11月13日から12月3日にかけてパプアニューギニアで行われるFIFAU-20女子ワールドカップに出場するメンバー21人が、10月24日に発表された。

高倉麻子監督率いるU-20日本女子代表はグループBに所属し、グループリーグではナイジェリア代表(11/13)、スペイン代表(11/16)、カナダ代表(11/20)と対戦する。

このチームは、2013年にU-16日本女子代表として立ち上げられて以来、4年間でアジアの頂点に2度(U-16/U-19AFC女子選手権)立ち、U-17ワールドカップでは世界一にも輝いた”最強世代”である。

2016年に入り、ほぼ2か月おきに国内合宿や海外遠征を行い、メンバー選考と並行してチーム作りも進めてきた。

サバイバルの中で高まる一体感。U-20ワールドカップに向けて、ヤングなでしこは過去最高の仕上がりに。

出典:http://bylines.news.yahoo.co.jp/matsubarakei/20161012-00063140/

本番間近のテストマッチ。強豪ドイツを圧倒したヤングなでしこ

出典:http://bylines.news.yahoo.co.jp/matsubarakei/20160814-00061099/

「リトルなでしこ」として世界を制した2014年のU-17ワールドカップ当時のメンバーからは、8人が今回のメンバーに選出されている。当時からは個人も、組織としても確実に成長を遂げているが、それは他の参加国も同じ。特に欧米各国は、この年代特有の身体的な成長により、U-17ワールドカップ時に比べると、個のパワーやスピードが著しく成長する。また、戦術面では年齢制限のない代表チームの躍進もあり、その影響下で戦術理解度も上がり、チームとしての組織力がより強固になる傾向にある。

だが、日本がU-17ワールドカップ優勝に続き、今回のU-20ワールドカップでも、最も高い場所から素晴らしい景色を見ることは、夢ではなさそうだ。

「日本らしく戦うために、技術的に優れている選手と、このチームで世界一を獲るという気持ちの強い選手であることを2本の柱にして、代表選手として誇りを持って戦える21人を選びました。2年前から世界一を目指してトレーニングしてきましたが、2チーム分できると言っても過言ではない(選手層の厚い)チームになった手応えを感じています。来月のワールドカップでは必ず世界一を獲りたいという気持ちで臨みます」(高倉監督)

今回選ばれた21人の選手達をポジションごとに紹介したい。

まずは、GK登録の3選手。

(1)GK編

平尾知佳
平尾知佳

1 平尾 知佳 ヒラオ チカ(浦和レッズレディース)

2015年のU-19アジア選手権では、ビッグセーブを連発し、優勝に大きく貢献した。身体能力が高く、至近距離のボールに対する反応の速さやクロスボールの処理に安定感がある。今年6月にはなでしこジャパンのアメリカ遠征に初招集されたが、試合での出場機会は得られず。その悔しさと、その時に得た刺激を糧に、さらなるレベルアップを目指してきた。1年前に比べるとコーチングの声もボリュームが上がり、正守護神の風格が漂う。オフザピッチでもチームを明るく盛り上げるムードメーカー。

浅野菜摘
浅野菜摘

21 浅野 菜摘 アサノ ナツミ(ちふれASエルフェン埼玉)

精度の高い左足のフィードを得意とし、175cmの高さも魅力のGK。代表にはU-16年代から継続して呼ばれており、U-17ワールドカップの優勝メンバーにも名を連ねた。今季、リーグ戦(2部)ではわずか4分間の出場にとどまったが、いつ試合に出てもパフォーマンスを安定させられるよう、準備を怠らなかった。U-20では乗松、平尾、北川、守屋ら、同じJFAアカデミー出身のチームメートも多い。決勝戦まで進めば約1ヶ月間の長丁場となるが、オンでもオフでもチームをサポートできる存在だ。

松本真未子
松本真未子

12 松本 真未子 マツモト マミコ(浦和レッズレディース)

優勝した2014年のU-17ワールドカップでは日本の正GKをつとめ、大会最優秀GKに輝いた。GKは他のポジションから転向する選手も多いが、松本はサッカーを始めた小学5年生からGK一筋。長い手足を生かしたセービングと動きの滑らかさが持ち味だ。今季、リーグ戦では出場機会に恵まれなかったが、レッズレディースのチームメートで、なでしこジャパンに招集されたこともある2人のGKと共に、ハイレベルな環境で技を磨いてきた。特に、U-20でもポジションを争う平尾とは常に切磋琢磨してきた仲だ。的確なコーチングも、チームを引き締める。

(2)DF編(3)MF編(4)FW編に続く