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安積明子

安積明子

認証済み

政治ジャーナリスト

報告

昨年12月に成立した令和3年度補正予算で「在外公館における邦人保護体制強化の緊急対策」として8億円が計上されています。 これを活用すれば、クレジットカードが使えず、日本からの送金もままならない在留邦人が、国外脱出のために高騰する航空チケットを入手できるし、なんとか生活を維持することも可能です。 しかし現状ではこれが使われている様子はありません。貧困者については「国の援助等を必要とする帰国者に関する領事官の職務等に関する法律」に基づき、領事が資金を貸し付けて帰国を援助することになっていますが、これに当てはまらないというのが理由のようです。 そもそも補正予算で8億円が充てられたのは、アフガニスタンの混乱で大使館の対応が批判されたことが原因です。ロシアによって非友好国に設定された以上は、在留邦人を取り巻く環境は平時とは言い難い。岸田政権の危機管理能力が問われています。

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コメンテータープロフィール

兵庫県出身。姫路西高校、慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格後、政策担当秘書として勤務。テレビやラジオに出演の他、「野党共闘(泣)。」「“小池”にはまって、さあ大変!ー希望の党の凋落と突然の代表辞任」(ワニブックスPLUS新書)を執筆。「記者会見」の現場で見た永田町の懲りない人々」(青林堂)に続き、「『新聞記者』という欺瞞ー『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」(ワニブックス)が咢堂ブックオブイヤー大賞(メディア部門)を連続受賞。2021年に「新聞・テレビではわからない永田町のリアル」(青林堂)と「眞子内親王の危険な選択」(ビジネス社)を刊行。姫路ふるさと大使。

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