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江守正多

江守正多

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国立環境研究所 地球システム領域 副領域長

報告

リークされたのは、気候変動の緩和策(温室効果ガスの排出削減や吸収など)を評価するIPCC第3作業部会報告書の最終ドラフトへの各国政府からのコメントと思われます。 政府がこの段階でコメントするのはIPCCの公式プロセスであり、そこには各国の事情が反映されるので、これらの内容は何ら驚くべきことではありません。報告書の執筆者である科学者たちは、コメントを妥当と考えれば反映し、妥当でないと考えれば理由を付けて却下します。 最終的には、この改訂を経た報告書の要約が、各国政府代表の集まったIPCC総会で一文ずつ議論されて承認されます。ここで再び、各国の事情を反映したコメントが飛び交い、報告書の表現をめぐる攻防になります。 各国の事情により報告書の表現が調整されるのは一面では残念なことですが、このプロセスがあることで、報告書はすべての参加国政府が合意したものになるのです。

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  • 志葉玲

    フリージャーナリスト(環境、人権、戦争と平和)

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コメンテータープロフィール

江守正多

国立環境研究所 地球システム領域 副領域長

1970年神奈川県生まれ。1997年に東京大学大学院 総合文化研究科 博士課程にて博士号(学術)を取得後、国立環境研究所に勤務。2021年より地球システム領域 副領域長。社会対話・協働推進室長(Twitter @taiwa_kankyo)。東京大学 総合文化研究科 客員教授。専門は気候科学。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次および第6次評価報告書 主執筆者。著書に「異常気象と人類の選択」「地球温暖化の予測は『正しい』か?」、共著書に「地球温暖化はどれくらい『怖い』か?」「温暖化論のホンネ」等。記事やコメントは個人の見解であり、所属組織を代表するものではありません。

江守正多の最近のコメント

  • 江守正多

    国立環境研究所 地球システム領域 副領域長

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  • 江守正多

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