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内田良

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名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教授

報告

水深が120cmで飛び込み台(スタート台)から高校生が飛び込む。構造的に事故が起きやすい状況です。 水泳の授業における飛び込みスタートについて、学校の学習指導要領では、小中学校では全面禁止、高校でもほぼ禁止です。理由は、学校の水深の浅いプールで、授業時に事故が起きてきたからです。 飛び込みスタートの事故ではこれまで、頭部をプールの底に打ち付けるのは、飛び込み方に問題があった、その指導の方法がまちがっていた等の結論に持ち込まれることが多く、今回の県教委のコメントも「練習や指導方法の対応を模索し再発防止に努める」です。 しかし事故は水泳に慣れている上級者の間でも多く起きており、練習・指導方法ではクリアできない構造的な問題と理解すべきです。 【プールは学校外のプールとの指摘を受け、一部修正しました。ご指摘ありがとうございました】

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 加藤順子

    ジャーナリスト、フォトグラファー、気象予報士

    上で内田教授が書いておられますが、初心者が立てることが優先される学校プールの水深はレース用に比べて浅…続きを読む

コメンテータープロフィール

内田良

名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教授

学校リスク(校則、スポーツ傷害、組み体操事故、体罰、自殺、2分の1成人式、教員の部活動負担・長時間労働など)の事例やデータを収集し、隠れた実態を明らかにすべく、研究をおこなっています。また啓発活動として、教員研修等の場において直接に情報を提供しています。専門は教育社会学。博士(教育学)。ヤフーオーサーアワード2015受賞。消費者庁消費者安全調査委員会専門委員。著書に『ブラック部活動』(東洋館出版社)、『教育という病』(光文社新書)、『学校ハラスメント』(朝日新聞出版)など。■依頼等のご連絡はこちら:dada(at)dadala.net

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