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山田吉彦

山田吉彦

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海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

報告

風向きが南、東、南東の風が吹く日が増え、オホーツク海を回る海流に運ばれサハリンに流れ着いた可能性がある。また、海水温が上がりはじめ、海中を漂っている不明者に動きが出たのかもしれない。未だ12名の行方不明がいる。国後島、サハリンと広範囲に漂着している。他の行方不明者もオホーツク海に広く漂っているのだろう。ウクライナ問題に絡みロシア側の協力には期待できないが、ロシアの海難救助協定を活用し、ロシア管轄海域での広範囲の捜索も求めたい。1日も早い、全員の発見が望まれる。 国後島に流れ着いたご遺体の返還の見込みがでている。北方領土返還運動の北方四島ビザ無し交流事業において培ってきた北方四島の地元行政や居住者との友好関係の効果がでている。 国家間の交渉と平行し、地域における民間協力に期待したい。

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コメンテータープロフィール

山田吉彦

海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

東海大学海洋学部教授。1962年千葉県出身。学習院大学経済学部卒後、金融機関を経て日本船舶振興会(現日本財団)に勤務。勤務の傍ら埼玉大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。2009年東海大学教授。海難審判庁業務改善委員会委員、国土交通省海洋政策懇談会委員、東京都専門委員などを歴任。八重山自然大使。海洋コメンテータとして各種メディアで海洋問題を解説。著書、日本の国境(新潮新書)ほか多数。

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