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森田正光

森田正光

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気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ会長

報告

東北大学、今村文彦教授の「空振(くうしん)」による海面上昇という説が合理的だと思います。 トンガ付近の海底火山噴火で、大気に大きな衝撃波が発生したのは、衛星画像でも確認できます。 この大気の衝撃波は8000キロも離れた日本付近の気圧を2hPaも上昇させるほどでした。 この空気の振動が海面を押して、その押された海面が戻るときに増幅して次々と海面の高い状態が伝播していきました。したがって、噴火に近いフィジー諸島より日本付近の方が潮位が高くなったわけです。 また陸地で分断されたカリブ海で異常潮位が観測されたのも、空振による伝達なら理解できます。 今回の海底噴火は、昨年12月から活発になっていますが、まだ終わったわけではありません。 今後も同様の事例が起こる可能性があり、注意が必要でしょう。

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コメンテータープロフィール

森田正光

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ会長

1950年名古屋市生まれ。日本気象協会に入り、東海本部、東京本部勤務を経て41歳で独立、フリーのお天気キャスターとなる。1992年、民間気象会社ウェザーマップを設立。テレビやラジオでの気象解説のほか講演活動、執筆などを行っている。天気と社会現象の関わりについて、見聞きしたこと、思うことを述べていきたい。2017年8月『天気のしくみ ―雲のでき方からオーロラの正体まで― 』(共立出版)という本を出版しました。

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