竹村俊彦

九州大学応用力学研究所 主幹教授 報告 オーサー

二酸化炭素などの温室効果ガスが人間の活動により急激な上昇を続けていることは、観測から明白です。それにより、大気・海洋・陸面はエネルギーを着実に余分に蓄え続けています。その結果として、極端な高温や降雨の規模や頻度が増加していることも、科学的にはっきりしてきました。
科学的根拠に基づき、二酸化炭素の排出を削減する「緩和策」とともに、気候変動はすでに起こっているものとして、その影響を減らすための「適応策」が非常に重要です。このニュースで報じられている運動会は、「適応策」をしなければならない身近な一例です。私もYahooニュース個人の今年5月の記事にて解説しましたが、気象観測データに基づくと、西日本・東日本での運動会は10月中〜下旬が最適です。学校行事は非常に多く、かつ様々な条件から日程調整は難しいかもしれませんが、子供たちが危険な状態になることが予期できる状況に晒すのは、最優先に避けるべきです。

竹村俊彦

九州大学応用力学研究所 主幹教授

1974年生まれ。2001年に東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。2001年から九州大学応用力学研究所助手。2006年から同研究所准教授。2014年から現職。専門はコンピュータを使った大気中の微粒子(エアロゾル)により引き起こされる気候変動・大気汚染の数値シミュレーション。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書主執筆者(Lead Author)。SPRINTARS PM2.5・黄砂予測を運用。Highly Cited Researcher(高被引用論文著者)に選出中(6年連続)。2018年度日本学士院学術奨励賞・日本学術振興会賞。

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