J2リーグも終盤戦に差し掛かり、上位、下位ともに熾烈な勝ち点争いが繰り広げられている。そんな中、9月29日にJ2リーグ第35節を戦ったG大阪は、この一戦で『昇格』をぐっと引き寄せたいはずが、17位の愛媛FCにまさかの敗戦。同節、2位につけていたヴィッセル神戸が水戸ホーリーホック戦を引き分けたことで、16節の愛媛FC戦での勝利以降、ずっと守り続けてきた『首位』の座をヴィッセル神戸に明け渡すことになった。

1位、ヴィッセル神戸(勝ち点72)、2位、ガンバ大阪(勝ち点71)、3位、京都サンガFC(勝ち点60)。今季、J2リーグを戦う関西の3クラブが上位3つの座を独占する中で、J2リーグも残り7試合となった。ここまで結果はもとより、内容的にも圧倒的な強さを示して来たG大阪だけに、ここにきての首位陥落はある意味、予想外の出来事だが、現実的に自動昇格圏にいる2位、ガンバ大阪とプレーオフにまわる3位、京都サンガとの勝ち点は11の開きがあるだけに、この先、よほどの失速がない限り、自動昇格の切符を失う可能性は低い。ただ、G大阪は38節に4位の徳島ヴォルティス(勝ち点59)と、40節に2位の京都との対戦を残していることを考えればまだまだ、予断を許さない状況にある。できるだけ早く『昇格』を確定させたいのは言うまでもないだろう。

では、そのG大阪の『昇格』決定がいつになるのか。最速だと、10月20日に行われる37節のカターレ富山戦になるが、あくまでこれは、G大阪が36節の栃木SC戦と37節のカターレ富山戦に連勝し、かつ、3位の京都と4位の徳島がこの2試合で連敗を喫した場合の話。つまり、G大阪が連勝したとしても3位以下が同じように勝ち続ければ『昇格』は先送りになる。

では、分かりやすく、G大阪も連勝を続け、3位の京都も連勝を続けた場合、G大阪の『昇格』決定はいつになるのか? と考えれば、11月3日のロアッソ熊本戦までの4連勝でG大阪の勝ち点は83となり、京都も同じく4連勝で勝ち点は72になるが、その時点で残り試合は3試合に。結果、この時点での両者の勝ち点差11を残り3試合で埋められないことから、G大阪は40節の京都との直接対決を待たずして『昇格』を確定させることができる。

と、机上ではそうなるが、先日の愛媛戦での敗戦然り、何が起きるか分からないのがこの終盤戦。加えて、現実的に他チームの結果も影響してくるからこそ、数字ばかりに捕われて先のことに頭を悩ませるより、まずは目の前の試合で着実に勝ち点3を積み上げることを考える方が賢明だと言える。更に言うなれば、この7試合において、G大阪が一年をかけて作り上げてきた『長谷川サッカー』の集大成というべき戦いを徹底することが、チームにとって、来季の戦いに向けた何よりの財産になるはずだ。もっとも、その財産を出来るだけ多く積み上げるためにも『昇格』をできるだけ早く確定させたいという思いもあるはずだが。