竹村俊彦

九州大学応用力学研究所 教授 報告 オーサー

地球温暖化は、人間が体感することがどうしても難しい、数十年以上の時間での変化です。そのことが、危機感がどうしても薄くなりがちな原因の1つです。一方、大気汚染は、特に新興国で現在大きな問題を引き起こしており、日々の生活レベルで危機感を持つことができます。温室効果ガスも大気汚染物質も、その主な発生源は化石燃料の大量消費です。したがって、強い危機感を持つことができる大気汚染の対策が、地球温暖化対策にもなり得る、という観点を多くの方々が持つことが、地球温暖化への取り組みの進展になるのではないでしょうか。
ただし、私の12月1日の記事で解説したとおり、大気汚染対策のみを先にしてしまうと、地球温暖化を加速させてしまう恐れがあります。両方の対策を同時に進めることが肝要です。

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竹村俊彦

九州大学応用力学研究所 教授

1974年生まれ。2001年に東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。2001年から九州大学応用力学研究所助手。2006年から同研究所准教授。2014年から現職。同研究所大気海洋環境研究センター長。専門はコンピュータを使った大気中の微粒子(エアロゾル粒子)などの大気汚染物質により引き起こされる気候変動の数値シミュレーション。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書主執筆者(Lead Author)。SPRINTARS PM2.5・黄砂予測を運用。Highly Cited Researcher(高被引用論文著者)に4年連続選出中(2014〜2017年)。

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