東京生まれ。日本での記者職を経て、1995年より米国在住。米国の政治社会、医療事情などを日本のメディアに寄稿している。2008年、43歳で卵巣がんの診断を受け、米国での手術、化学療法を経てがんサバイバーに。のちの遺伝子検査で、大腸がんや婦人科がん等の発症リスクが高くなるリンチ症候群であることが判明。海外のがん情報を日本語で紹介するウエブサイト「海外がん医療情報リファレンス」にも翻訳協力している。また共著に『コロナ対策 各国リーダーたちの通信簿』(光文社新書)、共訳書に『RPMで自閉症を理解する』がある。なお、私は医療従事者ではありません。病気の診断、治療については必ず医師にご相談下さい。
記事一覧
- これだけ変わった米国のコロナ対応環境 バイデン大統領に見る感染者の生活は?
米国でも感染力の強いコロナのBA.5が主流となり、ついにバイデン大統領や、大統領医療顧問のファウチ所長まで新型コロナに感染。でも昔と違ってワクチンや治療薬で重症化の心配はなし。
- ニボルマブで早期肺がんの再発が下がる FDAも早期非小細胞肺がんの術前薬物療法を承認
日本発のがん免疫療法薬のニボルマブ。早期肺がん治療への使用で、手術後の再発が大きく下がるという臨床試験結果が。肺がんは日本でがん死亡要因1位ですが、免疫療法薬を使った新たな研究が進んでいます。
- ウクライナのがん患者ケアに取り組む欧米のがん学会
ウクライナからの避難民はすでに500万人。その中に、そして今もウクライナに残る人たちの中に、がん患者はどれだけいるのだろう。誰もがどんな時でもがん治療を受けられるよう、力を注ぐ人達がいます。
- 300人に1人はリンチ症候群って知っていますか
3月22日は、「リンチ症候群を知る日」でした。リンチ症候群の人は、遺伝子変異のために、50歳以前に大腸がんや子宮体がんなどになりやすいのです。大腸がんは検診で予防、早期発見が可能です!
- 米国のコロナ対策緩和に不安が募るがん患者
オミクロン株感染が減少し始めた米国では規制緩和に向けた動きが。でも感染レベルまだ高く、高リスクのがん患者には不安な毎日。米国癌学会は、コロナ禍で苦難を強いられた患者や医療者の実情を報告しています。
- 1月は子宮頸がん予防啓発月間です 英国はHPVワクチンで克服目前?そして米国で起きている残念なこと
1月は子宮頸がん予防啓発月間です。HPVワクチン接種と検診で、子宮頸がんを無くすことは夢じゃありません。英国の20代半ば以下の世代は、ほとんど子宮頸がんのリスクはなくなったとの報告もあります。
- オミクロン株で米国がマヒする残念な理由
私の住むテキサス州ではオミクロン株が急増中で、まだピークが見えません。重症化は少ないようですが、すさまじい感染力で感染者や入院患者が続々と。こんな状況下でも続く偽情報や政治の対立には本当にうんざり。
- オミクロン株で試される米国のウィズコロナ政策
米国もついにオミクロン株が主流に。ワクチン追加接種と検査体制の拡充、医療支援でロックダウンなしで、ウィズコロナ生活を続行。重症化を防ぐ飲み薬も緊急承認!でも、何より大切なのはワクチンなどの予防策です。
- 米国のウィズ・コロナ生活を乗り切るがんサバイバー・ルール
まだまだコロナ感染が深刻な米国。高齢者へのワクチン追加接種が決まり、10月末頃には11歳未満の子供への接種も承認されるかも。今はできる対策をとりながら、希望をもって生活を続けるしかないですよね。
- コロナ禍で見えたアメリカの深刻な劣化
コロナのワクチンがあっても、接種率頭打ちで、米国は再び危機的状況。接種率の高いアイスランドは、デルタ株の蔓延でも重症化はごく少数。米国で「防げたはずの医療崩壊」を招いたのは市民意識の劣化?
- ママと赤ちゃんをコロナから守る 米医学会が妊産婦へのコロナワクチン接種を積極的に推奨
妊娠中の女性は健康リスクには特に敏感。コロナワクチン接種も躊躇しがちですが、デルタ株で重症化する未接種者が急増。米産婦人科学会も接種を強く推奨中。ワクチンで得られた母親の抗体は、赤ちゃんも守ります。
- デルタ株の猛威でも選挙に目が向く共和党州知事
米国でもデルタ株が猛威を振るっています。アメリカでは、マスクやワクチンの是非を政治的な立場で考え、拒絶する人が多いので困ります。みんなでお互いを守る公衆衛生の意識は、どうやったら取り戻せるんだろう。
- コロナの誤情報で人が死ぬ 米医務総監が健康関連の誤情報対策を勧告
米国ではワクチン未接種者の間で再びコロナ感染と重症化が増えています。ネットで氾濫する誤情報から、ワクチンを接種しない選択をする人も。医務総監は、今や誤情報が公衆衛生の脅威だという勧告を発表しました。
- 病院勤務者のコロナワクチン接種の義務化はアリ? 米病院の選択
コロナワクチン接種が進む米国ですが、コロナによる入院患者がいなくなったわけではありません。患者が安心して病院にかかれるよう、病院職員にワクチン接種を義務づける動きが出てきました。
- 米日の乳がん、婦人科がん患者の支えに 5月末に「コロナワクチンとがん患者」ウェブ勉強会も
コロナ禍でもオンラインを活用して、ニューヨークから米日の乳がん、婦人科がん患者を支えている団体があります。近く「コロナワクチンとがん患者」ウェブセミナーも開催。日本からも無料で視聴申し込みができます。
- マスクなしで友達と一緒に過ごせる夏へ 米国では12歳から15歳もコロナワクチン接種開始
米国では12歳から15歳にも新型コロナワクチンの接種が始まりました。ワクチン接種を完了した人は、過密な場所以外では、屋内でもマスクなしでOKという新たな指針も。また一歩、普通の生活に近づきそう。
- 新型コロナワクチンで正常化に近づく米国 お互いを守り合うメッセージは届くか
有効な新型コロナワクチンは、多くの人が接種を受けることで、地域全体の感染を抑制できます。mRNAワクチンは、英国変異株にも有効。世界全土を守らなきゃいけないのだけど、とりあえず身近なところから。
- J&J製コロナワクチンの一時中断 「科学に従う」バイデン政権
1回の接種ですむJ&J製のコロナワクチンで、非常にまれな血栓の報告がでて、一時中断。でも心配な副反応はちゃんと公衆衛生当局が把握して、迅速に対応していることがわかって、安心感アップ。
- HPVワクチンはやがて1回接種に? 子宮頸がん撲滅への研究を続ける米国
子宮頸がんなどのがん予防に、世界で広く使われているHPVワクチン。子宮頸がん検査とセットで、威力を発揮します。ワクチン接種や検査の負担を減らし、より多くの人が使えるよう、今も研究が続いています。
- 第4波を防げ!1日で300万人にコロナワクチンを接種する米国
1月に比べれば、大きくコロナ新規感染が減った米国。制限緩和に走る州や旅行者も増えつつあるけど、実は感染がまだ多くて、NY変異株も要注意のようです。集団免疫獲得に向け、ワクチン接種、がんばっています。
- 信頼を得るには、知ってもらうことから。新型コロナワクチン承認の議論を公開する米国
日本でもファイザー製の新型コロナワクチン承認まで秒読み。米国では、承認プロセスを知ってもらおうと、審議をライブ動画で公開しています。諮問委員の顔をみて、質疑を聞くと、確かに信頼感がアップするかも。
- 男性ばかりの会議は終わり
女性がいると会議が長引くと、女性を揶揄する御仁もいるけど、米国には「女性が入っていない会議には、もう出席しない」と宣言するリーダーも。NIHのコリンズ所長は70歳。姿勢と年齢は関係ない。
- バイデン政権で加速するコロナワクチン接種
米国では新型コロナの新規感染、入院数がやっと下降傾向に。ワクチンとソーシャルディスタンシングの徹底で、1日も早くコロナ禍を脱出したい。1回接種のワクチンも使用許可に向けて審査がはじまります。
- 米国で始まった新型コロナワクチン接種 現地の状況は?
アメリカでは、医療者や高齢者施設の入居者らですでに280万人が新型コロナワクチンの第1回接種を受けました。それでも予定の1割ちょっと。急ピッチで進めないと、目標に届きません。
- 米国でコロナ抑制を困難にする不信と不安
米国は12月にも新型コロナワクチンの接種開始という光がみえてきました。でも今の米国は、これからさらに悪化するであろう悪夢のような感染拡大。見えないウイルスという敵と戦うのは大変です。