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筒井淳也

立命館大学産業社会学部教授

筒井淳也

家族社会学、計量社会学、女性労働研究。1970年福岡県生まれ。一橋大学社会学部、同大学院社会学研究科、博士(社会学)。著書に『仕事と家族』(中公新書、2015年)、『結婚と家族のこれから』(光文社新書、2016年)など。編著に『計量社会学入門』(世界思想社、2015年)、『Stataで計量経済学入門』(ミネルヴァ書房、2011年)など。

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      海外にはほとんどない転勤という働き方は、なぜ日本で盛んなのでしょうか。理由は3つあると考えられます。

      まず「能力形成」。さまざまな事業所や職業を経験させることで、成長してもらいたいという思惑です。次に「癒着の抑止」。同じ部署にとどまっていると、顧客と癒着して不正をする可能性が高くなる、という考え方です。最後に「労働力の調整」。人手が余っている部署があったら、相対的に人手が足りない部署に異動させるなどして、会社とその関連会社の内部で労働力を調整する、というやり方です。

      最初の2つは、実は事業所内の異動で事足ります。しかし労働力を調整する必要もないのに「能力形成」「癒着の抑止」といった曖昧な理由で転勤を行っている会社は、大いに運営を見直す余地があります。転勤は共働き夫婦にとってはまさに「家族破壊的」に働くことがあります。良い人材を社内にとどめておくためにも、転勤の見直しは待ったなしです。