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田中淳夫

森林ジャーナリスト

田中淳夫

日本唯一にして日本一の森林ジャーナリスト。自然の象徴としての「森林」から人間社会を眺めたら新たな視点を得られるのではないか、という思いで執筆活動を展開。森林、林業、そして山村をメインフィールドにしつつ、農業・水産業など一次産業、そして自然界と科学(主に生物系)研究の現場を扱う。自然だけではなく、人だけでもない、両者の交わるところに真の社会が見えてくる。著書に『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)『森は怪しいワンダーランド』『絶望の林業』(新泉社)など多数。Yahoo!ブックストアに『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』あり。

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    • 田中淳夫

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      この記事はミスリードしかねない内容だ。奈良県は決して「奈良の鹿」を駆除しようというのではない。「奈良の鹿」とは基本的に奈良公園一帯に生息する鹿のことで、課題となるのはその区域外に出た鹿である。
      現在でも公園外に出て食害を引き起こした鹿は鹿苑に収容するなど対応しているが、このまま食害が増加したら、それこそ「神鹿も駆除しろ」という声があがりかねない。そうならないための頭数管理計画なのである。しかもエリアを4段階に分けるなど手間のかかるものだ。
      思えば5年前、朝日新聞が「奈良の鹿を駆除検討」という記事を出し、関係部署に抗議の電話が全国から殺到したそうだ。なかには「うちの県では鹿を駆除しているが、奈良県だけはするな」というトホホな抗議もあったという。そのおかけで管理計画は休止してしまった。
      今回も類似しているが、また計画が止まらないよう祈りたい。

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    • 田中淳夫

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      これまで薪の使い道と言えば、ほとんどが薪ストーブを持つ個人宅の需要だった。もっとも個人の需要は不安定だ。憧れの薪ストーブを設置したものの、点火や灰処理、煙突の掃除など使い方に慣れず、面倒になって部屋の飾り物になっているケースは多い。この記事のようにピザ屋やパン屋など業務用に使ってくれると、使用量も多い上、安定した需要が見込めるから、薪の販売業者もありがたいだろう。
      薪の普及に、もっとも大切なことは何か。素材の木材は十分にある。価格は高いと思われがちだが、意外と薪ストーブの方が安くつくケースもある。実は、流通だ。定期的に良質の薪を配達してくれる業者が、まだまだ少ないことがネックになっている。ユーザー自ら薪をつくるのは、風情はあっても限界がある。完全に乾燥させた薪を十分にストックし、いつでも宅配してくれる薪業者が増加してくれることが、薪需要を増やす。北海道はそれに成功しつつあるのだろう。

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    • 田中淳夫

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      生駒山のナラ枯れは随分前から進行している。この記事で示しているのは27年度のデータだが、今夏も急拡大し、矢田丘陵(生駒山地と平行して伸びる奈良側の丘陵地)や春日山なとにも広がった。
      なおタイトルにある高温少雨や育ちすぎ(太い木が増えた)は環境要因ではあるが、なによりカシノナガキクイムシの爆発的な増加がナラ枯れ拡大の理由だろう。ナラ枯れの木を放置すると、そこからカシノナガキクイムシは繁殖するからである。