めくる・めぐる THE NEWS CARD 2023

WBCの決勝で侍ジャパンがアメリカを3－2で下し、3大会ぶりとなる世界一に輝きました。投打に活躍した大谷翔平が最優秀選手（MVP）を獲得。ベストナインには大谷翔平と吉田正尚が選ばれました。
栗山英樹監督は帰国後会見で「選手たちが頑張って勝ち切ってくれた。多くの日本のみなさんの思いが力になった。感謝でいっぱい」と話しました。Yahoo!ニュースの「みんなの意見」では「WBC、あなたの満足度は？」との質問に96.6％のユーザー（21万5592票）が「100点」と回答しました。

1月は、著名人の結婚報告が相次ぎました。綾野剛と佐久間由衣、土屋太鳳と「GENERATIONS from EXILE TRIBE」メンバーの片寄涼太、それにきゃりーぱみゅぱみゅと俳優の葉山奨之らが結婚。

水卜麻美アナウンサーと俳優の中村倫也の結婚報告では、Yahoo!ニュースのコメント欄でもファンからの祝福や驚きの声が多く寄せられました。

岸田首相は年頭の記者会見で「異次元の少子化対策に挑戦する」と表明しました。6月には少子化対策の具体策を発表。産後の一定期間に男女で育休を取得した場合の給付金の引き上げや児童手当の対象拡大などが盛り込まれました。

LINEヤフーの検索データでは、「少子化対策」が例年より多く検索され、関心の高さがみられました。一方、「少子化」と「手遅れ」がセットで検索されるなど、期待の度合いはさまざまなこともうかがえます。

回転ずし店で、客席のしょうゆさしをなめたり、取ったすしを再びレーンに戻すといった、食の安心を脅かす行為を撮影した動画がSNSで拡散されました。
飲食店は、客席に備え付けの食器や調味料の交換に応じたり、迷惑行為を検知するAIを活用したカメラを設置したりと対応に追われました。

LINEヤフーの検索データを見ると1月下旬から3月にかけて「迷惑動画」が多く検索され、中には「なぜ」がセットで検索されるなど、困惑も見て取れました。

政府は5月8日、新型コロナウイルスの感染症法上の分類を「5類」に移行し、感染対策は個人の判断に委ねられることになりました。
WHOも緊急事態宣言を終了し、3年余り続いたコロナ対応が大きく変わりました。
LINEヤフーのデータを見ると、20代・30代を中心に「2泊3日海外旅行」に関する検索が上昇しています。日本政府観光局によると、8月に海外に渡航した日本人はコロナ前の約6割まで回復。訪日観光客は8割を超えています。

五輪や世界大会で活躍した、有名選手たちの引退が相次いだ5月。
2日には、「かなだい」ペアの愛称で親しまれた、アイスダンスの村元哉中さん・高橋大輔さんがそろって会見。「これが終わりじゃない、これからやっとスタート」と、ショースケーターとして今後もソロおよびカップルでの活動を続けていく姿勢をファンに見せました。
18日には、卓球・石川佳純さんの会見が行われました。引退理由を「やりきったと思えたから」と語り、「とても晴れやかな気持ち」と23年間の競技生活を振り返りました。

5月、日本が議長国として広島市でG7サミットを開催しました。
史上初めて核兵器保有国の米英仏3カ国を含むG7の首脳が一堂に原爆資料館を訪問しました。
サミット期間中には、ウクライナのゼレンスキー大統領が緊急来日し、岸田首相と会談。その後記者会見で「世界には戦争があるべきではない」「私たちは人類の歴史から戦争をなくさなければならない」と訴えました。

日本銀行（日銀）の総裁が10年ぶりに交代し、第32代総裁に経済学者の植田和男氏が就任しました。
就任会見で、「経験を生かして、物価の安定の達成というミッションの総仕上げに向けて、理論・実務の両面で、尽力してまいりたい」と述べた植田氏。
7月には長期金利の変動幅の運用を柔軟化することを表明しました。
これを受け、長期金利は上昇。銀行の間では住宅ローンの固定金利を引き上げる動きが相次ぎました。

LINEヤフーの検索データを見ると、「日銀総裁」の検索数は、後任として植田氏の名前が報道された2月に急上昇。その後就任した4月にも再び検索数は増えており、世間の関心の高さがうかがえました。

9月7日、ジャニーズ事務所が記者会見を行い、藤島ジュリー景子氏は「故ジャニー喜多川による性加害はあったと認識している」と話し、謝罪しました。ジュリー氏は社長を辞任し、新しい社長に東山紀之氏が就任すると発表。
会見の後、街では「ショックを受けた」「隠ぺい体質をなくしてほしい」といった声のほか、これまでのメディアの姿勢を指摘する声が聞かれました。
その後のジャニーズ事務所は、事務所の名称を「SMILE-UP.」に変更することも発表しました。

この問題を受けて関心が高まった、幼い子どもの性被害をどう防ぐのか。
最近では、「プライベートゾーン」について教える学校や幼稚園などが出てきているということです。

中古車販売会社「ビッグモーター」による自動車の保険金不正請求問題が発覚。
7月、兼重前社長は記者会見で不正があったことを認め、「企業風土を一新し、新社長のもと全社一丸となり、力を合わせて進んでいくことこそ、信頼を取り戻す近道だと判断した」などとして、代表取締役社長の辞任を表明しました。

Yahoo!ニュースの「みんなの意見」では、「車の修理を巡るトラブル、経験ありますか？」との問いに、65%（1万3238票）が「ある」と答えました。

東京電力は、8月、福島第一原発の事故で発生した放射性物質を含む汚染水から、トリチウム以外の放射性物質を規制基準以下まで取り除いた「ALPS処理水」について、初めて海洋放出を行いました。

8月24日〜9月11日に、安全基準を下回るよう希釈されたALPS処理水、7788トンを放出。その後のモニタリングで海域や水産物のトリチウム濃度などについて確認が行われましたが、異常はありませんでした。

岸田首相は会見で「風評被害をはじめ、水産事業者がALPS処理水の海洋放出によって損害を受けることのないよう、万全の体制を取ってまいります」と話しました。

2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナへの侵攻から、7月8日で500日となりました。
6月には民間軍事会社・ワグネルによる武装反乱の呼びかけが起こり、8月には設立者のプリゴジン氏が搭乗した飛行機が墜落、その後死亡が確認されました。
ロシア軍が攻撃を続ける一方、ウクライナ側は欧米の軍事支援を受けて抵抗。激しい攻防が続いています。

10月に行われた第71期王座戦で藤井聡太竜王・名人が永瀬拓矢王座に勝ち、21歳2カ月の史上最年少で王座奪取、史上初となる八冠を達成しました。
達成直後、藤井竜王・名人は「うれしく思う」と述べた上で「苦しい将棋が多かった。実力としてはまだまだ足りないところが多いことを変わらず感じている」と話しました。

またその後の記者会見では、これからの将棋について「指していて面白いと思えること、見ている人にも面白いと思ってもらえること、その2つを大事にしたい」とも話していました。

10月、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが、ミサイル弾や戦闘員によるイスラエルへの攻撃を行いました。イスラエルも報復として空爆を行うなど戦闘が激化し、イスラエル、パレスチナ双方で多くの市民が犠牲になっているとされています。
Yahoo!ニュースの「みんなの意見」では、「イスラエルとパレスチナ間の問題、あなたの関心は？」との問いに、87.8%（5万7623票）が「関心がある」と答えました。

「SMBC日本シリーズ2023」を制覇し、阪神タイガースが38年ぶりに球団史上2度目となる日本一を達成。MVPを獲得した阪神の近本は試合後のヒーローインタビューで開口一番に「最高です」と話しました。
Yahoo!検索では日本シリーズ2023の第7戦が行われた11月5日の午後10時前後に「アレのアレ」の検索が急上昇していました。

1966年に起きた事件で死刑判決を受け、長い間拘置所での生活を強いられた袴田巌さんのやり直しの裁判が10月始まりました。
再審の開始が確定し、弟の無罪を訴え続けている姉の秀子さんは都内で記者会見を開き、「57年間闘ってやっと再審開始が決まった。もう一息がんばってまいります」と話しました。

再審で焦点になるのは、証拠として提出されている5点の衣類です。検察側が袴田さんの有罪を立証する姿勢なのに対し、弁護側は証拠はねつ造だと訴え一日でも早い無罪を求め公判が行われます。