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碓井真史

新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)/スクールカウンセラー

碓井真史

東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。HP『こころの散歩道』。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「とくダネ!」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ビートたけしのTVタックル」「ホンマでっか!?TV」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』など。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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      怒りっぽい乱暴な人は、一般に被害者意識を持っている。あおり運転をする人も、自分があおられたとか、前の車が遅くて自分が妨害されたと感じる人も多い。彼らは肥大した不安定な自己を持っている。

      前の車が遅ければ、スムーズに追い越せば良い。もしもぶつけられたのなら、適切に弁償してもらえば良い。しかし、彼らは自己利益の確保と拡大を常に望み、その望みがかなわないと傷つき、相手を自分の評価を下げる脅威と感じて、問題解決より攻撃を優先する。

      つまり、問題解決は横に置き、暴言暴力をしないではいられなくなる。そうして、自分の正しさ強さを示さないではいられない。「弱い犬ほど良くほえる」の心理だ。

      個々の出来事の事情は様々だ。適正な怒りもある。しかし怒りと攻撃をコントロールできなければ、自分と相手の一生を左右することにもなるだろう。

      補足:脅して利益を得る人は、コントロールしている。弱さではなくずる賢さで。

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      >一方的〜インターネット掲示板

      人は、一方的な強い思い込みを持つことがある。以前なら身近な人に話すだけだったが、現在はネットを通して思いを発信している人も多い。攻撃的な発言も見られる。しかし、その思いから違法な行動に出ることはまれだ。

      >恨みか〜周到に計画か

      恨みの感情は、自分の思いを通せない弱者の感情だ。それでも通常は、他の出来事で気持ちを紛らわし、時間とともに恨みの感情は弱くなる。しかし社会生活が上手くいかないと恨み感情は増幅される。

      強い思いから「周到な計画」を立てることもある。ただそれはどこかゲーム的で、行為の実行までは計画的でも、その後の自分の人生など考えていないことも多い。

      心理学の研究によれば、自分の思いを友人等に語ると心は和らぐが、社会全体に発言するような行為は、気持ちが落ち着くどころか、かえって感情を強めてしまう。

      ネットは現代人の心に様々な影響を与えている。

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      ゲーム依存症は、叱っても治りません。説教もゲームを取り上げることも、問題をかえって悪化させるだけで解決にはなりません。アルコール依存症が、そんな安易な方法では解決しないのと同じです。

      厚労省の調査によれば、中高生の7人に1人がオンラインゲームやSNSなどのネット依存の疑いがあるとされています。

      ゲームやネット自体が悪いわけではありません。それも酒と同じです。どちらも、魅力的だからこそ危険性があります。ただ酒なら子供は禁止されていますが、ゲームは子供も楽しみます。

      危険性を理解し自制することが難しい子供若者にとって、ゲームは大人以上に危険な存在です。依存になる前段階での教育が大切です。また、学校生活などに不適応を感じているほど、依存状態になりやすくなります。

      すでに依存になっていれば、まず親子関係を修復し、将来への希望を思い出させ、第三者の力も借りて、回復を目指す必要があるでしょう。

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      <ストレス?天使の声?>

      子育ての第一責任者は両親であり、また公の場なのに子供だから何をしても良いということはありません。それでもやはり、子育ては「みんなで子育て」です。ヒトはそういう生き物です。

      昔はステッカーはありませんでしたが、泣き止まずに困っている新米ママに、「子供は泣くのが仕事だから」と優しく声をかけてくれるベテランのおばさまがいました。

      今では考えられませんが、母乳が出ない母の子に母乳を分けてくれる近所のお母さんもいました。井戸端会議で、悩みを語り合うこともありました。

      昔に戻ることはできず、今は便利な道具や制度ができて、ひとり親でも子育てできます。でも、孤独な子育てでは心がもちません。

      自然発生的にできていたことができなくなれば、人工的に補うことも必要でしょう。そのための議論も必要です。

      赤ん坊の泣き声は、大きなストレスであり、そして天使の歌声にもなるのです。

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      「銃が人を殺すのではない、人が人を殺すのだ」。しかし、銃がなければ起きなかった殺人事件も多い。人が怒りや恨みの感情を持っても、いつも攻撃行動が出るわけではない。

      目の前の相手の胸ぐらをつかみ殴りかかるのは、心理的抵抗が大きいのだ。だが、テーブルの上に灰皿でも置いてあれば、それを投げつけることはしやすい。危ない人が来る時には、テーブルの物を全部片付ける相談機関もある。

      様々な欲求不満→攻撃的感情+武器などのきっかけ→攻撃行動、となることも多い。自宅の包丁が使われることもある。手元のる農薬が使われることもある。護身用と称して持っていた刃物や護身用スプレーが使われてしまうこともある。人は身近にあるものを使う。

      銃乱射のような大量殺人者の多くは、死刑をも恐れていない。彼らは絶望感に押しつぶされ、力への憧れを持ち、人生最後の花道のように銃を乱射する。銃規制と共に希望ある社会が、大量殺人を防ぐ。

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      人は忘れます。忘れるわけないと思うことも、忘れることはあります。車で行ったのに、忘れて電車で帰ってくることもあれば、今日は車ではなくバスで行ったのに忘れてしまい、帰宅時に自分の車がないと大騒ぎする人もいます。

      いつもとは違って、父親が出勤途中で保育園に寄って子どもを預けるつもりだったのに、忘れて職場に行ってしまい、子供が駐車場の車内で亡くなった事件もありました。

      長嶋茂雄が子供を球場にれて行ったのに、すっかり忘れて自分だけ帰宅した出来事は有名です。

      泥酔や認知症で忘れることもありますが、若く健康な状態でも忘れることはあります。飲酒や加齢が影響を与えることもあります。

      結果が重大であれば責任が問われるのは当然です(嘘や悪意があれば論外です)。ただ、どこまで法的倫理的に責められるかは、ケースバイケースです。ヒューマンエラーは人間が犯すミスですが、個人を責めるだけではミスは減りません。

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      <「しばらく2人ネプチューンで頑張ります!」。周囲の対応としては、これが大切。>

      手術後にうつになることはあります。病気と手術による身体的負担、経済的負担、職場復帰への不安、再発への恐れなどが、うつを引き起こしやすくします。

      うつ病は、弱い人だけの病気ではありません。どんなに強い人でも体の病になるように、心の不調をきたすこともあります。有名人のカミングアウトは、社会的に意義あることです。

      うつの人を励ましてはいけないとよく言われます。体の病気なら、「あなたがいなくても困りません」ではなく、「名倉さんがいないとみんな困りますよぉ。早く良くなってくださいね」と励ますところですが、うつの場合は逆です。

      職場でも家庭でも、「名倉さんが留守の間は、私達でしっかりやっときますから大丈夫です。普段働きすぎなんだから、ゆっくり休んでください。そしたらきっと良くなりますから」と伝えることが大切です。

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      <「いつかは」。本当は、いつかは偉大なことをしたかったのかもしれない。>

      人は、なぜ犯罪を犯すのか。もし社会にゆるされる合法的行動で十分なお金や満足感が得られるなら、犯罪などせず、その行動をするだろう。しかし、そんなことは無理だと思い違法なことをする人もいる(アノミー理論)。

      家でも学校や職場、地域でも、いつも上手くいかず、イライラして安心感がない犯罪予備軍もいる(緊張理論)。社会の枠からはずれ、周囲から白眼視されることで、ますます犯罪に近づく人もいる(ラベリング理論)。

      だが、そのような人々も、たいていはすぐにプロ犯罪者になるわけではなく、迷っている(漂流理論)。

      「いつかは」と語る人は、本当は、いつかは幸せになりたかったのかもしれない。いつかは偉大なことをしたかったのかもしれない。その大きなことが、犯罪になってしまう人もいる。彼らに、犯罪以外の別の道が存在することを示したい。

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      あなたの感情にぴったり合ったツイートを見たときこそ、リツイートの前に要チェックです。人は、自分の気持ちに合った情報を探し、その情報を目にしたときには、広く拡散させたいと思います。地震直後で不安になっているときに、不安な情報に飛びつくのと同じです。強い余震が来るとか、ライオンが逃げたという情報に素早く反応し、リツイートしてしまうわけです。

      その情報自体は間違いでも、気をつけろというメッセージ内容としては正しいのだから、フェイクでも良いと考えてしまう人もいますが、やはり間違った情報は混乱を生みます。

      しばらくすると、その情報が間違っているという内容もネットには流れますが、拡散のスピードと規模はなかなか高まりません。最初のインパクトのある情報が広がり続けます。

      多くの日本人が韓国には抗議したいと感じているでしょう。そんなときだからこそ、情報への接し方と情報の拡散には、冷静さが求められます。

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      教師でも親でも、子供を指導する際には、時に感情のほとばしりは必要です。本気になって叱ったり、涙を流して共に悲しだり喜んだりできる素晴らしい教師達が大勢います。

      しかし、感情的になってはいけません。心理学の研究によれば、人は幼いころに自分のわけのわからない感情を受け止めてもらう「感情のコーチング」を受けます。そして成長後は、自分自身で「感情のチューニング」を行い、適切な感情で行動できるようになります。

      ただし、大人になっても教師になっても、上手くいかない人はいます。学校の場合は、問題性のある教師を学校全体でどう支援するかです。担任をはずす方法もありますが、周囲のサポートで仕事を無事にこなせる人もいます。組織としての腕の見せ所です。

      記事では2つの事件が紹介されていますが、学校は深く傷ついていることでしょう。個々の生徒や教職員の癒しと共に、学校全体の「スクールトラウマ」の癒しが必要です。

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