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碓井真史 認証済み
新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)/スクールカウンセラー
1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「とくダネ!」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。
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碓井真史認証済み
|若者の1年は、中高年の1年よりずっと大きな意味を持っています。各学校関係者も、必死に支えているつもり...続きを読むではありますが、失われたものは大きいと言わざるを得ません。影響は長引くでしょう。
若者も中高年も、どちらも感染予防に熱心な人もいれば、そうでない人もいます。苦しんでいる大人も苦しんでいる青少年もいるでしょう。
中学高校の修学旅行が中止になり、休校になり、成人式は中止、大学は長く遠隔授業が続き、サークル活動もほとんどできません。
これらのものは、不要不急で、いらないもの、急がないものでしょうか。そんなことはありません。若者にとっては、今この時の一瞬一瞬の経験が、かけがえのない宝物です。後で良いわけではありません。
感染予防は大切です。そして、新型コロナに「加害者」はいません。誰かを責めるのではなく、愛と知恵と工夫で、苦しむ人への支援策を考えなくてはなりません。 -
「本当に独りぼっち」父の死後ネグレクトだった母も急死 それでも輝くネックレス【#あれから私は】写真
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碓井真史認証済み
|「そんな香奈さんの心をケアしてくれる大人はいなかった」。これが、大災害の悲しく、辛いことだろう。
...続きを読む多くの報道を見た中で、私にとって最も印象に残っている震災写真は、家族の名前をひらがなで書いた紙を掲げ持った男の子が、たった一人で家族を探している写真だった。平時なら、一人ぼっちの子供を大人みんなが守るのに、大災害時には一緒に探してくれる大人はいなかったのだ。
その写真の場合も、この記事の場合も、周囲の大人たちに愛がなかったわけではない。だが、みんなが被災者の中で、子供を守る余裕がないのだ。
死別は辛い。必要なことは、たっぷり悲しむことだ。安心できる場所で、みんなで一緒に深く悲しむことだ。しかし、大災害はその安心の場を奪い去る。
長い年月を経て、子供も成長する。周囲を理解し、親を理解し、「それでも親は私を愛していた。私も好きだった」と思える日が来る。それが、癒しと成長につながるだろう。
碓井真史 認証済み
新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)/スクールカウンセラー 報告有名人のカミングアウトは、関係者の大きな励みになります。
学校現場では、発達障害の中でもADHDやASD(自閉スペクトラム症)の話題は、毎日のように聞きます。ところが、LD(学習障害)のことが話題なることは、あまりありません。他の発達障害のような目立つ問題行動(授業妨害など)が少なく、単なる勉強ができない子(国語や算数が苦手な子)と見られやすいからでしょう。
LDに対する対応は、まだまだ不十分です。LDは、読み書き計算のほかに、会話が苦手な子もいますし、手先が不器用な子もいます。知能に問題はなく、努力もしているのですが、上手くいきません。その結果、自信を失い、できることまでできなくなることもあります。
単なる劣等生ではなく、本人の努力や育て方の問題ではないと理解し、無理強いせず、必要な支援をし、得意なことを伸ばし、その上で適切なトレーニングをしていくことが大切です。