高橋宏一郎

共同通信記者 報告 オーサー

木村汐凪さんの遺骨が見つかった大熊町の沿岸部は東京電力福島第1原発から南に約3キロ。東日本大震災の津波に襲われましたが、原発事故の避難が優先され、警察や自衛隊の救助捜索活動は全くなされませんでした。汐凪さんの祖父は1カ月半後、田んぼで野ざらしのまま見つかりました。母は40キロ南の海上で発見。汐凪さんだけが見つからず、父紀夫さんが避難先の長野県白馬村から通って捜していました。

当初は孤独な捜索でした。2013年、うわさを聞いた南相馬市の不明者自主捜索グループ福興浜団が手伝うようになりました。大熊町にはがれきの山がいくつも手付かずで残っていて、浜団のリーダー上野敬幸さんは「国の責任で、きちんと掘り返して分別すれば遺体が見つかる」と方々に訴えました。今年11月になって中間貯蔵施設建設に向けた環境省発注の分別作業がようやく始まり、その中で骨が見つかったのです。もっと早く見つけられたはずでした。

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高橋宏一郎

共同通信記者

1965年福岡県生まれ。読売新聞西部本社(熊本支局)から1993年に共同通信へ。成田支局、東京社会部などを経て2012~14年福島支局長、14~16年仙台支社編集部長、16~18年6月科学部長兼原子力報道室長。社会部記者時代は東京地検、旧運輸省、皇室を担当。シドニーパラリンピック、日韓共催サッカーW杯の取材チームにも属した。震災後の2年を過ごした福島がとても好きです。

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