【国民栄誉賞 受賞記念特番】羽生善治竜王だけど、質問ある?(アーカイブ動画)

「生まれ変わっても棋士になりたいですか?」「好きなたこ焼きの具は?」――将棋界初となる国民栄誉賞の受賞が決まった羽生善治竜王が1月12日、ニコニコ生放送とYahoo!ニュースのライブ配信番組に出演し、インタビューに応じるとともに、ファンから寄せられた質問に答えた。(取材執筆:松本哲平)

左から永田実さん、君島俊介さん、羽生善治竜王

題して「【国民栄誉賞 受賞記念特番】羽生善治竜王だけど、質問ある?」。羽生竜王の「永世七冠」達成と、国民栄誉賞の受賞決定を記念した企画で、質問は事前にTwitterのハッシュタグ「#羽生竜王に聞きたい」などでファンから募集。スタジオに張り出された質問の中から羽生竜王が気になるものを自ら選んだ。

永世七冠達成については「永世竜王に挑戦するのは4回目。今回のチャンスを生かしきれてよかった。棋士として非常に名誉あること」とにこやかに語った羽生竜王。中学生棋士・藤井聡太四段や人工知能との付き合い方といった将棋に関する意見だけでなく、普段の1日の過ごし方などプライベートも明かした。インタビュアーは将棋ライターの君島俊介さん、司会は永田実さん。主な質問と回答は以下の通り。

対局で忘れられない思い出は

質問を自ら選ぶ羽生竜王

君島さん:昨年は加藤一二三九段が引退された。羽生先生は目標の先にいつまで現役でやるかというのを考えたりは。
羽生竜王:いつまでというのは考えたことがない。加藤先生の現役63年は空前絶後の大記録。自分自身もあと30数年やるのは相当大変。

ユーザーからの質問:対局で忘れられない思い出は。
羽生竜王:15年くらい前の話だが、1手詰めをうっかりして負けたことはよく覚えている。

ユーザーからの質問:弟子は取らないのか。
羽生竜王:弟子に取る人を選別するのはよくないと思っているので、いまのところは取らないようにしている。

オフの日はどう過ごす?

君島さん:オフの日はどう過ごしているか。
羽生竜王:決まったルーティンはない。何時から何時まで勉強するとも決めていない。本当の自由業。

ユーザーからの質問:お酒は何が好きか。
羽生竜王:だいたい飲めるけど、あまり強くない。20代の頃は深酒することもあった。

ユーザーからの質問:たこ焼きをくるくるするのが好きと、奥さまのツイートにあった。変わり種では何が好きか。
羽生竜王:チーズとか。最後に醤油を垂らすと、こんがりしておいしい。頻度は月一くらい。家内が関西出身なので、家に道具がそろっている。

生まれ変わっても棋士になりたい?

君島さん:自身が1996年に七冠独占を達成したときと、藤井聡太四段への注目を比べて感じることは。
羽生竜王:七冠を独占するかどうかでタイトル戦に多くの報道陣が来たことはあったが、予選からあれだけ人が詰めかけることはなかった。今回のほうが反響は圧倒的に大きい気がする。藤井四段へのアドバイスはよく聞かれるが、将棋も受け答えもしっかりしていて、何も言うことがない。

君島さん:人工知能との付き合い方について。
羽生竜王:何が起こっているのかをフォローしていくことが大事だと思っている。将棋ではここ2 年くらい、明らかに戦術に影響が出始めている。結果として温故知新が起こっている点が興味深い。コンピュータは人間にはできないような大量のデータを得ることができるので、それを生かすのは自然な発想だと思う。

ユーザーからの質問:中学生からでも将棋は強くなれるか。
羽生竜王:なれる。小さいときは「習うより慣れろ」で実戦をこなすのがいいと思うが、中学生になると論理的な思考ができてくるようになるので、型を理詰めで覚えていくのがおすすめ。

ユーザーからの質問:生まれ変わっても棋士になりたいか。
羽生竜王:棋士はやりがいがあると思う一方で、違う世界を知ってみたら面白いんじゃないかなと思ったりもする。

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国民栄誉賞の授与式は2月13日に官邸で行われる。

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