斉藤博昭

映画ジャーナリスト 報告 オーサー

このニュースで早合点しないでほしいのは、ではダニエル・クレイグがシリーズを降板する次の26作目から、彼女が「007」で主役を演じる……わけではないということです。あくまでも「ダニエル・ボンド」世界の限定的エピソード(もちろん、このラシャーナ・リンチが次期ボンド役となる可能性はゼロではありませんが)。
次の7代目ジェームズ・ボンド役については今のところ未定で、ジェイミー・ベル、トム・ヒドルストンなど、ファンの期待も込めて予想が出ていますが、ともにイギリス出身の白人。ダニエルが降板するかどうかというとき、黒人俳優のイドリス・エルバが有力候補に上がった際に、激しい賛否が巻き起こったように、多様性に積極的な映画界においても、ボンド役の「伝統」への固執は強いので、今回のようなニュースにも過敏なようです。

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斉藤博昭

映画ジャーナリスト

1997年にフリーとなり、映画専門のライター、インタビュアーとして活躍。おもな執筆媒体は、シネマトゥデイ、Safari、ヤングマガジン、クーリエ・ジャポン、スクリーン、キネマ旬報、映画秘宝、ぴあ映画生活、VOGUE、シネコンウォーカー、東京ウォーカー、スカパー!、GQ JAPAN、 劇場用パンフレットなど。得意な分野はハリウッドのアクション大作やミュージカル映画だが、日本映画も含めて守備範囲は多岐にわたる。日本映画ペンクラブ会員。コロンビアのカルタヘナ国際映画祭、釜山国際映画祭では審査員も経験。「リリーのすべて」(早川書房刊)など翻訳も手がける。

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