竹村俊彦

九州大学応用力学研究所 主幹教授 報告 オーサー

毎日新聞の記事にはオーサーコメントが投稿できないようなので、こちらに投稿します。
物理法則に従って大気中の物質の流れを計算する場合、通常は時間を追って計算しますが、この研究では時間をさかのぼって計算することにより、実測された濃度のCFC-11がどこから来たのかを調べました。CFC-11は非常に安定な物質であり、かつ、雨で空気中から洗い流されたり重力で落ちてきたりしないので(そのためにオゾン層まで到達します)、PM2.5や光化学オキシダントとは異なり、計算は比較的容易で精度は高いでしょう。
なお、オゾン層を破壊しないフロンガス(代替フロン)は、各家庭のエアコンや冷蔵庫など、身近なところで使用されています。しかし、代替フロンは、オゾン層は破壊しませんが、強力な温室効果ガスであることには変わりなく、リサイクル時にも徹底した管理が求められますので、そのことを1人1人が認識する必要があります。

こちらの記事は掲載が終了しています

竹村俊彦

九州大学応用力学研究所 主幹教授

1974年生まれ。2001年に東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。2001年から九州大学応用力学研究所助手。2006年から同研究所准教授。2014年から現職。専門はコンピュータを使った大気中の微粒子(エアロゾル)により引き起こされる気候変動・大気汚染の数値シミュレーション。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書主執筆者(Lead Author)。SPRINTARS PM2.5・黄砂予測を運用。Highly Cited Researcher(高被引用論文著者)に選出中(6年連続)。2018年度日本学士院学術奨励賞・日本学術振興会賞。

竹村俊彦の最近の記事

竹村俊彦の最近のコメント

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    竹村俊彦

    |

    記事にあるとおり、永久凍土には1.7兆トンの炭素が閉じ込められていると推定されています。これまで人類...続きを読む

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    竹村俊彦

    |

    偶然ですが、このコメントはシドニー空港で書いています。日本でPM2.5の越境飛来により注意すべき時の...続きを読む

Yahoo!ニュース オーサーコメント