園田寿

甲南大学法科大学院教授、弁護士 報告 オーサー

朝日新聞(2018年12月29日付)にも出ていましたが、昭和24年の死体解剖保存法で、死体の解剖や骨格標本の作成などについて法的なルールが整備されました。それ以前には明確なルールはなく、病院で身寄りのない患者が死亡したような場合には、病院から大学医学部などに医学教育のために遺体が提供され、骨格標本も作られていたようです。それが中学や高校に移され、保管されていたケースは多かったのではないかと思われます。また、さらに古くは刑務所(監獄)で獄死や刑死した遺体も医学部に提供されていました。死体解剖保存法以降は、死体の全部または一部を標本として保存する場合は、原則として遺族の同意が必要となったので、医療用の教材会社が外国から輸入した(本物の)人骨で作成した骨格標本を販売するようになり、現在見つかっている骨格標本の多くは、これではないかと推測されます。今保管していることには、問題ないと思います。

園田寿

甲南大学法科大学院教授、弁護士

1952年生まれ。関西大学大学院修了後、関西大学法学部講師、助教授をへて、関西大学法学部教授。2004年からは、甲南大学法科大学院教授(弁護士)。専門は刑事法。ネットワーク犯罪、児童ポルノ規制、青少年有害情報規制などが主な研究テーマ。現在、兵庫県公文書公開審査会委員や大阪府青少年健全育成審議会委員などをつとめる。主著に『情報社会と刑法』(2011年成文堂、単著)、『インターネットの法律問題-理論と実務-』(2013年新日本法規出版、共著)、『改正児童ポルノ禁止法を考える』(2014年日本評論社、共編著)、『エロスと「わいせつ」のあいだ』(2016年朝日新書、共著)など。趣味は、囲碁とジャズ。

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