坂東太郎

日本ニュース時事能力検定協会認定講師 報告 オーサー

仲裁委員会は日韓請求権協定3条に基づきます。よくわからないのは何の「紛争」を仲裁するのか、です。
 いわゆる「徴用工」問題で、国同士の外交保護権放棄で日韓は一致。多分個人の賠償請求権が「消滅していない」でも一致するから紛争たりえません。その上で日本の最高裁が個人請求権での訴求権能を否定しているのでやはり争点となりそうもありません。
 日本側が近年の「あらゆる戦後補償は解決済み」論で個人請求権もないと主張すれば最高裁の判断と食い違うだけでなく過去の原爆訴訟やシベリア抑留問題での立場と矛盾するし、韓国側も「ある」と強調したらしたで盧武鉉政権が出した被害者補償問題への結論と矛盾するからいいところ痛み分け。
 というわけで仲裁委が不発に終わるのは目に見えていて次は国際司法裁判所だ!とランクアップしたら日本は勝つかというと微妙。何しろICJは調査捕鯨問題で日本に敗訴を言い渡した機関ですから。

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坂東太郎

日本ニュース時事能力検定協会認定講師

毎日新聞記者などを経て現在、日本ニュース時事能力検定協会監事、十文字学園女子大学非常勤講師を務める。近著に『政治のしくみがイチからわかる本』『国際関係の基本がイチから分かる本』(いずれも日本実業出版社刊)など。

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