竹村俊彦

九州大学応用力学研究所 主幹教授 報告 オーサー

人間が排出を続けた温室効果ガスにより、地球は余分なエネルギーを着実に蓄え続けています。その結果として気候変動が起こり、極端な高温や降雨の頻度が増加していることも科学的にはっきりしてきました。
温室効果ガスの排出を削減する「緩和策」とともに、すでに起こっている気候変動の影響を減らすための「適応策」が非常に重要です。昨年12月に気候変動適応法が施行され、公立学校を管轄する各自治体においても、気候変動適応計画を策定して推進する努力義務が課せられています。運動会やその練習中に熱中症で病院へ搬送される事例が後を絶たないことから、適応策の1つとして、運動会の時期の変更や柔軟性を持たせた運用の必要性は自明でしょう。日々のカリキュラムは過密状態でしょうが、命を危険に晒すのを避けるのは最優先事項です。Yahooニュース個人の記事にて解説したとおり、西日本・東日本での運動会は10月中〜下旬が最適です。

竹村俊彦

九州大学応用力学研究所 主幹教授

1974年生まれ。2001年に東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。2001年から九州大学応用力学研究所助手。2006年から同研究所准教授。2014年から現職。専門はコンピュータを使った大気中の微粒子(エアロゾル)により引き起こされる気候変動・大気汚染の数値シミュレーション。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書主執筆者(Lead Author)。SPRINTARS PM2.5・黄砂予測を運用。Highly Cited Researcher(高被引用論文著者)に選出中(6年連続)。2018年度日本学士院学術奨励賞・日本学術振興会賞。

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