髙岡豊

中東の専門家 報告 オーサー

ここで用いられている「フーシー派」とは、正式名称「アンサール・アッラー」という団体に対し、この団体の指導者の家系の苗字からとった蔑称です。つまり、「フーシー派」と呼ぶ時点でイエメン戦争に対し善悪正邪の価値判断が埋め込まれてしまっているのです。ここも含め、イエメン紛争についての情報や分析・解釈の量・質が著しく低い状態が続いています。これは、アラビア語の大手報道機関だけでなく、国際的な報道機関でさえ、紛争の一当事者に過ぎないサウジ・UAEが持つ資源の量に圧倒され、彼らに都合の悪い事実・解釈が発信しにくいからです。なお、「アンサール・アッラー」はイエメンの首都であるサナアとそこにある政府・公共機関を掌握しているので、この作戦についても彼らが発信したのは「イエメン軍の正式」であり、発信したのは「イエメン国営通信社」です。

髙岡豊

中東の専門家

新潟県出身。早稲田大学教育学部 卒(1998年)、上智大学で博士号(地域研究)取得(2011年)。著書に『現代シリアの部族と政治・社会 : ユーフラテス河沿岸地域・ジャジーラ地域の部族の政治・社会的役割分析』三元社、『「イスラーム国」がわかる45のキーワード』明石書店など。

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