アメリカは平野が大きいため強力な竜巻を発生させるスーパーセルが発生しやすく、山がちな日本に比べて竜巻が発生しやすい国です。しかし、そんな竜巻が多い国とはいえども、ここまで甚大な被害も珍しく、2011年4月の竜巻を思い起こさせるものがあります。また、12月は竜巻が比較的少ない月ですので、不意を突かれた方もいたかもしれません。 一方日本の陸上では、平均して年に25個程度の竜巻の発生が確認されています。ひとたび発生すると日本でも死者をもたらすことがあります。日本においてはアメリカほどの規模の竜巻は極めてまれで、頑丈な建物の中にいれば助かることもあります。竜巻を見たらすぐに頑丈な建物の中に入ることが大切です。家の中においては、窓のない、柱の多い部屋が比較的安全と言われています。アメリカではバスタブの中に入っていて助かった事例があるようです。
コメンテータープロフィール
埼玉県富士見市出身。一橋大学法学部を卒業後、一般企業に就職。幼少期に阪神淡路大震災で被災したこと、東日本大震災をきっかけに防災の道に進むことを決意。2013年に気象予報士資格取得。NHK青森を経て、テレビ朝日「スーパーJチャンネル（土日）」や、TBS「THE TIME,」に出演。 小学校の授業で読んだ漫画をきっかけに、20年以上地球温暖化に関心を寄せ続け、気候変動、異常気象に関する講演も行う。2021年より東京大学大学院に進学し、地球温暖化と世論について研究。 2022年には、26歳の時に難治性の不妊症である早発閉経と診断されたことを公表した。趣味は空手と早押しクイズ。
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