きのう3日の午後、7月16日に倉敷マスカットスタジアムで開催の『プロ野球フレッシュオールスターゲーム2015』の出場選手が発表されました。5月に出ていた候補選手の中から(それ以外の選手もあり)両チーム21人ずつが選ばれ、新人選手はウエスタン・リーグ選抜が13人、イースタン・リーグ選抜が10人です。阪神タイガースからは横山投手、守屋投手、陽川選手、江越選手の4人になりました。では、それぞれのコメントをご紹介しましょう。

フレッシュ球宴出場の4選手

横山雄哉投手

この日は甲子園へ来ず鳴尾浜で練習をしていたため、コメントは教えてもらいました。まず「普段は対戦しない打者と対戦できるので楽しみです。楽しんでやりたいです」という抱負。直球勝負?と聞かれて、それに乗っかることなく(笑)「真っすぐで押せればいいですね」と、冷静に答えたそうですよ。でも「行くからには結果を残したいです」とのこと。やっぱり、真っすぐで三振3つ取ってくることを期待します!

守屋功輝投手

マスカットスタジアムでは数えきれないほど試合をしてきたという、地元中の地元・岡山県倉敷市出身ですからね。ご家族やお友だち、高校の同級生とその親御さん方も見に来られるとか。早速、応援用のうちわも手作りしてくださっているみたいです。「マスカットは相性悪くないですよ。投げやすい。でも今はあまりよくないので…調子がよかったら楽しいと思いますけど、楽しんでいる場合じゃないですね」と守屋投手。フレッシュで好投して、それをきっかけに上昇というよりは「フレッシュの前によくなるのが一番」と言います。せっかく地元で投げるんですもんね。本当なら来週7日にある1軍の阪神-中日戦で凱旋したかったところですが、フレッシュ球宴でも倉敷の皆さんは大歓迎でしょう!

陽川尚将選手

候補選手に選ばれていたルーキーの植田海選手が腰痛で離脱しているため、代わりに出場することになりました。「バッティングを見せたいです。できればホームランを狙っていきたい」。それでこそ陽川選手です。100万円も狙う?「はい。できれば」。ことしは既に巨人や楽天、日本ハムとの交流試合があったものの「僕はまだやっていないんですよ」と陽川選手。復帰してからまだ半月ですもんね。「普段やることのないイースタンで、どんなピッチャーがいるのか楽しみです。楽しみながらやりたいなと思います」。はい、楽しみながら放り込んでください。

江越大賀選手

MVPの賞金が100万円というのは知っていますか?「はい。中谷から聞きました」。その中谷選手が獲ったことも?「はい」。じゃあ江越選手も。「いや、いいです」。え、いいの?「狙いすぎたら力んで打てないので、試合に集中します(笑)」。どんなピッチャーと対戦したい?「というより自分のバッティングができるようにしたいですね。アピールはバッティング」。そして、ベンチにも他チームの選手がいるので「いろいろと親交を深めながら、他の選手のいいところを盗むとか教わったりとかしたいですね」と話していました。

打線は1回を除く毎回の14安打

さて、きのう3日に甲子園で行われたウエスタンの阪神-中日戦は、秋山投手とレジェンド山本昌投手の先発。4回に4連打で4点を取り、8回に中谷選手の3号ソロが出ています。打線は1回を除く毎回の14安打でしたが、その割に5点は少なめ? 一方の秋山投手は3回1安打無失点、リリーフ陣も好投。8回に榎田投手が1点を失ったものの計6投手で5安打1失点です。これで中日戦は5連勝、11勝7敗となりました。

《ウエスタン公式戦》7月3日

阪神-中日 18回戦 (甲子園)

中日 000 000 010 = 1

阪神 000 400 01X = 5 

◆バッテリー

【阪神】秋山-○加藤-渡辺-桑原-榎田-石崎 / 小宮山

【中日】●山本昌(1敗)(4回)-浜田智(4回) / 加藤-松井雅(8回裏)

◆本塁打 中谷3号ソロ(浜田智)

◆二塁打 小宮山2、関本、藤澤、古本、三ツ俣

◆打撃 (打-安-点/振-球/盗塁/失策) 打率

1]二:森越  (5-0-0 / 0-0 / 0 / 1) .342

2]遊:北條  (4-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .267

3]中:江越  (4-2-0 / 1-0 / 0 / 0) .310

4]左:ペレス (4-4-1 / 0-0 / 0 / 0) .368

〃走一:西田 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .205

5]指:関本  (3-1-2 / 1-0 / 0 / 0) .333

〃打指:岡崎 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .256

6]一左:中谷 (4-1-1 / 0-0 / 0 / 0) .289

7]三:陽川  (4-2-1 / 1-0 / 0 / 0) .269

8]右:横田  (4-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .206

9]捕:小宮山 (4-2-0 / 0-0 / 0 / 0) .281

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ

秋山 3回 40球 (1-0-0 / 0-0 / 2.06) 143

加藤 2回 27球 (0-1-0 / 0-0 / 1.38) 142

渡辺 1回 24球 (1-0-0 / 0-0 / 4.20) 142

桑原 1回 10球 (0-2-0 / 0-0 / 2.81) 149

榎田 1回 28球 (2-1-1 / 1-1 / 1.10) 140

石崎 1回 11球 (1-1-0 / 0-0 / 3.73) 149

試合経過

秋山は1回、1死から藤澤に左中間への二塁打を許しますが、他は完ぺきに抑えて3回で交代。球数は40、アウト9つうち7つが内野ゴロでした。3回までの打線は2回1死でペレスがセカンド内野安打、3回は2死から小宮山が左越え二塁打を放つも無得点。しかし4回に登板した加藤がビシッと三者凡退で片づけた、その裏に山本昌から連打で4点を奪います。先頭の北條が左前打、江越は右前打で無死一、二塁としてぺレスが右前タイムリー!再び一、三塁で関本は左中間へのタイムリー二塁打を放ち2人が生還!中谷の二ゴロで1死三塁となって陽川が右前タイムリー!

4点の援護をもらって続投の加藤は5回も三者凡退でした。6回は渡辺が登板し、先頭の三ツ俣に左前打(これが中日の2安打目)され、内野ゴロやセカンド森越のエラーなどで1死一、三塁とするも後続を断ち無失点。7回の桑原は福田、根本から連続三振を奪うなど三者凡退。こちらの打線は2人目の浜田智に対して5回に相手エラーやペレスの右前打、6回は陽川と横田の連打、7回も江越とペレスの連打が出たものの追加点はありません。

4対で迎えた8回、阪神は5人目の榎田が登板。いきなり古本に右中間への二塁打、続く三ツ俣は左翼線二塁打で1点を返されました。次の代打・赤坂に四球を与えますが、あとは3人で打ち取って最少失点。するとその裏、先頭の中谷が浜田智の122キロの変化球をレフトスタンドへ!今季3号ソロで1点を追加しました。なお2死後に小宮山が、この試合2本目の二塁打を右翼線に放っています。9回は石崎が、先頭の代打・工藤に右前打されるも続く福田は遊ゴロ併殺打。最後に野本から148キロの直球で空振り三振を奪って試合終了です。

生きた低めのボール 秋山

うしろからすみません。クリクリ頭の秋山投手です。頭の形もいいですね。
うしろからすみません。クリクリ頭の秋山投手です。頭の形もいいですね。

まず試合後は、クリクリ頭に変身した秋山投手の話を聞いいています。丸刈りにしたことは新聞記事で読んでいたのですが、間近に見ると…めちゃくちゃ可愛らしい!質問はピッチングではなく、そこから始まりました。数日前に切った?刈った?ばかりで「気合い、というわけではないんですよ。ずっとしたかったけど、あと一歩の勇気がなかった。今ならやれる気分やったから」という心の動きだったようです。まあ季節的にスッキリしていいかも。手入れも簡単だし。「楽ですねえ!」と笑顔でした。

さて1安打無失点と見事だった投球の話です。「立ち上がり、松井佑介さんとか追い込んでから危なかったけど。あとは低めに集めて、左バッターもカットボールで詰まらせて内野ゴロで、よかったんじゃないかと思います」。アウト9つのうち7つが内野ゴロ、これぞ真骨頂でしょう。変化球が安定していましたね。「真っすぐも、もうちょっと指にかかってきたら使うことも増えるんでしょうけど。でも真っすぐがよくなくても、カットとかフォークを軸にやれているので」。3回で終わるのがもったいないナイスピッチングでした。さあ次はどこで投げるのか?楽しみですね。

加藤「少しでも僕が手助けになれば」

そのあとの2イニングを完ぺきに抑えた加藤投手は「少し前からフォームを変えています。今までは横振りだったのを縦のイメージに、ちょっとした体の使い方ですね。それで負担が減るかと。見ている人にはわからないと思いますが、自分の中ではだいぶ変わっている。その部分で投げる感覚とフォームとが一致するように、というのが今の課題」と話しています。

島本投手が抹消され、筒井投手が昇格した1軍。左ピッチャーが必要、と振られ「高宮が頑張っているんでね。どうしようもなく疲れた時に、少しでも僕が代わって手助けになればと」と控えめなコメントの加藤投手です。どうしようもなく疲れる前に行きましょう!と言ったら「まあそれは僕が決めることではないんで。自分の感覚の部分を磨いてやっていきます」と、いつもの答えでした。

意外にも“甲子園初ホームラン”の中谷

ホームランのあとベンチに戻る中谷選手。ハイタッチが終わっても、まだ笑顔です。
ホームランのあとベンチに戻る中谷選手。ハイタッチが終わっても、まだ笑顔です。

中谷選手がレフトスタンドに放り込んだ時、アナウンスで「第3号ホームランでございます」というのを聞いて「え、まだ3号?」と思った方は多かったのではないでしょうか。4月28日のオリックス戦(鳴尾浜)で、井川投手から「人生初の2打席連続ホームラン」を打って以来、なんと約2ヶ月ぶりでした!「甲子園で打てたことが大きいですね。ホームラン自体も出てなかったんで、よかったと思います」とニコニコ。

そう、甲子園球場でのホームランもなかったとは…。「はい、甲子園で打つのは初めてです!」。冒頭の、写真の笑顔

が喜びを物語っています。打ったのは?「フォークの抜けたのか、チェンジアップか。回転がおかしかったですね」。そこまで3打席は凡退(二飛、二ゴロ、二ゴロ)でしたが「気持ちの切り替えができたかなと思います。いつもはできないことも多いけど、きょうは」と何か感じるものがあったのかもしれません。そろそろまた1軍へ行って打ちたいですね。「いつ呼ばれてもいいように準備してやっていきたい」。次は1軍で甲子園のアーチを見せてください。

ペレス4安打、陽川マルチ、関本タイムリー二塁打

これは7回に右前打を放った時のペレス選手です。
これは7回に右前打を放った時のペレス選手です。

4打数4安打と気を吐いたペレス選手。甲子園での試合について「いい経験になりました。いい日だった。甲子園は美しい球場だと思います」と述べています。1試合4安打は「日本では初めて。(BCリーグの)石川では3打数3安打がありました」とのこと。左ピッチャーは「そんなに好きじゃないけど、アジャストしていかなくてはいけない」と前向きです。山本昌投手のことを聞かれると「すごくいいボールを持っていますね。頭のいいピッチャーだと思う」との感想でした。

ずっと続けて試合に出ていますが「毎日試合に出ていた方がボールもよく見えるし、出ているほうがいい」と疲れを見せないペレス選手。「しっかりファームで出続けて、一生懸命やることしかできないので。試合で打って、少しでもファームのチームの手助けをしたい」とも言っています。

陽川選手は山本昌投手からの右前タイムリーを含む2安打。
陽川選手は山本昌投手からの右前タイムリーを含む2安打。

また陽川選手は右前打と中前打のマルチ。2日の紅白戦で「センターから右方向へのヒットが傾向」と話していて、この日もその通りの打球が出ました。「2本とも追い込まれて、ああいう形で開かずに右方向へ打てた。いいことだと思います。続けられるよう、これからもやっていきます」

最後に関本選手のコメントも書いておきます。4回の2点タイムリー二塁打は「自然に体が反応した。昌さんだからといって楽しんでいる余裕はなかったです。自分の調整で精いっぱい」だったそうです。そして「調子はいい感じ」とのこと。

きょう4日は17時からのナイトゲームで行われます。守屋投手も登板予定だそうで「ナイターは初めてですよ。経験ありませんよ」と、また緊張している模様。甲子園で初めて投げた時も「ふわふわしてしまって…」鶴岡選手にカツを入れられたと苦笑いしていましたっけ。さあ人生初体験のナイターはどうでしょうか?緊張せずに甲子園の、あの照明を味わってください。フレッシュオールスターもナイトゲームですからね。