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松谷創一郎

ライター、リサーチャー

松谷創一郎

1974年生まれ、広島市出身。商業誌から社会学論文まで幅広く執筆。国内外各種企業のマーケティングリサーチも手がける。得意分野は、カルチャー全般、流行や社会現象分析、社会調査、映画やマンガ、テレビなどコンテンツビジネス業界について。現在、『先読み!夕方ニュース』(NHKラジオ第1)にレギュラー出演中。著書に『ギャルと不思議ちゃん論:女の子たちの三十年戦争』(2012年)、『SMAPはなぜ解散したのか』(2016年)、共著に『どこか〈問題化〉される若者たち』(2008年)、『文化社会学の視座:のめりこむメディア文化とそこにある日常の文化』(2008年)など。社会情報学修士。

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      この記事は、『Zipper』休刊の原因を暗に説明しています。注目すべきは、やはり高橋愛さんがインスタグラムでコメントを出しているところでしょう。
      ネットが雑誌の対抗勢力であるのはいまに始まったことではありませんが、そのなかで健闘していたのはマンガ誌とファッション誌でした。しかし、10年代以降のスマホの浸透によってそちらもダメージを受けるようになりました(もちろん少子化も主要因ですが)。
      そして2017年、若い人がファッションの動きを見るのはインスタグラムが中心となりました。モデルたちも雑誌の専属を目指すのではなく、インスタグラムで個々に活動し、雑誌はその後追いになっているのが実状です。残念ではありますが、ネットに上手くシフトできない雑誌が消えていくのは必然でもあるのでしょう。

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      安倍総理が、2014年にFacebookで紹介記事に「いいね!」を押したまとめサイト「保守速報」。
      実質的にヘイトスピーチ拡散装置となっているこうしたまとめサイトですが、今回の裁判結果は、サイト運営者に責任の主体があると認めたという点で、今後さまざまな影響を与えることが予想されます。具体的にはまとめサイトに対する名誉毀損裁判の前例として扱われることになるでしょう。
      また今回の裁判結果を否定し、人種差別(ヘイトスピーチ)を正当化しようとするひとたちが言い逃れとして採用するのは、(意図的かどうかはさておき)差別と批判の混同です。
      「あべしねも差別」「日本人差別で朝日訴えても勝てるかな?」といったコメントが見られますが、国籍や人種、民族など、人が簡単には変えられない属性を差別する憎悪表現と、政策や思想に否を唱える批判は明確に異なります。

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      今年の『紅白歌合戦』は、制作陣にとってはけっこう大変かもしれません。というのも今年は音楽で大ヒットが生まれておらず、さらに映画やドラマ、お笑いなどでも、特筆すべきヒットコンテンツが生まれていないからです。昨年は、『君の名は。』や『シン・ゴジラ』、ピコ太郎、『逃げ恥』など、音楽以外の大ヒットがありましたが、全般的にエンタメが弱い年です。
      期待された安室奈美恵さんの出場もなりませんでしたが、そもそも安室さんは03年を最後に『紅白』を離れています。出場すれば久しぶりだったのですが。
      注目すべき新人は、K-POPグループ・TWICEでしょうか。新曲は25万枚以上を発売し、10代の女性から絶大な人気を誇ります。
      サプライズとして個人的に期待していたのは、荻野目洋子&登美丘高校ダンス部&平野ノラの「ダンシング・ヒーロー」。中高年層と若者をつなげる内容なので、もしかしたら企画枠で登場するかもしれません。

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      これは完全に配給会社のワーナージャパンの失態だ。
      洋画の動員が長らく不振の日本において、タレントを使って宣伝するのはもはや常套手段だが、しっかりチェックせずにこの曲の使用を決めたのだろう。
      『ワンダーウーマン』というコンテンツと、宣伝(乃木坂の曲)は、見事なまでにマッチしていない。
      多様な選択肢のある社会では、「自立する女」(『ワンダーウーマン』)でも、「男に従属する女」(乃木坂の曲)でも、どちらも否定されるものではない。しかし、まったく対立するふたつの志向を組み合わせるわけだから、その宣伝効果にはマイナスの側面も発生する。
      もちろん意図的な炎上マーケティングの可能性もあるだろう。しかしだとしたら、ここ数年生じているネット動画などの問題を等閑視している。炎上マーケティング自体が現在はその有効性を疑問視されている。
      この宣伝は、意図的であってもなくても失態だと言わざるを得ないのである。

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      12球団でも屈指の打力を誇るカープには、まだ隠し玉がいました。それが今年2年目のザビエル・バティスタ(25歳・右投げ右打ち)です!
      2軍ではここまで39試合に出場し、146打数53安打で打率.363、本塁打14本、打点38と三冠王です。OPSは1.110と圧倒的で、先月から支配下登録を望むファンは少なくありませんでした。
      もちろん弱点もあります。守備です。主に外野と一塁を守りますが(内野手登録)、2軍での守備率(外野)は.947と決して高くありません。それでも今回支配下登録されたのは、記事にもあるように交流戦でのDHを考えてのこと。おそらくペーニャと入れ替えで1軍登録されるでしょう。
      カープはこれまでもドミニカアカデミー出身の選手を大成させてきました。メジャーでブレイクしたソリアーノやペレス、日本で活躍したチェコやロサリオなどがそう。バティスタにも大きな期待が寄せられています。

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      好調だった2015年は4Dと消費税の影響がありましたが、16年は『君の名は。』『シン・ゴジラ』と日本映画のヒットが興行を牽引しました。邦洋のシェア率は63.1%対36.9%となっており、過去40年間で邦画の割合は2番目に高い水準です。
      作品タイプでは、興行の中心は完全にアニメです。邦画の上位10本中6本、洋画も同4本がアニメです。世界的にも特異な映画産業になりつつあると言えます。
      振り返ると、興行収入で史上最高を記録した2010年のように、1年だけ好調な年は過去にもありました。が、翌11年にガクンと下落し、結局「平均への回帰」のような現象を見せたです。ところが、2015年と16年と2年続けて高い水準を維持したのは、この20年ほどでは始めて。今後のポイントは、はたして3年連続で好調を維持できるかどうかになるでしょう。

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      『ハウルの動く城』が韓国で公開されたのは、2004年末のこと。しかし当時の韓国映画産業は、現在よりもずっと小さいものでした。2005年の映画観客総数は約1億2342万人。しかし、2016年には2億1702万人にまで増えています(興行収入は約3倍に)。10年ほどで映画人口が1億人も増えたのです。韓国の総人口は約5000万人なので、ひとりあたりの平均映画観賞回数も2.4回から4.3回にまで増えました。これは先進国ではもっとも高い水準。一方日本は、平均1.3回と先進国では最低水準です。
      以上を踏まえて『君の名は。』について考えると、映画人口がそもそも倍にまで膨らんでいるわけですから、単純に考えれば動員が『ハウルの動く城』の倍の600万人を超えれば言うことなしでしょう。また、去年韓国では動員500万人以上の作品が10本ありました。この500万人ラインを超えてくるかも、今後のポイントになるでしょう。

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      この報道が確実だとすれば、非常に興味深い展開です。というのも、飯島氏は明らかに海外進出を企図しているからです。そのときのポイントは、元SMAPの4人が彼女についていくかどうかということでしょう。
      日本では芸能人の独立には、かなりのリスクを伴います。旧事務所の圧力や、テレビ局などが旧事務所を忖度することによって、独立した芸能人が干されることが横行しているからです。最近では能年玲奈がそうです。
      しかし、その影響力は海外には及びません。過去にもw-inds.のように、海外に活路を求めて成功した例があります。
      また、少子高齢化によって市場の縮小を今後余儀なくされることを踏まえても、海外に可能性を求めるのは非常に真っ当です。SMAPは11年に温家宝首相に招かれて北京でコンサートをしていますが、それ以降もジャニーズは海外市場に手をつけていません。飯島さんはそのことを十分に把握していたということです。

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      2NE1のファンは、このニュースを残念に思いながらも、しょうがないなと思うひとも多いことでしょう。
      ここ数年、中心メンバーのCLが海外でのソロ活動を活発化させつつあるなか、一昨年にボムが禁止薬物の輸入疑惑で活動休止、今年4月には最年少メンバーのミンジが脱退しました。一方で、所属事務所YGエンタからは新ガールズグループ・BLACKPINKがデビューし、確実にブレイクしています。こうしたこともあり、解散は時間の問題だと考えていたファンも少なくなかったのです。
      一歩引いて見れば、これはCLと他の3人との力の差がありすぎたからです。歌手グループでこうしたことは珍しくありませんが、CLの能力はK-POPのなかでも群を抜いています。これから彼女がグローバル活動をいかに活発化させるのか、そちらに注目です。

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      『ポニョ』抜いた『君の名は。』は、邦画歴代4位『踊る大捜査線2』の173.5億円も射程圏内に入れました。
      ここまでの推移を週末で区切ると、以下のようになります。
      1週:12.8億円(週末のみ)
      2週:38.7億円(+25.9)
      3週:62.9億円(+24.2)
      4週:91億円(+28.1)
      5週:111.7億円(+20.7)
      6週:128.6億円(+16.9)
      7週:145.6億円(+17)
      8週:154.1億円(+8.5)
      9週:164.1億円(+10)
      先週は、その前の8週目よりもちょっと盛り返しており、とても粘り強い興行になっています。
      日本でメガヒットした映画は、ジブリをはじめファミリー向けが中心です。
      しかし『君の名は。』は、本来的には非ファミリー向けの青春アニメ。どこかの段階でガクッと落ちるだろうと予想されましたが、メガヒットとなりました。これは非常に珍しいことです。

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