「Colabo」vs.「暇空茜」の名誉毀損訴訟は暇空氏に220万円の賠償命令 東京地裁
賠償額には不満の声も
判決後に開かれた原告側弁護団の報告集会で、弁護士の神原元氏は「全面勝訴だ」と喜び「水原氏が流した情報が完全なデマだということが明らかになった」と判決を評価した。仁藤氏も「ほっとしている。事実と違う書き込みで深く傷ついた少女たちにも安心してもらえたら」と語った。 だが、損害賠償額については不満を滲ませる声が相次いだ。仁藤氏は「この2年間受けてきた被害とは釣り合わない」。Colabo理事の齋藤百合子氏は「デマを垂れ流して金儲けをした人が『220万円で済むのね』と思ったとしたらまったく歯止めにならない」と嘆いた。弁護士の太田啓子氏も「SNSの拡散の量と破壊力、それがもたらした実害にまで踏み込んでもらえなかった」と、司法判断の課題を指摘した。 仁藤氏はさらに「女性や女性支援を攻撃するとお金が集まるんだと学んだ別の加害者が無数に出てきた」と、被害の広がりに懸念を示した。「ひまそらあかね」の名で水原氏が立候補して11万票を獲得した東京都知事選にも言及。「女性支援に対する攻撃がお金や票になるという社会を変え、デマの拡散や誹謗中傷を許さない第一歩の判決」と総括した。 水原氏は18日、Xに「今回の判決は残念です。控訴でぜひ逆転できればと思います」と投稿。一度も出廷しなかったが、裁判を続けられたことについて「皆さんのカンパのおかげです」と書き込んだ。
平畑玄洋・編集部