瀧澤信秋 認証済み 4日前 ホテル評論家 報告 ホテルの予約といえばいまや宿泊予約サイトを利用する人は多いだろう。予約サイトを運営する会社は、実際の店舗で販売をするリアルエージェントに対しOTA(オンライン トラベル エージェント)と呼ばれている。JTBはリアルエージェントの代表格であったが、近年はオンライン専門の旅行会社が業界の勢力図を塗り替えており、コロナ禍の有無にかかわらずJTBの存在感は往時ほどではなくなっていた。リアルエージェントは“団体旅行の手配”というイメージも強い一方、旅のスタイルが“団体から個人(FIT)へ”という予約形態の変化も大きく、時代の波に対してフレキシビリティな対応が出来てこなかった側面も強い。近年、インバウンドでホテル活況を呈していた業界であるが、いずれにしても時代の変化を感じるニュースだ。
千葉千枝子 認証済み |4日前淑徳大学 経営学部 観光経営学科 学部長 教授 かつて「業界のガリバー」と言われたJTBが、資本金を大幅にダウンサイジングして再起をはかる。非上場企...続きを読む業だからこそ、投資家の顔色をうかがうことなく、戦略的に減資に踏み切れたといえるでしょう。今、JTBは、「アジャイルで柔軟な企業体になる」という目標を掲げています。アジャイルとは「素早い」や「俊敏な」を意味しており、リスクを最小化して環境変化即応型へと体制を転換しようとするものです。今年に入りJTBでは、昭和32年から63年間発行し続けた社内報「JTBグループ新聞」を紙からwebへと完全移行するなど、デジタル化、スリム化を進めています。生き残るための術、と言うのが適切なのかもしれません。英知を結集して、この難局を乗り切ってもらいたいとおもいます。
瀧澤信秋 認証済み ホテル評論家 1971年生まれ。一般社団法人日本旅行作家協会正会員、財団法人宿泊施設活性化機構理事、一般社団法人宿泊施設関連協会アドバイザリーボード。ホテル評論の第一人者としてゲスト目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。人気バラエティ番組から報道番組のコメンテーター、新聞、雑誌など利用者目線のわかりやすい解説とメディアからの信頼も厚い。評論対象はラグジュアリー、ビジネス、カプセル、レジャー等の各ホテルから旅館、民泊など宿泊施設全般、多業態に渡る。著書に「ホテルに騙されるな」(光文社新書)「最強のホテル100」(イーストプレス)「辛口評論家 星野リゾートに泊まってみた」(光文社新書)など。
瀧澤信秋認証済み|5日前 高級宿泊施設に利用が偏っているという点に関しては、昨年のGoToトラベルについて観光庁からの利用価格...続きを読む帯分布を見ると全体の4%程度になっている。一方、筆者の推計で3万円以上の高級施設は全体の1.5%程度と思われる。高級施設への恩恵という視座でさらに考えた場合、単純に利用価格帯分布だけではなく価格帯別に稼働率押し上げの効果を比較することが必要といえる。この点について纏めたデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーのデータがある。検証によると期間中に提供された客室数は延べ約81万室、高級宿を見た場合にGoToで約37.7万泊分活用され、結果GoToにより高級宿の稼働率は46%押し上げられた計算になるという。一方で3万円未満をみた場合、押し上げ効果は15%弱にとどまったとされる。
瀧澤信秋認証済み|2/13(土) 2:11 まさに伝統美というワードを想起する太閤園。藤田財閥の創業者である藤田伝三郎の邸宅がルーツ、そして藤田...続きを読む観光は藤田財閥がルーツということで、藤田観光にとっては特別な意味合いを持つ施設だ。藤田観光といえば記事にある通りワシントンホテルの運営でも知られるが、東京目白のラグジュアリーホテルであるホテル椿山荘東京や箱根の小涌園なども手がける観光・レジャーによって成り立つ会社。特に2021年に入って宿泊業の厳しい状態を訴えるリアルな声が関係者から毎日のように入ってくるが、太閤園の売却というショッキングな一報は、業界が直面している相当な窮状を示す象徴的なニュースとも言えよう。休業にしろ売却にしろ、歴史を紡いできたハードも含め、そこに息づく伝統や格式といった文化的価値そのものが失われることがあってはならない。
瀧澤信秋 認証済み
ホテル評論家 報告ホテルの予約といえばいまや宿泊予約サイトを利用する人は多いだろう。予約サイトを運営する会社は、実際の店舗で販売をするリアルエージェントに対しOTA(オンライン トラベル エージェント)と呼ばれている。
JTBはリアルエージェントの代表格であったが、近年はオンライン専門の旅行会社が業界の勢力図を塗り替えており、コロナ禍の有無にかかわらずJTBの存在感は往時ほどではなくなっていた。リアルエージェントは“団体旅行の手配”というイメージも強い一方、旅のスタイルが“団体から個人(FIT)へ”という予約形態の変化も大きく、時代の波に対してフレキシビリティな対応が出来てこなかった側面も強い。
近年、インバウンドでホテル活況を呈していた業界であるが、いずれにしても時代の変化を感じるニュースだ。