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加藤順子

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ジャーナリスト、フォトグラファー、気象予報士

報告

上で内田教授が書いておられますが、初心者が立てることが優先される学校プールの水深はレース用に比べて浅い設計となっています。レース用の深さがあっても、入水角度を間違えば底に顔や頭から激突することもあります。私は学生時代の部活動中に、飛び板飛び込み競技用のインドア水深3メートルでも、競泳風の飛び込みをした人が、底に直行してしまい、前歯を折った例を見たことがあります。 つい先日の7日、NHKスペシャルで、文科省の外郭団体である日本スポーツ振興センター(JSC)のデータを使い、学校で同じような事故が繰り返されている件を報じていました。競泳の飛び込みスタートの事故もまさにこのパターンです。初心者向けの環境下で行っていいレベルの技能ではないことを、教育課程でも、部活動でも、現場の教諭やコーチたちの共通認識にしていかなければなりません。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 内田良

    名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教授

    水深が120cmで飛び込み台(スタート台)から高校生が飛び込む。構造的に事故が起きやすい状況です。 …続きを読む

コメンテータープロフィール

加藤順子

ジャーナリスト、フォトグラファー、気象予報士

近年は、引き出し屋と社会的養護を取材。その他、学校安全、災害・防災、科学コミュニケーション、ソーシャルデザインが主なテーマ。災害が起きても現場に足を運べず、スタジオから伝えるばかりだった気象キャスター時代を省みて、取材者に。主な共著は、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)、『石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する』(ポプラ社)、『下流中年』(SB新書)等。

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