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【ライブブログ】米朝首脳会談終了 トランプ大統領が記者会見

最終更新:6/13 10:31

写真・画像ロイター/アフロ

 トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談。朝日新聞の取材班が、会談場所となったシンガポールから現地の動きを伝える。

トランプ氏の会見、1時間5分で終了(18:20)

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 トランプ氏の会見は1時間5分に及んだ。記者から質問は絶えなかったが、最後は打ち切って、記者席に右手を上げて会見場を去った。

安倍首相「支持する」(17:56)

 安倍晋三首相は米朝首脳会談について、「朝鮮半島の完全な非核化に向けた、金正恩委員長の意思を改めて文書の形で確認した。このことを、北朝鮮をめぐる諸懸案の包括的な解決に向けた一歩だと支持いたします」と述べた。また、「拉致問題について先般トランプ大統領に対して私からお話をしたことを、しっかりと言及していただいたことを評価」するとした。
 拉致問題が合意文書に触れられていない点については、「最終的に解決していくのはまさに日本の責任において二国間の問題として、日朝で交渉しなければならない問題」とした。

北朝鮮の非核化費用、「韓国と日本が払う」(17:55)

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 トランプ氏は米朝首脳会談後の会見で、今回の会談での合意を受けて、米国のポンペオ国務長官やボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)らが北朝鮮の高官と「来週会う」と表明した。
 一方、北朝鮮の非核化にかかる費用については、「韓国と日本が払う」と述べた。

トランプ氏「日本の拉致問題を提起」(17:34)

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 トランプ氏は記者会見で、日本の拉致問題について言及。「安倍首相にとって重要な問題だ。(金正恩氏に)提起した。合意文書には盛り込まれなかったが、今後協議する」と述べた。

トランプ氏、「戦争ゲームをやめる」(17:15)

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 トランプ氏が記者会見場に姿を現した。金正恩氏との首脳会談について「二国間の新たな歴史を始め、新たな章を書く準備ができた」と表現。さらに、韓国との合同軍事演習を念頭に、「戦争ゲームをやめる。膨大な量の金を節約できる」と述べた。

会談を報じた新聞が届く(16:40)

 各国報道陣が取材拠点にしている国際プレスセンターに、この日の米朝首脳会談の様子を報じた新聞が届いた。1面には両首脳が握手した写真を大きく掲載。会談に至るまでの道のりをジェットコースターに例えたイラストなどで報じた。

韓国では早くも軍事境界線の不動産に熱視線(解説)

 (朝鮮半島に詳しい桜井泉記者)
 米朝首脳会談がひとまず成功し、韓国の人たちは一安心の表情です。北朝鮮との軍事境界線近く、ソウル北方の京畿道に早くも注目が集まっています。
 「北朝鮮との交流の拠点になるので、アパートが値上がりするかもしれない。今のうちに買っておいたらどうだろうか」。気の早い知人夫婦の間ではそんな会話が交わされているとか。
 韓国で人気が高いソウル市南部の江南地区は、3LDK(約100平方メートル)のアパートが日本円で約1億5千万円もしますが、京畿道なら4千万円ほどです。「これなら夫婦共働きで何とか買えます」と知人は話します。
 あす13日は韓国で統一地方選が行われます。日本の教育委員長に相当する教育監も選挙で選ばれます。
 ある革新(進歩)系の教育監候補は「南と北が鉄道でつながれば、北朝鮮はもとより、シベリア、モスクワ、ヨーロッパまで行けるようになる。子供たちの修学旅行の夢が広がる」と語り、文在寅大統領の北朝鮮政策を称賛し、自らへの支持を呼びかけています。

署名時の写真から合意内容が……(16:30)

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 米朝首脳会談で、トランプ氏と金正恩氏が署名した文書の内容は明らかになっていない。ところが、トランプ氏は署名後に文書をカメラに向けて見せた。その画像によると、文書にはおおむね以下のようなことが書かれていた。
 ・トランプ氏は北朝鮮の安全を保証し、金正恩氏は朝鮮半島の完全な非核化を約束する
 ・相互に信頼し、非核化を進める
 ・新しい米朝関係を築く
 ・平和体制の構築に努める
 ・4月の「板門店宣言」を再確認し、北朝鮮は非核化に努める
 ・両国は捕虜や行方不明兵の遺骨回収に努める
 ・米朝首脳会談は画期的で新しい未来を始めるものだと認識する
 ・ポンペオ米国務長官と北朝鮮高官がフォローする交渉をできる限り早く開く

「北朝鮮の政策変更に期待」菅官房長官(16:16)

 菅義偉官房長官は会見で、トランプ氏の会見前に米朝首脳会談への評価はしないとした。その上で、「本日の会談を踏まえ、北朝鮮が国際社会の責任ある一員として、政策を変えていくことを期待している」とした。
 また、拉致問題については「引き続きトランプ大統領及び国際社会と連携していく」とし、「やはりわが国自身が北朝鮮と直接協議をして解決する、総理が金正恩委員長と直接交渉する、その決意には変わりはない」とした。

韓国大統領「韓(朝鮮)半島の問題は、私たちが主人公だ」(解説)

(朝鮮半島に詳しい桜井泉記者)
 「韓(朝鮮)半島の問題は、私たちが主人公だ」。韓国の文在寅大統領は、米朝首脳会談を前に11日、国民に向けて発言しました。この言葉には、周辺の大国に翻弄(ほんろう)されてきた朝鮮半島の「苦難の歴史」が刻まれています。
 19世紀末の日清戦争、20世紀初めの日露戦争は朝鮮半島の支配をめぐる周辺大国の争いで、朝鮮半島が戦場になりました。結局、1910年に日本が朝鮮半島を植民地とし、35年間の支配が続きました。
 第2次世界大戦後、半島の北は旧ソ連、南は米国が占領。48年にソ連の支援で朝鮮民主主義人民共和国、米国の支援で大韓民国が建国されました。そして1950年、南北が戦火を交わします。米ソ冷戦のまっただ中、南北の衝突は、東西陣営の「代理戦争」でもありました。
 昨年、夏には米国による北朝鮮への軍事攻撃の可能性も取りざたされ、再び、緊張が高まりました。文大統領は8月15日、日本統治からの解放を祝う「光復節」の記念式典で演説で「半島の問題は我々が主導的に解決すべきだ」「再び半島での戦争は許されない。韓国の同意なしに軍事行動は決定できない。政府は全てを賭けて戦争だけは防ぐ」と強調したことが思い出されます。
 朝鮮半島の問題は、大国に振り回されず、自分たちで決める。多くの韓国国民もうなずいています。

金正恩氏、宿泊先のホテルに戻る(15:15)

代表撮影/ロイター/アフロ

 米朝首脳会談の会場を離れた金正恩氏は、車で宿泊先のホテルに戻った。トランプ氏と別れる際、互いに「また会いましょう」と話したという。

米朝首脳、包括的な合意文書に署名(14:39)

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 米朝両国の国旗が飾られた部屋に、トランプ氏と金正恩氏が肩を並べて入室。トランプ氏は両国の合意が「とても重要で包括的な文書だ」としたが、具体的な内容については説明しなかった。
 正恩氏は「世の中は、おそらく重大な変化を見ることになる」と話した。ただ、4月の南北首脳会談のような破顔一笑はなく、両氏とも緊張感を表情に残していた。
 握手を交わすと、トランプ氏は「オーケイ」と気合を入れるように一言。互いに文書に署名をすると、再び握手した。トランプ氏は「サンキューベリーマッチ」と言って肩をたたき、互いに背中に手を当てながら部屋を出た。抱擁はしなかった。
 トランプ氏は午後5時から会見をする予定。

金正恩氏、会談は「SF映画のファンタジー」(解説)

ロイター/アフロ

(朝鮮半島に詳しい桜井泉記者)
 きょう午前、トランプ氏との一対一の会談を終えた後、金正恩氏はこんな風に語りかけたそうです。
 「世界中の多くの人々は、これをSF映画のファンタジーだと思っているでしょうね」
 北朝鮮では、ハリウッド映画など西洋の映画は簡単には見られないはずです。ただ、正恩氏の父親、故・金正日氏は映画好きで知られていました。
 12日の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」の朝刊一面は、金正恩委員長が前夜、シンガポールを視察した写真14枚を掲載しています。随行員を従え、散策する正恩氏の写真に交じって夜景の写真も数枚掲載されていますが、まるでSF映画の一場面のようです。
 そういえば、正恩氏が昨夜視察したシンガポールの植物園は、2009年に公開されたSF映画「アバター」の世界にそっくりだと旅行者に評判だそうです。正恩氏の発言には、前夜の美しいシンガポールの夜景が影響したのかもしれません。

トランプ氏「署名に行ってくる」(13:38)

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 トランプ氏と金正恩氏は昼食会を終了。トランプ氏は「誰もが考えられないほどの進展がみられた。署名にこれから行ってくる」と話した。米朝が何らかの合意に至った可能性がある。
 両氏は通訳を交えて立ち話を続けた後、握手をして別れた。トランプ氏は親指を立て、正恩氏は笑顔を浮かべた。

肩たたき合って喜ぶ北朝鮮人たち(解説)

 (北朝鮮国境に近い中国・丹東で取材する平賀拓哉記者)
 丹東の入管に午前10時ごろ、北朝鮮人の男女が急いだ様子で入ってきました。胸には北朝鮮の金正恩氏の父、金正日(キムジョンイル)総書記のバッジをつけています。
 やがて、入国手続きを終えた北朝鮮人男性が現れました。こちらの胸には祖父の金日成(キムイルソン)主席と正日氏が並んだ大きなバッジ。出迎えた男性はまず、「聞きましたか? 金正恩同志がアメリカの大統領と会いましたよ! すみません、自宅でテレビを見ていて迎えに来るのが遅れてしまいました」と興奮した様子で話しかけました。
 すると相手の男性は、「本当にすばらしいことだね!」と答え、お互いに肩をたたき合って満面の笑みを見せていました。
 北朝鮮の人々は米国を「米帝」、米国人を「アメリカの野郎」と呼んで敵視してきました。現在は一転して米朝接近を歓迎するムードが広がっています。国の方針に沿って喜んでいるとも考えられますが、切実な理由もあります。
 核開発に対する経済制裁で、中朝貿易が低迷しているためです。
 北朝鮮は制裁で石炭や鉄鉱、海産物、衣料品などを輸出できません。ガソリンなど石油精製品の輸入制限も痛手となっています。今年に入って中朝貿易の輸出入額は毎月、前年同月比の半分以下に落ち込んでいます。
 外貨稼ぎのノルマを課せられた北朝鮮の駐在員の多くは昨年、制裁で売れる物がなくなり途方に暮れていました。生活費を抑えるために家族を本国に帰した人も相次いだそうです。米国との関係改善は、彼ら自身の悲願でもあります。

星条旗と北朝鮮旗が交錯 米記者は困惑「殺人的独裁者と…」(解説)

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 12日の米朝首脳会談で、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が歩み寄って歴史的な握手を交わした背後には、米国の星条旗と北朝鮮の国旗が交互に何本も並んでいた。この光景を目の当たりにした米国の記者たちは、ツイッターで複雑な気持ちを吐露した。
 CBSのホワイトハウス担当記者のマーク・ノラーさんは、両国の国旗が並ぶ写真とともに、「米朝両国の国旗がこんな風に並ぶ光景を見たことはなかった」とツイート。MSNBCのプロデューサーのカイル・グリフィンさんも「米国旗と北朝鮮の国旗が隣同士に並ぶとは、すごい光景だ」とツイートした。
 CNBCのホワイトハウス担当記者クリスティーナ・ウィルキーさんは「米国と北朝鮮の国旗が並べられていること自体、金(正恩氏)にとっては驚くべきプロバガンダの勝利だ」と指摘した。
 また、NBCの人気テレビ番組のプロデューサー、アンディ・ラスナーさんは「なんであれ(米朝首脳会談で)歴史が作られた。我々の国旗が北朝鮮の国旗と絡み合う前で、合衆国大統領が、自分の親族まで殺した殺人的独裁者と握手をしたのだから」と皮肉った。(ワシントン=宮地ゆう)

拡大会合終了、昼食会へ(12:35)

 トランプ氏、金正恩氏らが、高官を交えた拡大会合が行われていた部屋から廊下に出た。会合が終わり、昼食会に向かった模様だ。
 米ホワイトハウスが発表した昼食のメニューは以下の通り。世界各地の料理が選ばれたようだ。
     ◇
【前菜】
 伝統的なエビとアボカドのカクテルサラダ
 「グリーンマンゴーケラブ」(東南アジア料理)のはちみつライムドレッシングがけ、生ダコと共に
 「オイサン」(朝鮮半島料理のキュウリのキムチ)
【メイン】
 ビーフショートリブのコンフィ、ジャガイモのグラタン、蒸しブロッコリー、赤ワインソースを添えて
 クリスピーポークの甘酢かけ、家庭風XOチリソースをかけた揚州チャーハン
 「デグジョリム」(朝鮮半島料理の大根、アジアの野菜、タラの大豆煮)
【デザート】
 ダークチョコレートタルトガナッシュ
 ハーゲンダッツアイスクリーム
 トロペジェンヌ(フランスの伝統菓子)

正恩氏、笑顔と緊張 「最高指導者の威厳」演出(解説)

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 (牧野愛博・ソウル支局長)
 トランプ氏と初めて会った際、笑顔と緊張が入り交じった表情を見せた正恩氏。北朝鮮にとって会談の最大の目的は、「最高指導者の偶像化作業」(元労働党幹部)です。トランプ氏に位負けしないように、対等な立場に努めました。握手も、お互いが自然に手を差し出す格好を取りました。
 朝鮮中央通信は11日、米朝首脳会談について、「全世界の大きな関心と期待の中で史上、初めて行われる」と説明しました。会談を最大限に政治利用したい思惑が見えます。
 正恩氏が首脳外交に乗り出したのは、2011年12月の権力継承から6年以上経った今年3月からです。北朝鮮メディアは、中韓とのそれぞれ2回の首脳会談を大々的に報じ、正恩氏の業績を強調。米朝首脳会談も、正恩氏は自らの最高指導者としての威厳を保つ工夫に努めたといえます。
 一方で正恩氏は、緊張した表情ものぞかせました。米国は北朝鮮の安全保障を脅かす最大の存在です。トランプ氏が会談を「この1回限りの機会」と表現したことも、重圧になっていたようです。
 外交協議で北朝鮮は、事前に周到に準備した発言のみ行うのが常です。最高指導者だけは自分の考えで語ることが許されてきましたが、12日の冒頭の発言は、事前に準備していた言葉をそのまま使ったとみられます。

韓国の新聞、連日「米朝」一色(解説)

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 (朝鮮半島に詳しい桜井泉記者)
 韓国の新聞は連日、数ページにわたって米朝首脳会談の記事を掲載しています。また地上波3局なども朝から「世紀の談判」などと題して特別放送をくみ、米朝首脳会談一色です。
 シンガポールからの中継では、「昼食会では何を食べるのでしょうか」「まさかハンバーガーは食べないでしょう」などと冗談を交え、結果が出てくるまで番組をつないでいました。
 人々の関心は高まっています。
 ソウル市内の45歳の主婦は、「きょう、どんな結果がでるか、期待している」と朝から興奮した様子でした。また47歳の女性会社員は「統一となれば費用がたくさんかかり、韓国の負担になるけれど、未来の世代のためにいつかしなければならないことです」と話していました。

トランプ氏、過去の大統領との違いを強調(解説)

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 (元ワシントン特派員の佐藤武嗣編集委員)
 トランプ氏は、ポンペオ国務長官らも交えた金正恩氏との拡大会合の冒頭で、「以前には解決できなかった問題を解決しよう」と強調しました。
 トランプ氏は一昨年の大統領選から、貿易交渉や外交について、歴代の大統領の対応をことあるごとに批判。今回の米朝会談に踏み切ったのも、過去の大統領が実現できなかったことを自らが実行したと、アピールできると踏んだとみられます。
 拡大会合の冒頭発言には、トランプ氏の会談にかける思いと意欲がにじんでいます。

ロッドマン氏、CNNで号泣

 金正恩氏と親交がある米プロバスケットボールリーグの元スター選手デニス・ロッドマン氏は12日、CNNのインタビューで、米朝会談の実現に号泣して喜んだ。
 困惑した様子のキャスターに「なぜここまで北朝鮮に入れ込むのか」と聞かれると、ロッドマン氏は「最初は北朝鮮のこともよく知らず、純粋にバスケットボールのためだった。いまも政治のことはよくわからない。でも、北朝鮮が我々と共存できるようにと願っている」などと語った。(ワシントン=宮地ゆう)

トランプ氏と金正恩氏、一対一の会談を終了(10:51)

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 トランプ氏と金正恩氏がホテルの廊下に姿を現し、並んで歩いた。通訳を介した一対一の会談を終えて場所を移し、双方の高官を交えた会合を始めた。

世界各地から取材陣、朝食は5口で(解説)

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 (シンガポールで取材中の野上英文記者)
 赤道直下のシンガポール。12日の気温は、午前10時半(現地の同9時半)時点で29度あります。この日は曇り空で日差しは厳しくないものの、取材現場には報道陣が集まり、額や腕は汗びっしょりでした。
 現場にいたメディアは確認できただけでも、イラク、フランス、タイ、香港、インドネシア、ドイツ、シンガポール、米国、など。特に台湾、韓国、日本が多い印象です。
 両首脳が到着すると、カメラのシャッター音が一斉に響き、中継リポーターから何カ国語もの大声が飛び交いました。
 シンガポールのテレビ局のクルーは首脳会談が始まったことを同僚からの連絡で確認すると、カバンから菓子パンを取り出して朝食。男性リポーターはチョコパンを5口で食べていました。

金氏「足をひっぱる過去があった」(10:05)

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 会談場へ移動後、冒頭の様子が報道陣に公開された。トランプ氏は「気持ちがとても良い。我々は素晴らしい協議をこれから行う。(会談は)大成功するだろう。素晴らしい関係を持てることを光栄に思う」と切り出した。
 続いて正恩氏が「ここまでくるのは容易ではなかった。我々の足をひっぱる過去があり、誤った偏見と慣行が我々の目と耳をふさぐこともあったが、我々はそのすべてを乗り越えてここまで来た」と述べると、トランプ氏は「その通りだ」と応じ、再度握手した。
 ホワイトハウスによると、両首脳はまず通訳を介した一対一の会談を行った後、ポンペオ米国務長官ら幹部らを交えた少人数会合を開き、拡大会合によるワーキングランチを行う。

トランプ氏、「勝負の赤ネクタイ」(解説)

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 (元ワシントン特派員の佐藤武嗣編集委員)
 トランプ氏は赤いネクタイをして、史上初の米朝首脳会談に臨みました。これは「勝負ネクタイ」。2017年1月の大統領就任式でも着用した色です。下半身まで長く垂れ流すのも、いつものスタイルです。
 金正恩氏との対面でも、いつも通りという様子でした。先日カナダであった主要7カ国首脳会議(G7サミット)の時よりも、むしろ柔和な表情に見えました。
 トランプ氏は、強い力で握手をすることで知られていますが、金正恩氏との握手はとても優しく、紳士的に見えました。平常心で史上初の米朝首脳会談に臨んでいると言えそうです。

米朝首脳が初の対面(10:04)

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 トランプ氏と金正恩氏が対面し、握手を交わした。米朝の首脳が史上初めて顔を合わせた。ともに笑みは浮かべたが、特に正恩氏は表情が硬い。並んで記念撮影に応じた後、トランプ氏が促し、移動した。

■会場のセントーサ島、厳戒態勢(解説)

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 (シンガポールで取材中の野上英文記者)
 12日、米朝首脳会談を目前に控えたシンガポール本島南のセントーサ島では、まだ薄暗い早朝から厳戒態勢が敷かれました。会談場所のカペラホテル周辺には100人超の警官らが目を光らせ、障害物を排除できる大型の特殊車両も行き来。世界各国のメディアが駆けつけ、現場中継を始めました。
 シンガポール政府はサミット期間中、ホテル一帯を「特別区域」とし、最も厳重な警備対象にしています。島の入り口からホテル付近まで、歩道と車道の間に高さ約1・8メートルの鉄柵をびっしりと設置。鉄柵には、オレンジの面に「Sentosa」の文字が白抜きされたシートが夜を徹してはり付けられました。
 ホテル入り口に向かう車道には、前日の未明まで無かった車両の検問所が新設されました。両首脳が泊まるホテル付近に設置されているのと同様のアーケード型で、すべての車両が一時停止を求められ、身分や通行目的、持ち物のチェックなどを受けます。近くに掲げられた看板には、自動小銃を提げた警察官のイラストと「警察の指示に従え」の太字が記されていました。
 午前7時50分ごろには、付近の道路が一時的に封鎖され、白バイに誘導される形で数台の車列が本島からセントーサ島に入り、ホテルに向かいました。会談を控え、準備を急ピッチで進めた模様です。
 報道陣は、ホテル入り口から数百メートル先の歩道からのみ撮影が認められています。午前9時時点で、300人近いメディア関係者が待機。「歴史的な会談が開かれる」などと中継しています。全身紺色でベレー帽をかぶった制服警官らが、報道陣に向き合う形で、2メートル間隔で立っています。

金氏の姿に「ワオ!」(09:53)

 金正恩氏が車から降りる姿がシンガポールのメディアセンターでライブ中継されると、報道関係者から「ワオ!」という声があがった。

河野太郎外相「北朝鮮のコミットメント引き出しが焦点」(09:40)

 河野太郎外相は閣議後の会見で、米朝首脳会談の焦点について、「核兵器を含むすべての大量破壊兵器、ならびにすべての射程のミサイルのCVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)に向けた、北朝鮮の明確なコミットメント(約束)を引き出せるか」だと指摘した。
 また、拉致問題については「トランプ大統領から提起していただくことになっているが、最終的には日本と北朝鮮の間で話し合わなければいけない問題だと思うので、今日の会談の状況をしっかり見極めたい」と話した。日朝の直接交渉については「予断を持って申し上げるのは避けたい」とした。

トランプ氏、金正恩氏が会談会場に到着(9:32)

シンガポールで12日、米朝会談の舞台となるセントーサ島に向かうトランプ米大統領の車列=朝日新聞アメリカ総局・ランハム裕子撮影

 9時20分ごろ、トランプ氏が先んじて会場に着いた。10分あまり遅れて金正恩氏も会場入りした。
 米朝首脳会談の舞台「カペラホテル」は、シンガポール本島から約600メートル南のセントーサ島にある。本島とは道路橋とモノレール、ロープウェーの3経路でつながっており、ここを封鎖すれば比較的警備がしやすい。
 島名のセントーサは地元の言葉で「平和」を意味する。東西約4キロ、南北約1・5キロの島内には、テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ」やビーチ、ゴルフ場などがある屈指のリゾート地だ。
 会談場所のカペラホテルは、広さ約12万平方メートルの5つ星で、ゴルフ場や海岸の散策路も備える。英国の植民地時代に英国軍が使用していたコロニアル様式の建物を復元した棟があり、最高級の部屋の宿泊費は1万シンガポールドル(約82万円)程度とみられる。

金正恩氏がホテルを出発(9:13)

シンガポールで12日早朝、金正恩朝鮮労働党委員長が泊まる「セントレジス」周辺は、多数の警官らが警備をしていた=朝日新聞アメリカ総局・ランハム裕子撮影

 金正恩氏が宿泊先のホテル、セントレジスを出発。車両に乗り込み、会談場所に向かった。

トランプ氏がホテルを出発(9:00)

 トランプ氏が宿泊先のホテルを出発し、米朝首脳会談の舞台となるセントーサ島に車で向かった。

トランプ氏「本当のディールか間もなくわかる」(6:30)

 トランプ米大統領がツイッターに「スタッフと代表団による会談は迅速で順調に進んだ……。でも結局はそれは関係ないんだ。私たちはみんな(今回の首脳会談で)過去とは違って本当のディール(取引)が行われるかどうか、すぐにわかるだろう」と投稿した。
 トランプ氏はその後、「私をひどく嫌っている人たちや敗北者たちは、私が首脳会談を行うという事実を米国の大敗北だといっている。(しかし)我々は(北朝鮮から)人質を取り戻したし、(北朝鮮の核)実験、研究開発、すべてのミサイル発射が止まった。私を最初から『間違っている』と言ってきた専門家たちは、ほかに言えることがなくなっている! 我々は気にしていない!」とツイートした。(ワシントン=園田耕司)

韓国メディアは「防弾警護団」に注目(解説)

10日午後、シンガポールのパヤ・レバー空軍基地に到着したトランプ米大統領(左端)=シンガポール政府提供

 (朝鮮半島に詳しい桜井泉記者)
 K―POPの7人組男性グループ、「防弾少年団」(BTS)は日本でも大人気。ハングルで「防弾少年団」と書かれたバッジをかばんにつけた女子高生もよく見ます。最近、米ビルボード・アルバムチャートで1位になりました。韓国の芸能ニュースはBTSの話題で持ちきりで、さらに人気は沸騰しています。
 ところで、シンガポールに到着した金正恩党委員長の周囲を固めるのは、平壌から同行した短髪、長身の若い男性たち。韓国メディアは早速、このイケメン?男性たちを「防弾警護団」と呼び、何度も映像を流しています。
 トランプ大統領、金正恩委員長の専用車は「防弾車」。韓国メディアではいま「防弾」という言葉が飛び交っています。