Y!オーサー

碓井真史

新潟青陵大学大学院教授(社会心理学)/スクールカウンセラー

碓井真史

東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院博士後期課程修了。博士(心理学)。新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。スクールカウンセラー。テレビ新潟番組審議委員。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。HP『こころの散歩道』は総アクセス数5千万。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「とくダネ!」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ビートたけしのTVタックル」「ホンマでっか!?TV」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』など。監修:『よくわかる人間関係の心理学』など。

  • 参考になった1182245

    • 碓井真史

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      学校での体罰は禁止です。どんな事情でも禁止です。ただし、暴れる生徒を押さえつけたり、集会中に騒いでいる生徒の腕をつかんで外に出すなどは、正当な行為であり体罰ではないと、文科省も言っています。また一定限度内の罰掃除や教室内で立たせるなども、禁止されている体罰ではなく認められている懲戒です。

      国によっては体罰を認めているところもありますが、「感情的になって」「顔に手を出し」などは認められません。

      そうはいっても、言うことを聞かない子はいます。他の生徒へのいじめ嫌がらせや、教員への侮辱など、大人をイラつかせる名人がいます。時には、冷静な説教だけでなく、感情がほとばしるような指導が必要なこともあるでしょう。全国の教員は、体罰を使わず、必死の指導を続けています。

      動画撮影も含めて今回の経緯は不明です。体罰は許されませんが、保護者と学校が協力して、正しい指導を行っていく必要はあるでしょう。

    • 碓井真史

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      性に関する問題には3つの「貧困」が絡んでいると言われます。経済的貧困、性教育に関する貧困(教育不足)、そして人間関係の貧困です(相談相手、頼れる人がいない)。

      記事中のカトリック川口教会のシスターたちは、性教育を行い、相談に乗り、様々な支援を行って、これらの「貧困」に立ち向かっているのだと思います。

      実習生としての立場からも、カトリックの教えからも、予期せぬ妊娠は良いことではなく、彼女達は「失敗」したと言えるでしょう。しかし、人は失敗するものです。誤った人を断罪し、見捨てるのではなく、支援する川口教会の活動は尊敬に値します。

      実習性であれ、今後の外国人労働者であれ、順調に行く人もいれば、トラブルになる人もいるでしょう。もちろん、個人の責任も重いのですが、彼らを受け入れるのであれば、受け入れる側の社会的責任も大きいと言わざるを得ないでしょう。外国の方々のためにも、日本のためにも。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 碓井真史

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      一般に、一度に大勢を殺害しようとする大量殺人者は、自分なりの「正義」を持つ。彼らは、思うようにいかない人生の中で絶望し自暴自棄になるのだが、自分の人生を終わらせるだけではなく、最後に自分の力を誇示したいと考える。

      彼らは、被害者意識と復讐心を募らせながら、しばしば力にあこがれる。体を鍛えたり、武器を収集したりもする。さらに、自分の言動を正当化するために、非常に歪んだ宗教的な思いや、革命的な思想にかぶれることもある。

      犯行声明文や犯行予告ビデオの作成、凝ったコスチュームを用意することもある。そうでなくとも、彼らは自分を犯罪者というよりも正義の味方ととらえ、「天誅(てんちゅう)を下す」といった発想で犯行に及ぶ。

      彼らは逃走の意思はなく、逮捕時に顔を隠すこともない。刑罰を恐れぬ加害者の犯行を止めることは難しいが、希望の持てる社会にすることが、テロやテロを語る犯罪防犯にもつながるだろう。

    • 碓井真史

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      文化とマナーは、壮大な「無駄」の集合体です。服も食事も、寒くなければ良い、栄養があれば良いだけなら、今よりずっとお金がかからないでしょう。

      多くのビジネスも、世間の人々の「無駄」によって利益を得ます。流行も芸術も冠婚葬祭も、「無駄」です。人は、生きていくのに必要な「生理的動機」だけでなく、文化にもとづく「社会的動機」によって生活しています。

      そして「無駄」と言っても、実は役に立っています。葬儀の儀式がなければ、死別の悲しみに耐えられないかもしれません。立派な結婚式をした方が婚姻関係は続きやすいという研究もあります。

      ただし、問題は文化は変化するということです。お宅を訪問する年始回りが年賀状になり、あけおめメールになったりします。派手な方向にも、地味な方向にも変化します。

      世代間の違いも大きいのですが、相互理解と豊かなコミュニケーションが、新たな文化とマナーを作っていくことでしょう。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 碓井真史

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      愛する人との死別は、どうしようもない悲しみです。それでも、グリーフワーク(喪の作業)を進める方法として、お亡くなりになった方と「語る」ことは、良い方法の一つです。

      その「語り」のために、お盆やお墓まいりの習慣もあるのでしょう。手紙を書くことは、口で語るよりも一層内省を深め、静かにゆっくりと心を癒すことにもつながるでしょう。

      陸前高田は、人口の一割が震災で亡くなりました。思い出深かった町の中心部も、全部津波でやられました。さらに救助が入ることが遅くなったために、地元の方々自身が多くのご遺体を見つけて運び出しました。それは、どれほどお辛いことだったでしょうか。

      陸前高田の「漂流ポスト」「風の電話」は、地域のみなさんの心の癒しになっていると思います。そしてその活動が、地域を越えて多くの悲しみの底に沈む方々の助けになっていることも、陸前高田の皆さんの心の復興につながっていることでしょう。

    • 碓井真史

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      様々な手法で女性を支配する男達がいる。そこに、性的なことが絡むことも多い。最初から性的行為が目的のこともあれば、性は支配の手段の時もある。

      業界の実力者やスポーツの実力者の場合もある。宗教や教育の指導者の場合もある。悪いことをする人とは思えない人もいる。

      彼らは、巧みに賞罰を使い分ける。露骨な脅しや暴力などは使わないこともある。だが、断れない状況を作り上げる。女性に罪悪感を感じさせることもある。共犯者にしたてあげ、秘密を守らせることもある。このような関係が、10年以上続くこともある。

      ようやく関係から離れた後も、女性が自分を責め続けることもある。周囲も、理解が足らず、女性を白い目で見てしまうこともある。

      しかし、これは単なる男女の問題ではない。世の中には、マインドコントロール的手法を使うカルト化した集団が多数ある。人を不当に操る名人である、危険なマスターマニュピレーターがいるのだ。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 碓井真史

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      教師のストレスは、最前線兵士なみという研究もあります。以前から、教員の長期休職の原因トップは、心の病でした。

      教師だけが大変なわけではありませんが、教師の心が疲れやすい理由はあります。まず、とても多様な業務が次々と襲ってくる(授業、部活、PTA、行事、進路、書類作成・・・)。次に、仕事と休みの境目があいまい(外出できる昼休みもなく、自宅での授業準備も多い)。そして仕事にきりがないことがあります(授業準備も生徒指導も、明確な終わりがない)。

      さらに、通常なら周囲から愛されないような親子も愛そうとする「感情労働」の面があり、また労働時間の異常な長さもあります。

      個別の教師に話を聞くと、子供のためならがんばれるが保護者対応が辛いと語る人もいます。また、望むこととしては教員の増員をよく聞きます。

      多くの教員は、子供を愛し、情熱を持っています。彼らを守るのが、私達の役割です。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 碓井真史

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      サンタを信じさせる親も、させない親もいます。だから、このような話題でよその子と話す時には、私も慎重になります。

      サンタのような不思議な存在が子供のもとにやってくる話は、数多くあります。神様や妖怪のときもありますし、ドラえもんもオバケのQ太郎もその仲間です。子供を励まし、助けてくれます。クマのプーさんもそうですね。人形やぬいぐるみといつも一緒で、おしゃべりしている子もいます。これだけ世界にあるということは、子供の成長にとって有益だからです。

      そして彼らは、子供が大人になったときに自然に去っていきます。

      サンタの存在についての言及で有名なのは、以下の社説ですね。

      「サンタクロースなんていないんだという、あなたのお友だちは、間違っています」「この世の中に、愛や、人への思いやりや、真心があるのと同じように、サンタクロースも確かにいるのです」(『サンタクロースっているんでしょうか』偕成社)。

    • 碓井真史

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      「学校に行かない選択肢」は、あって当然です。ただし子供の幸せのためには、生きていくのに必要なことを学ぶ必要があります。

      不登校も様々です。中学は全欠でも、理解ある高校(全日制)に入学して皆勤賞で卒業する子もいます。小中高と辛かったけど、専門学校で初めて友人ができた子もいます。

      不登校だけれども学力が高い子もいれば、低い子もいます。定時制高校やサポート校に楽しく通う子もいます。高卒認定から大学、大学院と進学する人もいます。中卒でとても元気に働いている人もいます。親と一緒に世界を回り、学校には行かなかったけれど、成人して活躍する人もいます。そして、不登校からそのまま引きこもり状態になっている人もいます。

      登校を無理強いして失敗する大人がいます。一方、登校刺激を怖がりすぎて適切な登校のきっかけを与えられず、失敗する大人もいます。何が正解かはわかりませんが、その子に合った方法探しが大切です。

    • 碓井真史

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      私も、不登校の子に「学校に行かなくてもいいよ。君は悪いことをしているわけではないから、堂々としていていいよ」と伝えることがあります。学校を絶対視することが、問題を悪化させるからです。

      しかしほとんどの不登校の子は、本心では、元気に楽しく学びたい、みんなと遊びたい、高校にも行きたいと願っています。

      無理強いをしても逆効果ですが、子供の願いを叶えるための支援は必要だと思います。

      アメリカの例では、全く学校に行かなかった「ホームスクーラー」も、大学等で問題なく過ごしているという例がたくさんあります。ただこの子達は、家庭できちんと教育を受けています。

      日本の研究では、どんな形でも高校を卒業した方が(サポート校でも、高卒認定でも)、予後は良いという研究もあります。

      大切なことは、不登校の自分を否定せず、希望を持って、人生を輝かせるための努力と自律ができるように支援することだと思います。

残り866

もっと見る