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巽好幸

神戸大学海洋底探査センター教授

巽好幸

1954年大阪生まれ。京都大学総合人間学部教授、同大学院理学研究科教授、東京大学海洋研究所教授、海洋研究開発機構プログラムディレクター、神戸大学大学院理学研究科教授などを経て2016年から現職。水惑星地球の進化や超巨大噴火のメカニズムを「マグマ学」の視点で考えている。日本地質学会賞、日本火山学会賞、米国地球物理学連合ボーエン賞、井植文化賞などを受賞。主な一般向け著書に、『地球の中心で何が起きているのか』『富士山大噴火と阿蘇山大爆発』(幻冬舎新書)、『地震と噴火は必ず起こる』(新潮選書)、『なぜ地球だけに陸と海があるのか』『和食はなぜ美味しい –日本列島の贈り物』(岩波書店)がある。

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      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      日光の男体山が「活火山」に認定された。ここ十数年でも、日本の活火山数は108から111へと増えた。我が国は世界一の「火山大国」である。
      活火山とは、概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山をさす。以前は有史以来の活動記録に基づいて、休火山や死火山という呼び名も使われていた。しかしこの分類は数十万年から百万年という火山の寿命を考えると無意味なので、今は使われない。日本列島に数百もある「生きた火山」の中で、明日噴火してもおかしくないのが活火山だ。
      私たちは美しい景観や温泉など、火山の恩恵にはちゃっかりとあやかっている。それなのに試練には目を背けるのでは虫が良すぎる。富士山大噴火や巨大カルデラ噴火は不可避であると覚悟して、火山と暮らす術を考えねばなるまい。
      ところで、我が国にはバリバリの火山研究者は活火山よりも数が少ない。こんな「異常事態」は比較的容易に解消できるはずだ。