Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

変革まっただ中の大学入試。Z会編集者が語る「求められる英語学習」とは?

提供:Z会

最終更新:

株式会社Z会ソリューションズ 開発部指導課英語1担当主任  小黒迪明(おぐろ・みちあき)さん

2020年度から順次、教育現場には「新学習指導要領」が導入され、大学入試改革の一環として、2021年1月には「大学入学共通テスト」が実施された。教育が大改革を迫られるなか、英語教育も大きく変化している。受験生はどのような準備をすればよいのか、「速読英単語」シリーズの編集に携わる、Z会ソリューションズの小黒迪明さんに話を聞いた。

■「英語の知識」ではなく、「英語を使う力」が求められる

グローバル化が急速に進む社会において、英語によるコミュニケーションスキルの重要性が高まるなか、重視されているのが英語教育です。英語でコミュニケーションをとる柱となるのが、「英語を使って自分の意思を伝え、課題に対処できるか」という観点。英語学習で身につける「知識や技能」を活用しながら、背景の異なる他者との実際のコミュニケーションの場面で「思考や判断をしたうえで表現できる」こと、つまり、実際に「英語を使う力」が求められているのです。

コミュニケーションの場面では、必ず「読む」「聞く」「書く」「話す」いずれかのスキルが必要です。新学習指導要領では、従来の「読む」「聞く」に加えて、アウトプットである「書く」「話す」力の育成も、より重視することが記載されており、小・中学校、高校の英語の授業の変化が求められています。

たとえば、小学5・6年生からは「教科」として英語の授業が始まり、語彙(ごい)に関しては、卒業時までで600~700語程度を習得するよう、目標が設けられました。中学生は、習得語彙数が1200語程度から1600~1800語程度に増加し、仮定法や原形不定詞といった文法も追加されています。高校生は、卒業時までに1800~2500語程度の習得語彙数が求められています。

■大学入学共通テストは大学入試センター試験からどう変わった?

大学入学共通テストについて、センター試験と比較した主な変更点は、リーディングでは問題文がすべて英語になったことや、発音、文法、整序英作文問題がなくなり、全問読解問題になったこと、総語彙数が5300語を超え、センター試験より1000語以上増えたことなどが挙げられます。しかも試験時間は80分と変わらないため、いかに速く正確に読むかが得点力につながるカギに。リスニングでも、60分という試験時間は変わらず、語数が300語以上増加したり、1回読みの問題が全大問の半分以上を占めたりするなど、高い英文速読速解力やリスニング力、それらの土台となる語彙や文法の活用力が求められます。こうした力は一朝一夕では身につかないので、毎日の努力で地道に養っていく必要があるのです。

■英文を読みながら英単語を覚える「速単」。単語力と速読力を同時に

そんな大学入試の対策教材として長年多くの受験生に利用されているのが「速読英単語」です。"速単"の愛称で親しまれています。「深く印象に残る英文を読みながら、無理なく自然に重要単語を覚えられる」ことをコンセプトとした、他に類を見ない単語帳です。見開きの左ページに英文、右ページに和訳があり、次のページからは長文に出てきた英単語が載っている設計です。長文を読んで速読力・読解力を身につけながら、実際に英文中で用いられる英単語を覚えられるのが最大の特徴です。

特に、高校1年生の春から使える「速読英単語 入門編」は、改訂されて内容がパワーアップしました。改訂のポイントは、次の四つです。

(1)収録語を大幅増強しました。高校英語の基礎固めから共通テストまでをカバーする1400語が収録されています。精緻な単語分析を行って収録語を選定していますので、入門編までマスターすると、2021年度共通テストの第1日程では出現語総数の約98%をカバーする結果となっています。

(2)長文68本中53本が新英文です。物語などのほか入試頻出テーマも盛り込んでおり、無理なく楽しんで学習できます。英文は難易度順に掲載し、段階を踏んで着実に力がつく設計にしています。

(3)英文・単語・例文の音声を、ウェブから無料で提供しています。2次元コードをスマートフォンで読み取ることで音声が再生でき、リスニングの訓練に役立ちます。

(4)発信に役立つ情報が充実しています。ライティングやスピーキングにそのまま使える例文や、重要語を扱ったコラムも満載です。

■毎日5~10回音読を。約70日で1サイクルを達成

単語のページには、類義語、反意語、関連語、派生語も記載され、覚えておきたい熟語や慣用表現まで幅広く網羅されています。例文もあるので、単語がどのように使われているか確認もできます。例文ごと暗記すると、単語力だけでなく、ライティングやスピーキングなどの発信力も身につくでしょう。

効果的な活用法は、英文を読む→英単語を覚える→例文で英単語の使い方を覚える→英文を5~10回音読するという流れです。無料の音声も活用し、正しい発音を確認しながら学習すると、文脈ごと英単語が体に染みついてくれます。英文は68本あるので、1日1英文なら約70日、2日で1英文なら約140日で1サイクル(1冊)が達成できます。その後は2サイクル目に入ってもよいし、同じシリーズの「必修編」に進むこともおすすめです。

■「速読英単語」シリーズは、他のラインアップも充実

「速読英単語」はシリーズ化されており、次のようなラインアップがそろっています。このほか、CD、長文問題、英熟語、英単語アプリmikanなどもあるので、自分の実力や受験大学に合わせて選んでください。

・中学版......2020年3月に改訂しました。小学校の復習から高校受験までの必須約2000語を収録。派生語・関連語を含めて合計約2300語を掲載しています。イラスト付きの会話文なども盛り込み、楽しく学習できる工夫がされています。全音声がウェブから無料で聴けるのも好評で、中学3年間はこれ一冊で万全です。

・必修編......57大学と近年の大学入試センター試験問題(約660万語)を徹底分析し、入試出現語の95%をカバーする約1900語を収録。派生語・関連語を含めて合計約3100語を掲載しています。英文レベルは、共通テストから国公立私立大まで対応しており、難易度順に並んでいるため、読み進めるうちに自然と大学個別試験レベルまでの力がつきます。

・上級編......上級語約900語を選定しました。最難関大で出現する単語を扱っているだけでなく、長文も必修編に比べて長く読みごたえのあるものを厳選して掲載しています。難関大入試攻略のカギを握る未知語の意味の推測法も解説しています。最難関大を受験する人や、英語を得点源としたい人にぜひ。

■英単語を武器に、グローバル社会で飛躍を

英語教育を取り巻く環境は、現在進行形で変化しています。そんななか、英単語は英語の土台を身につける最大の武器となります。英単語学習というと、「英単語を覚える=意味が分かればよい」と思われがちですが、それはゴールではありません。英語は言語ですので、英文の中で、その単語がどういった意味、用法で用いられるかを理解でき、単語の持つ文法・語法・コロケーションを活用しながら自分の言いたいことを相手に適切に伝えられてはじめて、「英単語を学習した=使いこなせた」ことになります。そこまで到達するとコミュニケーションの幅が広がり、大学受験だけでなく、社会へ向けての可能性が一気に花開くでしょう。グローバル社会での活躍を見据えて、「速読英単語」で英語力を積み上げていってください。