用されている字幕の文字数を参考に割り出して、拙著にて詳しく解説している(「プレゼンの鬼」翔泳社)。八方に取材をしたが、一瞬で理解できる文字数の法則はどこにもなかった。ついに見つけたのが、短時間で頭に入る字幕の文字数を研究しているテレビ局のデータだったのだ。

ちなみに、iPhoneの標準メールアプリは、およそ16文字程度のタイトルが表示されるので、こんな部分も参考になるだろう。もちろん、半角・全角などによって表示される文字数は異なるが、16文字を超えると画面から途切れてしまうのだ。

「絶対に読んでもらいたい」ここぞという書類やメールのタイトルは、できれば12〜14文字程度がおすすめ。最大でも16文字以下に納めるとよいだろう。

次回は、タイトルの内容について説明していこう。