原発再稼働受け電気代「感謝割引」 東北電力 2025年2、3月に520円
東北電力は18日、女川原発2号機(宮城県)の再稼働を受け、「感謝割引」として2025年2、3月の電気料金を割り引くと発表した。電力各社の判断で料金改定できる「自由料金」(青森県内17万件)が対象で、標準的な家庭向けプランだと月520円(6%)の割引となる。一方、改定に国の認可が必要で一般家庭が多く契約する「規制料金」(県内44万件)は対象外。割引を受けるには自由料金への契約変更が必要という。 東北電によると、自由料金のうち、規制料金の家庭向け標準モデルに相当する「よりそう+eねっとバリュー」(契約電流30アンペア)では、1カ月の使用電力量260キロワット時の料金モデルが、520円減の8207円。自由料金の主なプランは、いずれも6%前後の割引率となる。 規制料金は「変更に行政手続きが必要で、国の審査など相当の期間を要する」(同社青森支店担当者)ため、今回の一時的な割引は適用しない。一方で「よりそうeねっと会員」には、電子マネーへの交換などが可能な「感謝ポイント」として、使用量1キロワット時当たり2ポイントを付与する。 電気料金について、同支店は「再稼働は既に現在の料金のベースに織り込まれている。財務基盤の建て直しに注力しており、現時点で本格的な料金の見直しは考えていない」とした。 再稼働した女川2号機は15日に発送電を始めた。年間で一般家庭162万世帯分の電力を賄う。