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出口保行

出口保行認証済み

認証済み

犯罪心理学者/東京未来大学こども心理学部教授

報告

解説こうした事件で受刑した受刑者と刑務所で何例も面接をしました。みな自分のしたことをとても後悔しており、願わくば時間を戻せるのであれば戻したいという気持ちを強く持っていました。 他方、そうせざるを得なかった切迫した心理状況、つまり追い詰められていた状況についても共通している話となります。「(殺害する以外)子の幸せ、自分たちの幸せを考えても、ほかの選択肢が考えられなかった」という話がよく出てきます。 日常生活の中で閉塞的な状況に追い込まれ、心理的に圧迫されていったプロセスが手に取るようにわかりました。 こうした問題は社会的な問題です。いかにしてこうした悲惨な事件が起きないようにできるか、全員が考えなければなりません。」

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 星周一郎

    東京都立大学法学部教授

    見解大変に痛ましい事件です。犯罪統計としては「介護疲れ」を主たる動機とする殺人にあたりますが、年間約80…続きを読む

コメンテータープロフィール

出口保行

犯罪心理学者/東京未来大学こども心理学部教授

東京学芸大学大学院修了後、法務省に心理職として入省。全国の少年鑑別所・刑務所・拘置所で犯罪者を心理学的に分析する資質鑑別に従事。分析した犯罪者数は1万人を超える。その他、法務大臣官房秘書課国際室勤務等を経て、2007年に法務総合研究所室長研究官を最後に退官し、東京未来大学教授に着任。2013年からは学部長。TV等メディアを通しての発信も多く、年間の報道・情報番組の出演は200本を超える。バラエティでもフジテレビ「全力!脱力タイムズ」のレギュラーを8年以上続けている。近著に、「犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉」(SB新書、2022年)、「犯罪心理学者は見た危ない子育て」がある。

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