救援物資のニーズは「毎日、多様に」変わっていた

最終更新:2016/5/1 23:51

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キーポイント

  • 一週間の間に、益城町の支援物資ニーズが一変しています。
  • 先週は水など「緊急物資」がニーズだったが、現在は「生活必需品」に。

 熊本地震における救援物資は、「ニーズが刻々と変わっている」ことが顕著です。先週22日(金)と23日(土)に訪ねた益城町の施設に再び行くと、当初は水やおむつなど「緊急物資」の要望が高かったですが、そのニーズはすでに満たされた場合も多く、要望は「生活必需品」に変化していました。(ヤフー株式会社 社会貢献推進室 森禎行)

有料老人ホームの水問題

 地震で水道タンクが壊れたという有料老人ホーム「くましき」。
 23日(土)訪問時と同じく、今週も水問題が続くことは変わりませんが、27日(水)は「水はたくさんあります」との答えでした。玄関先には、ペットボトル入りの水の段ボール箱が、山積みになっていました。供給体制は整いつつあるようです。

 代わりに「お茶が不足してきた」とのことで、空になったペットボトルがたくさん置かれていました。

特別養護老人ホームでは、ニーズが大きく変化

 特別養護老人ホーム「花へんろ」に対して、22日(金)、高齢者用の肌着を届けました。
 27日(水)に聞き取りしたところ、肌着の需要は満たされたそうです。代わりに、カップめん、栄養補助食品、雨対策のブルーシートやテント、衣服であれば肌着でなくズボンや靴など、ニーズが多様化しています。

 22日(金)時点では、玄関脇に水洗い場があり、水道はすでに確保できていました。
 現在では、感染症対策のため、手をしっかり洗ってから施設内に入る必要があります。熊本県内の避難所では、ノロウイルス感染が懸念されています。

 また新たに、災害救助法に基づいた福祉避難所への指定が掲示されていました。

保育園では子供たちの笑顔が増える

 22日(金)は、保育園「こころ」に、幼児用おむつなどを配りました。今週確認したところ、おむつなどの物資が足りているようですが、代わりに「医薬品や事務用品が少し足りない」とのことです。

 18日(月)から保育園は活動を再開しています。子供が10人前後だった一週間前に比べて、今週は子供たちの笑顔が倍以上に増えました。



 しかし通常時に比べれば、まだまだ笑顔は少ないとのこと。園長は「活動できない町立保育園もあり、一時的預りの要望はあるはずです。ただ、まだ先は見通せません」と話しました。

折り紙など子供の遊び道具にニーズ

 障害児が通う放課後等デイサービス「キッズキングダム」では、23日(土)は活動再開前で、「(着替えなどの)衣類があるならいただきたい」とのことでしたが、再開後の27日(水)は、衣服より「折り紙やシャボン玉など子供が遊ぶものがほしい」とのことです。
 室内では約10人が、元気よく遊んでいました。

建物が危険判定の保育園、「物件があれば」

 ヤフー社員などが27日に初めて訪問した「ちびっこの森保育園」では、壁に赤い紙が貼られていました。
 応急危険度判定士が建物倒壊の危険度を調べたところ、「危険」と判定されたのです。

 スタッフによれば、「一番ほしいのは『物件』。どこかにありませんか」といいます。「この建物は取り壊されるので、益城町内で早く移転したい。仮設への移転話はまだ先です」。
 物資については「移転再開後にお願いできれば」とのことでした。



「お子さんはいま、お母さんの手元にいます。この状況にお母さんも悲鳴をあげています。親がしっかり動けないと、再起も遅れてしまうので、困りますよね」。

 その他、ヤフーが聞き取りした段階では、ふりかけ、カレー、味噌汁などの食料や、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなど衛生用品、ガムテープ、プリンターインク、コピー用紙などの事務用品が「必要なもの」として寄せられました。



 多様なニーズが、しかも毎日変わる。熊本地震の被災地の現状です。

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