羽衣国際大学 教授。博士(経済学)イギリス連邦の自治領セイロン生まれ。高校生の時に渡日、日本国籍を取得。スリランカ人、教授、タレント、随筆家、落語家、空手家、講演家、子育て父などの顔をもっており、多方面で活動中。「Mr.ダイバーシティ」などと言われることも。現在は主に、大学教授傍ら、メディア出演や講演活動を行う。テレビ•ラジオは情報番組のコメンテーターからバラエティまで幅広く、講演家として全国各地で「違いを楽しみ、力に変える」(多様性と包摂)をテーマとする ダイバーシティ スピーカー (多様性の語り部)として活躍。ボランティアで献血推進活動に積極的である。
記事一覧
- 5月15日に、多数派の思惑で翻弄された二つの島、沖縄とスリランカを想う
朝ドラ「ちむどんどん」朝ドラを見ながら、沖縄に思いを馳せている人も多いはずだ。今年の5月15日は、沖縄が本土に復帰して50年目にあたる。
- スリランカ国民の9割が大統領一族の辞任を求めていると現地の調査機関が発表
危機に瀕しているスリランカの経済と政治だが、現状脱却に向けた見通しはいまだ立たないでいる。そんな中、民間調査機関によって実施されたスリランカ国民の意識調査の結果が発表された。国民の胸の内は如何に?!
- スリランカ大統領一族の追放を掲げるデモ隊のテント村が改名
スリランカは経済危機の中、新年を迎えました。新年を迎えるが、経済危機の影響で国中どこにもお祝の雰囲気はない。そんな中でデモ隊のテント村が注目されており、テント村の名前が「ゴータ・ゴーガマ」改名された。
- スリランカ事実上債務不履行も責任転嫁する裸の王様ラージャパクシャ兄弟
スリランカのラージャパクシャ兄弟からの声が聞こえてきた。彼らは野党やデモ隊が悪いと言っている。裸の王様であるが、だからといってこのまま放置しておくわけにない。それが国会と国民の一致した意見である。
- 2022年スリランカは史上最悪の正月を迎える
2022年、スリランカは経済的にも政治的にも史上最悪の4月を迎える。スリランカ人にとって4月は特別だ。13日と14日はのお正月を迎えるのだが、今年は、とてもじゃないが祝えるムードはこの国にはない。
- スリランカの政治、仏僧が大統領一族へのトドメ刺しとなるか?!この国で僧侶に退任を迫られることの意味。
ラージャパクシャ政治は中国の金と国家資産と引き換え、私腹を肥やし、仏教ナショナリズムでスリランカの多数派民族の人気を確保した。国民を騙くらかしたラージャパクシャマジックに対して仏教界から楔が打たれた。
- スリランカのラージャパクシャ家による家族政治はゲームオーバーとなるか?
ラジャパクサ一族、議会で過半数割れた。家族で接待的な力をもっていたラジャパククシャ一族の力が音を立てて崩れはじめた。
- スリランカで起きていること、破滅の裏にある一族
スリランカ史上最悪ともいうべきラージャパクシャ一族を表舞台から一掃できるのか、そして何よりもスリランカ民衆が心穏やかなお正月を迎えることが出来るのかここしばらくスリランカから目を離せない。
- 第二のモーリシャス?スリランカ史上最悪のビーチ汚染をもたらしたコンテナ船の火災は事故か?事件か?
今回のスリランカでの事故は国家としての最大の汚染被害をもたらしだけでも十二分に許しがたいが、次の被害はこれどころではないかも知れない。コンテナ船は、国際貿易の傲慢のシンボルになっていけない。
- スーパームーンの皆既月食もだが、今日は「ウェサック」です。
今日は「ウェサック」だ。もしかすると日本の最大のおかしみの一つは、キリスト教徒ではないのにキリストの誕生日を盛大に祝い、仏教徒なのにウェサックを祝わないことなのかも知れない。
- 「東京差別」社会イノベーションのきっかけとなるか?
どのような差別であれ、いただけない。早い終息を願う。ただこの際、大いにして「東京差別」は多数派の目覚めの大きなきっかけとなることを期待してやまない。
- 「バナナマン」の声
バナナマンを見るたびに、私にはバナナを何も考えずに食べるのはなく、産地の人びとにも思いをはせて欲しいと心の中で叫んでいるような気がしてならない。今回のバナナショックを機に食の豊かさをも改めて考えたい。
- 「ハンコ」はなくなり、「署名(サイン)」はどうなる?
ハンコを無くすことを考えている今、ぜひ合わせて署名(サイン)については自由度を高めてはどうか。そのことは、在日外国人のためにも、グローバル時代における日本人のためにも役に立つに違いない。
- 私たちは被害者にも、加害者にもなりうる「3つの感染症」〜人間的成長のチャンスとしての新型コロナ〜
21世紀は人権の世紀と言われ、人権的課題が多く残されている。今回のコロナ禍を経験した万人が成長を遂げ、迎えるポストコロナ時代こそ人々が心底思いやりをもたる人権世紀の本格的な到来であると期待したい。
- ネズミ、社長のスーツをかじる
子年、各々として、そして国家としてなど、あらゆる立場で常に世の中の悪循環に加担することなく、好循環を意識して丁寧に生きていく一年にする必要があるのではなかろうか。
- 虹の国の勝利をもっとかみしめよう。
どう転がるか予想不可能のラグビーボールも偶然に思う通りにバウンドされて手元にくることがある。そんな幸運を「勝利の女神の気まぐれ」と呼ぶ。その偶然の幸運はまさに「多様性の包摂」の追求の先にこそ現れるはず
- 暴れる象と桜
象が暴れたとのニュースが舞い込んで来た。どうやら私の故郷キャンディの話のようである。牛車に乗って象を数えながら学校に通った子供時分が懐かしい。暴れた象と日本との意外な繋がりとは。
- 参議院―多様性の包摂による良識の府の再生に思いを馳せる
良識の府としての参議院が再生すれば日本は、今よりも強く、優しく、しなやかで、美しい、そして面白い国になるにちがいない。
- LGBTの生産性と日本の政治
「過去の雛形に縛られ、人権や多様性を軽視する自民党」対「多様性や人権尊重し、違いを力に変える野党」という対立軸がが浮かび上がってくる。『人権や多様性』すでに日本の選挙の立派な争点になっている。
- 日本から「外国人」がいなくなる日
在日の外国出身者も増え、長期滞在化し、ダブルも増えている。メディアにおいて国旗をつけることなく、外国出身者が元からの日本人と同列に並んで日本のことを考える時代が来ているような気がする。
- 通学路が危険なのは壁だけではない。受動喫煙もだ。
実は安全・安心な登下校を脅かしているもう一つの要因は受動喫煙である。
- あえて物申す!喫煙(者)を「差別」すべきである。
あえて言うなら喫煙(者)を差別すべきである。逆にいうと未だ差別していないことが問題である。
- 「移民受け入れ」と「多文化共生」を分けて考えたい。
移民受け入れの議論は、「反対」か「賛成」かに分かれる。そして「移民受け入れ」と「多文化共生」をセットにして扱われている。「移民受け入れ反対」と「多文化共生は賛成」という第三の考え方もあることを知りたい
- 塾よりも、習い事よりも大切なこと。
日本の小学生が大人になったらなりたい職業ランキングが発表された。将来どんな職業につこうとも、バランスのとれた人格形成にとってまずもって小さい時からボランティア活動を経験させることは最優先である。
- 社会的質のバロメーターとしての血液循環。「たかが献血、されど献血」。
献血は、多くの人がかかわれる人間にとって最も尊くかつ人間としての自覚を伴う大切な行いである。この国の地域ごとの滞りない血液の循環が日本質そして日本人の人間力のバロメーターである。