佐々木亮

弁護士・ブラック企業被害対策弁護団代表 報告 オーサー

そもそも「終身雇用」というものは、元々から一部の大企業の男性労働者にしか存在しませんでした。では、なぜ経団連会長として、このような発言をしたのでしょうか? そこには、政治的なメッセージがあるわけです。
 おそらく、会長の述べる「終身雇用」とは、解雇が簡単にできないことを指しているものと思います。経営者側から言えば「柔軟に雇用したい」ということでしょう。これを労働者側から言い換えると「自由にクビにしたい」ということになります。
 実は、現在、厚労省内で学者を集めて、解雇の金銭解決制度の研究が進んでいます。この動きとこの発言がリンクしていることは明らかなので、早晩、解雇法制に関する法改正提案があるものと思います。
 つまり、この経団連会長の発言は、「解雇をもっと自由にしたい」と明け透けに言うわけにはいかないために、「終身雇用」という言葉に包んで、その布石を打ったものであると推察されます。

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佐々木亮

弁護士・ブラック企業被害対策弁護団代表

弁護士(東京弁護士会)。旬報法律事務所所属。日本労働弁護団常任幹事。ブラック企業被害対策弁護団代表。ブラック企業大賞実行委員。首都圏青年ユニオン顧問弁護団。民事事件を中心に仕事をしています。労働事件は労働者側のみ。労働組合の顧問もやってますので、気軽にご相談ください! ここでは、労働問題に絡んだニュースや、一番身近な法律問題である「労働」について、できるだけ分かりやすく解説していきます!

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