「自国の立場を表明するのは当然」という意見もあるでしょうが、国際的な取り組みを阻害しようとする日本政府の動きは、温暖化の進行による異常気象の猛威が世界各国を襲っている中で、正に大スキャンダルで、BBCだけでなく各国のメディアが報じています。米国のバイデン政権は温暖化対策を非常に重視しており、日本の立場は極めて厳しいものになるでしょう。 記事中にある二酸化炭素回収・貯留(CCS)は、技術的にもコスト的にも、実現性が強く疑われています。大手電力やプラントメーカー等、一部の既得利権のために、日本の国際的な地位を貶めるのは愚の骨頂です。 日本は環境省等が詳細な報告をまとめているように太陽光や風力等の再生可能エネルギー大国となるポテンシャルがあります。再エネの経済性は大幅に改善されていますし、大規模蓄電施設等、再エネの不安定さに対応する技術も既にあるので、脱炭素社会の実現に注力すべきです。
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コメンテータープロフィール
パレスチナやイラク、ウクライナなどの紛争地での現地取材のほか、脱原発・温暖化対策の取材、入管による在日外国人への人権侵害etcも取材、幅広く活動するジャーナリスト。週刊誌や新聞、通信社などに写真や記事、テレビ局に映像を提供。著書に『ウクライナ危機から問う日本と世界の平和 戦場ジャーナリストの提言』(あけび書房)、『難民鎖国ニッポン』、『13歳からの環境問題』(かもがわ出版)、『たたかう!ジャーナリスト宣言』(社会批評社)、共著に共編著に『イラク戦争を知らない君たちへ』(あけび書房)、『原発依存国家』(扶桑社新書)など。
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