【連載 Yahoo!ニュース×エンジニア】「24時間365日、安定して届け続ける」ニュースの守り人の熱い思い

伊能 由佳(いよく ゆか)
2012年新卒入社。研修後、ニュース・スポーツ事業本部開発部に配属され、現在に至る。Yahoo!ニュースの「ニュースプラットフォーム」「トピックス」などの運用を担当。

刻々と更新されるYahoo!ニュースは編集者だけで成り立っているものではありません。いつでもストレスフリーな環境でニュースをチェックすることができるよう、多くのエンジニアがシステムの開発・運用などに関わり、縁の下をしっかりと支えています。

エンジニアの仕事や思いを紹介する連載の第5回。今回は新卒入社の女性エンジニアに、ニュースを支える業務とやりがいを聞きました。

プロジェクトを兼務することで全体の流れを把握できる

――「運用を担当」というのはどういうことですか?
6~7人のメンバーで、開発チームが新しいシステムを作った際にちゃんと稼働しているのかどうかを監視しています。サーバーの構築やパフォーマンスの調整もやります。今はYahoo!ニューストピックスに集中するようになりました。

――3つもプロジェクトを兼務するのは大変では?
入社した当時はプロジェクトがバラバラに動いていて、隣のプロジェクトが何をやっているかわかりませんでした。しかし、兼務することで横串的に全体の流れを把握することができます。システム運用という仕事からみれば、ほかのプロジェクトの新しい仕事内容が自分のところへどのように影響してくるかがわかることもメリットかもしれません。

24時間365日、ニュースをユーザーに届け続ける

「効率の良い方法を考えるのが好き」という伊能さん。大学では「オペレーションズ・リサーチ」を学び、パソコンを使って最適解を出す方法に関心があったといいます。ITを使って社会を豊かにする仕事をやりたかったとも。

――常に心がけていることはありますか?
「24時間365日、ユーザーにニュースを安定して届け続けること」。それが最優先事項ですね。確実にユーザーに届けなければいけないという責任感も感じています。

――学生時代からニュースに興味があったのでしょうか?
就職活動の時は、ITで社会を豊かにできるような仕事ができればいいなと考えていました。最新のニュースをいち早く知ることで、友達や家族との会話が弾んだり、意識を変えるチャンスが生まれたりするじゃないですか。それって、シンプルに幸せですよね。

「SMAP解散」でアワアワ

これまでの仕事の中で最も強く記憶に残っている出来事は、「SMAP解散」だったといいます。2016年1月13日、スポーツ紙が1面で「SMAP解散へ」という記事を出しました。国民的人気を誇るグループの突然の解散報道に日本中が騒然。それから5日後の18日、「SMAP×SMAP」にメンバー5人が緊急生出演して謝罪するという事態に。世間の注目が集まりました。

――放送当日の状況を教えてください
さすがに「アワアワ」しました。番組放送時はたまたま会社にいたのですが、対応に追われて終電を逃すことに(笑)。SMAP×SMAPは生放送でしたし、その内容が記事で配信されて、多くの人がリアルタイムでスマホをチェックするという、負荷がかかりやすいタイミングでした。しかも、「解散しない」という予想外の内容で号外プッシュを打ったので一気に注目が集まり、Yahoo!ニュースアプリで使用しているプラットフォームが一時的に不安定になってしまうほどでした。

――災害発生時と同じような対応が求められたのでしょうか?
サーバーが設置されている場所の近くで大地震が起き、データセンターが被害を受けた場合、そこのサーバーが使えなくなり、サービス全体での処理能力がそれだけ落ちてしまいます。対応力という点では、SMAP解散のような芸能関係の大きなニュースが出たときとは違う緊張があります。関東で緊急地震速報の誤報があったとき(2016年8月1日、「関東地方を震源にM9.1、最大震度7」という震災レベルの緊急地震速報が気象庁から発表されたが、後に情報が取り消された)も大変でした。でも、そのような緊急事態に備えて最適なシステムの構築を考え、改善することも仕事のモチベーションの一つです。

――熊本地震のときはどうでしたか?
24時間体制でサービスの監視をしていたので大変でしたが、同じニュースというサービスに取り組んでいても、立場によって「いろんな視点」があるということを知ることができました。エンジニアとして、災害情報を出したことによる負荷を確認したり、サービスがちゃんと動いているかを調べることに集中していましたが、企画職や営業職の人たちからはまったく違う角度から意見が出ていました。

被災地で日本語がわからない人たちのために英語でも情報を出した方がいいのでは?とか、被災者を励ます「がんばろう!」といった文言を入れようとか、関わっているサービスは同じでもいろんな視点があるなと。多様なメンバーといっしょにニュースを作ることの幸せを感じました。

得意分野をはっきり示す。やりたいことを自分から取りに行く

ヤフー社員の平均年齢は35歳。東証一部上場企業の平均40.2歳と比べると5歳も若い組織です。新卒と中途入社者が交じりあって刺激し合い、若いうちからリーダーやプロフェッショナルとして活躍する人も多い刺激的な職場です。

――新卒と中途メンバーで業務内容に違いはあるのでしょうか?
求められる役割は同じです。ヤフー独自の技術に関する知識については新卒の方が高いのかなと思いますが、中途入社の方は守備範囲の広さや適応力の高さでその差をカバーしているように思います。一番大事なことは自分の強みや得意分野をはっきりと示して、みずからやりたいことを取りに行くこと。

――Yahoo!ニュースに興味を持たれている方々へのメッセージを
いろんなサービスが同時に動いているので、一つのニュースを作り上げる場合も、多様なバックグラウンドを持つ人が関わってきて刺激になります。また、社内でのコミュニケーションも取りやすく、フラットに情報を発信・受信しやすい環境だと思います。

――「こういう人といっしょに働きたい」という理想像はありますか?
情報の流れが速いので、興味や関心の幅が広い人の方が仕事への慣れも早くなると思います。年齢とか経験とかは関係ありません。情報をすべて網羅できている人はいないので、情報をシェアしながらより良いサービスを生み出せるかどうかがカギ。そこにやりがいを感じられる方ならどなたでもウェルカムです!

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