【ライブブログ】第48回衆議院選挙 選挙戦のポイントや注目選挙区の行方(更新終了)

最終更新:10/23 18:44

写真・画像朝日新聞

開票速報

選挙戦のポイントや注目選挙区の行方(朝日新聞)

 選挙戦のポイントや注目選挙区の行方を朝日新聞社の速報でお伝えします。

<リアルタイム解説>比例区はまだまだ。長い夜は続く

 自民の大勝は決まったが、開票作業はまだまだ続く。比例区の開票は、午前3時半前後まで続く見通し。最高裁判所の裁判官を信任するかどうか投票する国民審査も同時に行われているが、この開票結果確定はもっと遅くなる。

 さらに知事選まで同時の宮城県では、国民審査の開票は午前5時前後までかかる見込みだ。開票にあたる自治体職員は、朝方まで作業を続けることになる。お疲れさまです。

 なお、台風の影響で一部の投票所の投票箱を開票所に届けることができず、開票を延期しており、開票結果の確定は23日以降になる。

松山市の開票所では、開票が延期された期日前投票分の投票箱などが置かれていた=10月22日午後8時7分、同市、大川洋輔撮影

「しおり! しおり!」黒のスーツ姿で現れる

 「しおり! しおり!」。23日午前0時50分過ぎ、山尾志桜里氏(愛知7区)が、黒のスーツ姿で事務所に姿を見せる。当選確実となり、大きな拍手が送られた。

 「皆さんに万歳してもらえて良かった」。山尾氏は感慨深そうに、ぽつり。壇上での万歳三唱後、記者会見に応じた。「今回は幅広い皆さんに応援をもらって、個人の力の結集によって私は勝たせてもらった」。そう語ると再び大きな歓声が起きた。

支援者から贈られた花束を手に、笑顔を見せる山尾志桜里氏=愛知県長久手市

<リアルタイム解説>今回の衆院選の意味 編集委員・松下秀雄

 今回の衆院選は、どんな意味をもつのだろうか。

 選挙結果をみれば、自民党の大勝といえるだろう。野党の分裂が大きな要因とはいえ、「アベノミクス」を支持する声はけっこう聞くし、野党が唱えるべき教育無償化のような政策を採り入れる大胆さも評価されたのかもしれない。

 ただし、安倍首相への批判の強さもかいまみえた。批判の中でも重要な論点が、こんな民主主義のあり方で良いのか、だった。

 首相は選挙戦で、憲法改正にほとんど触れなかった。「北朝鮮の脅威」や「アベノミクスの成果」をテコに票を集め、その議席で改憲を狙う。それは必要な議席を得る最適解かも知れないが、民主主義のあり方としてどうなのか――。立憲民主党の枝野代表が、首相のやり方には「国民を統治する」という「上から目線」の発想があると訴え、「草の根の民主主義」を説いたのは、その種の問題意識からだろう。

 希望の党の小池代表は、森友・加計学園の問題を批判し、情報公開を訴えた。これも、政権をとったら国民に説明せず、勝手なことをやっているのではないのかという人々の疑問を代弁したのに違いない。

 そういうあり方が続くなら、議席で多数を占めても、人々の不満は鬱積していく。安倍首相が今後、安定して政権を運営し、総裁3選を果たせるかどうかは、実はこの点にかかっているのではないだろうか。

自民党開票センターのボードには、当選を決めた候補者名につけられた花が並んだ=2017年10月22日、東京・永田町、岩下毅撮影

<リアルタイム解説>来年の総裁選、支持つなぎとめられるか安倍氏 その座を狙うのは…

 安倍首相の自民党総裁としての任期は来年9月までで、総裁選のゆくえが今後の焦点となる。今回の衆院選勝利で、首相は総裁3選の足がかりを得た。ただ、まだ1年近くあり、有権者の支持をつなぎとめられるかどうかがかぎになる。

 今回の選挙戦をみていても、安倍首相の演説では支持者と抗議する人がののしりあう場面があちこちでみられ、強い支持と強い反発が入り交じる状態になっている。

 ほかに総裁選立候補が取りざたされるのは、石破茂元自民党幹事長と、野田聖子総務相、それに安倍首相からの「禅譲」を待っているとも言われるが、岸田文雄政調会長だ。

首相官邸(奥)と公邸

<リアルタイム解説>見守る記者の心中は? 編集委員・松下秀雄

 開票のゆくえを見守る記者は何を考えているのか。私の経験を振り返れば、きょうあすの原稿をどうするか、担当分野で次に何が起こるかだろう。

 「担当する政治家の当落を見守る気持ちは?」と聞かれたが、記者も人間。その政治家に共感できるかどうかにもよる。

 報道機関によっては、担当する政治家が閣僚や党役員になったり外れたりすると、記者の持ち場も変わり、一緒に動くことがある。そういう場合は記者自身の今後に直結するので、よりハラハラするのではないか。

自民党本部の会見場に集まった多くの報道陣=2017年10月22日、東京・永田町、林敏行撮影

<リアルタイム解説>仕事人内閣は継続? 安倍首相の答えは…

 選挙後の特別国会で、安倍首相が4度目の首相指名を受けるのは確実。希望の党が結党したころは、小池代表が自民党の石破茂元幹事長をかつぎ、政権交代を狙うのではないかといったうわさも飛び交ったが、それはもうない。

 首相は指名を受けた後、組閣する。8月に内閣を改造し、「仕事人内閣」と名づけたのに、臨時国会を開いたとたん解散し、まだ仕事らしい仕事をしていない。このため、多くの閣僚が再任されるという見方があり、顔ぶれは変えないのかという質問も出たが、首相は「これから検討したい」と述べるにとどめた。

【これからどうなる?】当面の政局国会議事堂=遠藤真梨撮影

<リアルタイム解説>進次郎氏人気の理由、選挙の強さに裏付けされた歯切れの良さ

 開票日の取材は、テレビ局による個別中継と各社同時に応じる記者会見に分かれる。個別中継の場合、出演交渉は局ごとに行われ、その結果、小泉進次郎氏のような候補者に取材が集中する。

 小泉氏は初当選のころから、父親の純一郎氏をほうふつとさせる歯切れのよさで、選挙では引っ張りだこに。最近では、筆頭副幹事長としてオフィシャルな立場につき、より出番が増していた。

 選挙に強いこともあり、安倍首相にシビアなことも発言。自民党が一色ではないということを示す存在にもなり、党としても、候補者にとっても、ありがたい存在になっている。

テレビの選挙特番の中継でキャスターらと話す小泉進次郎氏=神奈川県横須賀市

山尾志桜里氏が当選確実 街頭中心、個人に訴える

 愛知7区は、無所属前職の山尾志桜里氏(43)が当選確実となった。

 既婚男性との交際疑惑が週刊誌に報じられ、9月に民進を離党。直後に、安倍晋三首相が衆院解散を決めたことから、全国的な注目を集めた。

 従来の支持団体の連合愛知が推薦を見送ったが、山尾氏は街頭を中心に直接個人に訴える活動を展開。「二大政党制は必要だが二大保守はいらない。個人の力を集結し、安倍政権に立ち向かう」と呼びかけ、支持を広げた。

山尾氏のリードが伝えられ、思わず万歳する支援者=愛知県長久手市

野田元首相、希望との合流問題「どろどろがにじみ出た」

 千葉4区で当選を確実にした無所属前職で元民進党幹事長の野田佳彦・元首相は22日夜、NHKの番組で「もっと野党は議席を伸ばせるはずだったが、残念ながら分断され、与党有利という展開になったことはたいへん残念だ」と述べた。

 前原誠司代表が民進党を希望の党に合流させる方針を示したことについて「もうちょっと詰めていてほしかった。(希望側の)『排除』の論理が前面に出た。新党にはさわやかさや痛快さが必要だが、残念ながらどろどろしたものがにじみ出てしまった」と語った。

当選を確実にして喜ぶ野田佳彦氏=2017年10月22日、船橋市

<リアルタイム解説>前原氏、「身内」からも苦言 詰めの甘さ、最後まで

 前原誠司民進党代表は、自身は希望の党にいずれ合流する意向を示し、民進党が丸ごと合流できなかったことに悔しさをにじませた。希望の党側から示された政策協定書の文案や「排除リスト」が報じられたことに触れ、「交渉のプロセスだった。私からすると不本意なものが流れ(報道され)、流れがつくられた」と説明した。

 一方で、前原氏に苦言を呈する声も。野田佳彦・前首相は「もうちょっと詰めていて欲しかった。『排除』の論理が前面に出た。どろどろとしたものがにじみ出てしまった」

中継にのぞむ民進党の前原誠司代表=2017年10月22日、東京・永田町の民進党本部、川村直子撮影

前新潟県知事の自民・泉田裕彦氏が当選 新潟5区

 前新潟県知事で自民新顔の泉田裕彦氏が新潟5区で当選確実。知事時代は、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に対し、慎重姿勢を見せていたが、原発推進の立場の自民党から立候補した。

当選確実の知らせを受け、バンザイする泉田裕彦氏(左から2人目)=2017年10月22日、長岡市今朝白2丁目

自民・公明両党が過半数の233議席獲得

 10月22日投開票の衆院選で自民、公明の与党両党が過半数の233議席を獲得した。朝日新聞社がANNとの共同で実施した出口調査の推計によると、自民党は単独でも過半数を獲得する見通し。

当選を決めた候補者名に花をつける自民党の安倍晋三総裁(右から2人目)=2017年10月22日、東京・永田町、飯塚晋一撮影

山尾志桜里氏の事務所「ため書き」に大きな拍手

 午後10時15分すぎ、無所属前職の山尾志桜里氏(愛知7区)の事務所スタッフがマイクを握り、「熱い思いが集まった」とため書きを紹介。前回衆院選は民主公認(当時)で、事務所の天井までため書きがびっしりだった。でも今回は約20枚。「数は少なくとも必ず勝ちましょう」との呼びかけに、支援者は大きな拍手で応じた。

2014年の衆院選では天井まで貼られたため書きだったが、今回は壁に20枚程度しか貼られていない=愛知県長久手市

<リアルタイム解説>希望の今後、慎重に言葉を選ぶ小池氏 頭にあるのは…

 希望の党の小池百合子代表は、代表を続投する意向を表明する一方、「基本的に都政に邁進すると改めて心に決めた。党運営は国会議員中心に進めていただきたい」と述べた。

 考え方の違う人を「排除いたします」と語ったことが反発を招き、失速したことを踏まえ、慎重に言葉を選んでいるようだ。党運営にどれほど関与するかは、国会議員の中から選ぶ共同代表の人選や選出方法を見極めないと、まだ見通せない。

パリで10月22日、出口調査の結果について会見する希望の党の小池百合子代表=竹花徹朗撮影

豊田真由子氏が落選 灰色のスーツ姿で足早に…

 午後9時半、埼玉県新座市の豊田真由子氏(埼玉4区)の事務所。豊田氏が灰色のスーツ姿で現れ、足早に奥の控室へ。祈るように手を組み合わる支援者ら数人が事務所におり、テレビで出口調査の結果が放送されると、「信じられない」との声が漏れた。

事務所に現れた豊田真由子氏=埼玉県新座市

共産・小池氏「総選挙、3極でなく2極の戦いだった」

 共産党の小池晃書記局長は22日夜、ニッポン放送の番組で、希望の党について「(安倍政権の)補完勢力だ。(今回の衆院選は)3極ではなく、2極(の戦いだった)」と振り返り、「自民党・公明党・希望の党・日本維新の会」と「立憲民主党や共産党などによる野党共闘」が対立する構図だったとの考えを示した。

 一方、立憲に勢いがあると報じられていることについて、「立憲が議席を伸ばし、安倍政権の憲法改正への対抗勢力が大きくなることはうれしい」と述べ、「今後の国会運営をスクラムを組んでやっていきたい」と強調した。

党本部のテレビで開票状況を見る共産党の小池晃書記局長=2017年10月22日、東京都渋谷区、越田省吾撮影

民進・前原代表、希望への合流「いったん立ち止まる」

 希望の党への合流を主導した民進党の前原誠司代表は10月22日夜、国会議員のいない党本部で開票速報を見守った。希望の苦戦が伝えられるなか、出演したNHKの番組で「政治は結果が全て。厳しい結果になったことは真摯(しんし)に受け止めないといけない」と悔しさをにじませた。

 前原氏は党の今後について「この結果を受け、やはりいったん立ち止まって(党に残る)参院の皆さんがどうしていくのか、地方組織をどうするのか、皆さん方のお話も伺いながら今後の方向については決めていきたい」と述べ、当初の想定通りの合流は進まないとの認識を示した。

花をつける自民党の安倍総裁がモニターに映し出される中、会見場を出る民進党代表の前原誠司氏=10月22日午後9時39分、東京・永田町の民進党本部、川村直子撮影

<リアルタイム解説>「数合わせには参加しない」枝野氏発言の真意は…

 立憲民主党の枝野幸男代表は、フジテレビのインタビューに対し、「永田町の数あわせに参加しようとは思っていない」と述べた。

 参院民進党の中からは、「民進党を守り、再びリベラル勢力を結集する思いで頑張る」(小川敏夫参院議員会長)といった声も出ているが、ふたたび合流したのでは、分裂劇はなんだったのかという批判を浴びかねない。このため、当面は立憲民主党のままでいる意向を示したのではないか。

 ただし、野党が分裂すれば不利という選挙結果でもあり、再来年の参院選に向けて、連携・再編の動きがいずれ出てくるだろう。

当選を決めた候補者名に花をつける立憲民主党の枝野幸男代表(左)。右は長妻昭代表代行=10月22日午後9時54分、東京都港区、葛谷晋吾撮影

務台俊介氏が敗れる 被災地でおんぶ、復興政務官辞任

 元復興政務官で自民前職の務台俊介氏が長野2区で落選の見込み。務台氏は比例北陸信越ブロックにも重複立候補している。

 務台氏は台風の被災地の視察で、長靴を持参せず政府職員におんぶされて水たまりを渡ったことなどで批判を浴び、復興政務官を辞任していた。

入所者9人が亡くなった高齢者グループホーム「楽ん楽ん」の現地視察の際、長靴がないことから職員におぶられて水たまりを渡る務台俊介・内閣府政務官兼復興政務官=2016年9月1日、岩手県岩泉町

立憲の長妻昭氏「こんなに早く当確が出たのは…」

 立憲前職の長妻昭氏(57)が自民前職の松本文明氏(68)と長らく議席を争ってきた激戦の東京7区。午後8時過ぎに当選確実の一報が入ると、東京都中野区の長妻氏の事務所に集まった約20人の支持者らから歓声が上がった。

 長妻氏は「こんなに早く当選確実が出たのは2009年の政権交代の時以来。感無量です」とあいさつ。逆風と言われた12年、14年の衆院選でも小選挙区で議席を得てきたが、今回は衆院解散後に民進が事実上の解党となり、公示1週間前に結党した立憲から立候補。希望からも新顔の荒木章博氏(64)が送り込まれるなど混戦模様だった。

東京7区で当選を決め、青木英二・目黒区長と握手する立憲民主党の長妻昭氏(左)=10月22日午後9時12分、東京都中野区

「ざわざわ」する山尾志桜里氏の支援者ら

 午後9時50分、自民前職の鈴木淳司氏(愛知7区)の事務所の様子がテレビで中継される。競り合う無所属前職の山尾志桜里氏の支援者らは、ざわざわ。開票開始から2時間近く。山尾氏の支援者は「(票数の多い愛知県)瀬戸市の開票はこれから。油断せずに当確を待ちたい」と話した。

山尾氏の事務所には、支援者などが書いた応援メッセージが飾られている=愛知県長久手市

<リアルタイム解説>安倍首相発言のポイントは 憲法改正、野党第1党の行方に注目

 安倍首相は憲法改正について「与党だけで発議しようとは思っていない。できるだけ多くの方の賛成を得る努力をしたい。希望の党を始め他党と話をしたい」と発言した。公明党が、憲法改正には幅広い合意が必要という立場から、野党第1党の協力を求めていることを念頭に置いているのではないか。

 このため、どの党が野党第1党になるのかによっても、状況は変わりうる。希望の党が野党第1党になれば進みやすくなる。立憲が第一党になれば、与党と維新の会で進めるかどうかがふたたび課題になるだろう。

会見場に入った自民党の安倍晋三総裁(中央)=10月22日午後9時38分、東京・永田町、林敏行撮影

自民、単独過半数確保へ 朝日新聞ANN出口調査

 10月22日投開票の衆院選について、朝日新聞社がANNとの共同で実施した出口調査の推計によると、自民党(公示前勢力284)の獲得議席は260議席を上回り、単独過半数を確保する見通しだ。希望の党(同57)と立憲民主党(同15)はそれぞれ50議席台半ばになるとみられ、野党第1党を激しく争っている。

 このほか、公明党(同34)は30議席程度を、日本維新の会(同14)と共産党(同21)はいずれも13議席前後を得る見通し。社民党(同2)は2議席をうかがう。無所属(同38)は25人前後となる見込みで、そのうち3人は自民党に追加公認される。

出口調査に基づく獲得議席推計

<リアルタイム解説>首相発言の見どころは?

 選挙の大勢が判明すると首相が報道陣の取材に応じる。今回の衆院選、首相発言の見どころは…
・憲法改正の発議の時期は?来年を目指す?
・憲法改正に必要な3分の2をどう確保するのか?
・憲法改正に向けて希望の党と連携するのか?
・来年の総裁選への言及は?

自民党本部の会見場には、多くの報道陣が集まっていた=10月22日午後6時40分、東京・永田町、飯塚晋一撮影

小泉進次郎氏、国難突破「私ならつけない。世代の違い」

 自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長は22日のテレビ東京の番組で、安倍晋三首相が今回の衆院解散を「国難突破」と名付けたことについて、「ネーミングについてはそれぞれのセンスがある。私だったら付けないなと思う。センスは人それぞれ。いい悪いじゃない。世代の違いもあると思う」と述べた。

 自身ならどんな言い方をしたか問われ、「信頼回復できるかどうかの選挙だ。加計学園の問題を含め、全国でやっぱり根深い、そこに対する不信感は。そこに対して、腹の底から思いを伝えて、信頼回復できたかどうか。これはやっぱり一つあったと思う」と語った。

支持者やスタッフでごった返す小泉進次郎氏の事務所=神奈川県横須賀市

若狭勝氏の事務所、真剣な面持ちで行方見守る

 午後9時ごろ、希望前職、若狭勝氏(東京10区)の東京・池袋の事務所では、集まった支持者約20人がテレビの選挙速報に見入った。出口調査で若狭氏の苦戦が伝えられると「あー」というため息が漏れたが、その後も真剣な面持ちで勝敗の行方を見守った。

テレビで行方を見守る若狭勝事務所の支持者=東京都豊島区

希望・小池氏、代表続投の意向「しっかり責任とる」

 希望の党の小池百合子代表は22日夜、日本テレビの番組で「党を立ち上げた当人なのでしっかりと責任をとって、今後の党の運営などを責任をもって進めていきたい」と述べ、代表続投の意向を示した。そのうえで国会運営などについては「国政はやはり国政の方にお任せすることが必要と思っているので、今回勝ち上がられる(国会議員の)方々とともに相談しながら進めたい」と話し、自身は東京都知事の職に専念する考えを示した。

パリで会見を終え、公務に戻る希望の党の小池百合子代表=10月22日、竹花徹朗撮影

<リアルタイム解説>立憲の大躍進、その理由は?

 立憲民主党は大きく躍進する。希望の党の「踏み絵」を踏まず結党したことが「筋を通した」という印象を与えた。「変節すれば敗れ、筋を通せば勝つ」と思わせる結果は、今後の政治に影響を与えるだろう。「立憲民主党をつくったのは枝野幸男ではありません。背中を押したあなたです」と聴衆に語りかけ、運動への参加を呼びかける訴えも、「手に届かないところで政治が行われている」と感じる人々の共感を呼んだのではないか。

立憲の躍進、その理由は?/報道陣が集まる立憲民主党の開票センター=22日午後5時46分、東京都港区、北村玲奈撮影

豊田真由子氏が落選 秘書への暴言・暴行疑惑で自民離党

 無所属前職の豊田真由子氏が埼玉4区で落選の見込み。秘書への暴言・暴行疑惑で自民を離党した。

駅頭に立って有権者におわびをしながらチラシを手渡す豊田真由子氏(前右)=2017年9月23日、東武東上線志木駅南口

稲田朋美・元防衛相が当選「ご心配をおかけした」

 午後8時15分、自民前職の稲田朋美氏(福井1区)は福井市の事務所に笑みを浮かべながら登場。紺色のスーツにスカート姿で、30本ほど保有する福井産メガネから選んだお気に入りの1本をかけていた。集まった支持者に「5回目の選挙は大変厳しく、つらい選挙だった。地元にご心配をおかけした中で、勝利できたことは感謝。初心に戻って、謙虚にひたむきに頑張っていきたい」と語り、頭を下げた。

支持者から花束を受け取る稲田朋美氏=10月22日午後8時20分、福井市、影山遼撮影

<リアルタイム解説>希望、最後まで響いた「踏み絵」

 当初、期待を集めた希望の党は失速し、立憲民主党と野党第1党を争っている。最大の理由は「踏み絵」。安保法制にも、安倍政権下の改憲にも反対した民進党前議員が、公認と引き換えに容認に転じれば、「変節した」という批判を浴びるのは当然。考え方の違う人を「排除します」といった小池氏の発言も強権的な印象を与えた。その結果、連合の全面支援も得られず、何重もの意味で失敗だった。

各社の出口調査の結果を受け、パリで会見する希望の党の小池百合子代表=10月22日、竹花徹朗撮影

<リアルタイム解説>自民党の勝利、揺るがなかった理由

 自民党は単独過半数を確保し、勝利は揺るがない情勢。主な理由は野党側にある。政権を託したいと思える野党が育たず、その末に分裂した。安倍政権自体の評価は割れており、朝日新聞社の17、18日の世論調査では、首相に「続けてほしい」(34%)は「そうは思わない」(51%)を下回った。消極的選択がもたらした勝利といっていい。

テレビ中継を見る自民党の岸田文雄政調会長(右)と二階俊博幹事長=10月22日午後8時8分、東京・永田町、林敏行撮影

辻元清美氏、ガッツポーズ

 前職3人が争った大阪10区は、立憲の辻元清美氏が7選を確実にした。自民の大隈和英氏、維新の松浪健太氏との激戦を制した。

 辻元氏は民進分裂の際、希望の小池百合子代表による「排除宣言」に対し、「私は『踏み絵』を踏まない」と宣言。「排除や分断ではなく包摂と対話を大切にする」と立憲入りした。

 行き場を失った大阪の民進候補に合流を呼びかけ、枝野幸男代表らと立憲を支えた。選挙戦では大阪府高槻市を中心に「草の根の民主主義で、まっとうな政治を取り戻す」と訴えた。

当選を決めて喜ぶ辻元清美氏=10月22日午後8時9分、大阪府高槻市、加藤諒撮影

<リアルタイム解説>なぜすぐ「当選」がわかる?

 午後8時の投票終了とともに、報道各社の開票速報で次々に「当選」の報が流れている。なぜ、わかるのか。偏りが出ないように投票所を選び、投票を終えた有権者に投票先を尋ねているからだ。この「出口調査」に加え、ほかの取材結果や過去の経験も重ね合わせ、当落を見極めている。

なぜすぐ「当選」がわかる?/投票所に並べられた投票箱=2017年10月21日、神戸市中央区役所

<リアルタイム解説>【注目選挙区】沖縄は?

 沖縄はどうなるだろう。米軍基地問題を巡って政権への批判が強く、自民党は前回2014年の衆院選の4つの小選挙区で全敗。ただ、4人とも比例区で復活当選した。今回は前回と違い、自民は沖縄を含む九州の比例区で、沖縄の候補より上位に3人を並べている。このため復活当選は前回より難しく、小選挙区での当落の意味がなおさら大きくなっている。

【注目選挙区】沖縄は?/選挙の応援演説に立ち、米軍ヘリの飛行再開に抗議する翁長雄志知事=2017年10月18日

<リアルタイム解説>【注目選挙区】小池百合子氏のおひざ元は?

 小池百合子・希望の党代表が知事を務める東京で、同党がどれだけ議席を得られるかも注目点。結党に深くかかわった若狭勝候補が立つ東京10区は、小池氏が衆院議員だった時の選挙区でもあり、ここで議席を失えば党の失速の象徴になりそうだ。

【注目選挙区】小池百合子氏のおひざ元は?/選挙カーの上で有権者に手を振る立候補した若狭勝氏(左)と希望の党代表の小池百合子氏=2017年10月15日

<リアルタイム解説>【注目選挙区】女性活躍は?

 注目点の一つは、女性議員を増やそうと取り組む前議員の当落。男女の候補者をできる限り均等にするよう政党に努力を求める法案が、衆院解散で廃案になったからだ。これを推進してきた超党派議員連盟の顔ぶれがどれだけ当選するかで、選挙後の見通しは変わりうる。議連幹事長の野田聖子候補(岐阜1区)は当選し、会長の中川正春候補(三重2区)がどうなるか。この衆院選でも女性候補は17・7%にとどまっている。

【注目選挙区】女性活躍は?/自民党の街頭演説会で小泉進次郎・自民党筆頭副幹事長(右)と握手する野田聖子総務相=2017年10月8日

山尾志桜里氏の事務所、開票速報を注視

 午後8時、無所属前職の山尾志桜里氏(愛知7区)の事務所。集まった支援者から「えぇーっ」と声が上がった。開票速報を伝えるテレビ番組からは「自民が過半数確実」。一方、愛知県の近藤昭一氏、重徳和彦氏、三重県の岡田克也氏など立憲民主党や無所属候補の当選が報じられると、大きな歓声と拍手。

山尾氏の事務所には、当選を願って明るい色のバルーンが設置された=愛知県長久手市

<リアルタイム解説>【議席数】開票速報のポイント

【議席数、この数字に注目】
選挙後の政治のゆくえを占う手がかりは議席数だ。こんな数字が参考になる。
233……過半数。安倍首相は、与党の自民党と公明党の合計でここに達するかどうかが勝敗ラインだと言っている。達しなければ退陣確実。
244……安定多数。政策分野ごとに置かれた常任委員会のすべてで委員の半数を占め、委員長を出せる。与党でこの数に達すれば、思い通りに法律を成立させやすくなる。
261……絶対安定多数。常任委員会のすべてで委員の過半数を占め、委員長を出せる。いっそう思い通りになる。
284……公示前の自民党の勢力。大きく下回れば、党内で首相の責任論が出る。
310……3分の2。憲法改正原案を可決できる。衆参両院で可決されれば国民投票に。

【議席数】開票速報のポイント/衆院解散の朝、雨にぬれる国会議事堂=2017年9月28日、東京・永田町、岩下毅撮影

自民、単独過半数確保へ 朝日新聞ANN出口調査

 10月22日投開票の衆院選について、朝日新聞社がANNとの共同で実施した出口調査の推計によると、自民党(公示前勢力284)の獲得議席は260議席を上回り、単独過半数を確保する見通しだ。希望の党(同57)と立憲民主党(同15)はそれぞれ50議席台半ばになるとみられ、野党第1党を激しく争っている。

 このほか、公明党(同34)は30議席程度を、日本維新の会(同14)と共産党(同21)はいずれも13議席前後を得る見通し。社民党(同2)は2議席をうかがう。無所属(同38)は25人前後となる見込みで、そのうち3人は自民党に追加公認される。

台風の影響による雨が降り続く中、多くの人が一票を投じるため、投票所に足を運んだ=2017年10月22日、神戸市中央区港島中町3丁目

報道陣でごった返す若狭勝氏の事務所

 午後7時半、東京・池袋駅前にある希望前職(東京10区)の若狭勝氏の事務所。ビル内の一室には、すでに多くのテレビカメラがそろい、待機する報道陣でごった返した。党のイメージカラーの緑色のはちまきを巻いた支援者も集まり始め、開票開始を待った。

若狭勝氏の事務所にはテレビ局のカメラが並んだ=東京都豊島区、高浜行人撮影

自民党本部、多くの報道陣の姿

 自民党本部の会見場には、すでに多くの報道陣が集まっていた。

自民党本部の様子=10月22日午後6時22分、東京・永田町、岩下毅撮影

下村博文氏の事務所、テレビカメラも

 午後6時5分、東京都板橋区にある自民党の下村博文氏(東京11区)の事務所。報道陣のテレビカメラ6台が配置され、報道陣約20人が待機する。

下村博文氏の事務所では、支持者らがテレビを見るなどして待機している=午後7時5分、東京都板橋区、多田晃子撮影

豊田真由子氏の事務所、報道陣が待機

 午後6時半、埼玉県新座市にある豊田真由子氏(埼玉4区)の事務所前。正面の大通りで報道陣が待機し、脚立が並んでいる。大粒の雨が降る中、通行人が時折足を止め、2階の事務所を見上げた。事務所内には後援者のための席が15ほど。職員が選挙ポスターを貼るなどしていた。

豊田真由子氏(埼玉4区)の事務所前。報道陣が待機している=埼玉県新座市

期日前投票、2137万8400人 全有権者の2割

 総務省は22日、期日前投票の結果(速報値)を発表した。公示翌日の11日から21日までに全有権者(9日現在)の20.10%にあたる2137万8400人が投票した。投票者は過去最高だった昨年の参院選(1598万7581人)を上回った。

 前回の2014年衆院選と比べて投票者は約822万5千人増(62.5%増)、割合は7.48ポイント増だった。すべての都道府県で投票者が増え、伸び率は三重県が107%増と最も高く、続いて沖縄県(96%増)、高知県(90%増)の順だった。

 総務省は、制度が浸透したことに加え、台風21号の影響で早めに投票を済ませる有権者が増えたことなどが投票者数を押し上げたとみている。

期日前投票、2137万8400人 全有権者の2割/長蛇の列ができた期日前投票所=2017年10月21日午後4時半すぎ、さいたま市南区役所

小泉進次郎氏の事務所、一番乗りしたのは?

 午後6時15分、神奈川県横須賀市の小泉進次郎氏(神奈川11区)の事務所前。待っていた支持者約20人が中に通される。一番乗りは午後5時すぎに雨がっぱ、長靴姿で駆け付けた島崎節子さん(66)。「(小泉氏は)地元のお祭りや防災団体の総会に、声をかけるときちんと来てくださる。恩返ししなきゃと思った」。

小泉進次郎氏事務所、一番乗りしたのは?/小泉進次郎氏の事務所に一番乗りした支持者の島崎節子さん=神奈川県横須賀市